子育てが私の人生、になってしまう前に。


自分に価値がない、と思っている分を、子育てで埋めなければいけない。私は子どもの面倒を見れている、そんな私には価値がある。そう思わないといけない。でも、それに付き合わされる子どもは、どうだろう。必要のないサポートを断ることが、親を悲しませるということに気づいてしまっている子どもは、自分が自立することをよしと思えるだろうか。

子どもは優しい。お母さんが子育てが生きがいなら、それを簡単に奪うようなマネはしたくない。私は、母親であることをやめても、生きがいがあって、楽しい人生だといえるだろうか?子どもが生まれるまでの人生はどうだった?私たちは自分の幸せまで子どもの人生にかぶせて考えていないだろうか?自分自身の幸せにどれくらい自分で責任を負っているだろうか。

子育ては確かに忙しい。自分の人生など無くなったと思うくらいに。そして、子育てこそ私の人生なんだ、と思うことでそれを正当なものだと思うこともできる。でも、子育てには終わりがある。子どもが子どもである時間には限りがある。そのタイミングで私の人生も終わってしまうのだろうか。そんなことはない。そこからまた自分の人生を取り戻していく必要がある。私の幸せを私が作るという態度が取り戻っていく必要がある。

それに合わせて子どもの自立はどんどん進む。自分が自立すればするほど、お母さんが幸せになっていくのがわかる。お母さんが自分を育てることに自己価値を置いていないことがわかれば、伸び伸び生活することができる。

そして、お互いが自立して、それぞれの人生に興味を持って、新しい関係性を始めることができる。

初めから、「お母さんに全責任がある」という視点をやめられたら、つまり、みんなで1人の子どもを育てていくという風に出来たら尚いいのだけどね、なかなかそうもいかない部分も今はあるから、

そうなるとお母さんが自分の幸せをつくろうって思う必要があるよね。そしてそこには専門的なサポートがあったっていい気がすると思います。

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