決して古くないんですよ、渋沢さんのお話/第15回ディスラプティブ・イノベーション研究会
今回の収録動画を通しても、「自分だったらどう感じるかな、考えるかな、どう行動するかな」とご視聴くださる皆さんからも私たちとその場にご一緒いただいているような感覚で、日常や未来を想う気づきや行動へのささやかなきっかけ、ワクワク感につながると嬉しいです。
【前半】
・ちょこっと雑談・わたしの小さな感動シェア
【後半】
・オンライン読書会:現代語訳 論語と算盤 第三章・第四章読み深め
ディスラプティブ・イノベーション研究会とは
これまで2年間のブロックチェーン研究会(*)から一歩進め、昨秋9月よりディスラプティブ・イノベーションと範囲を広げて探究を深めています。どんな未来を描き、今とこれからをどのように生きてみたいか、発想や行動していくきっかけとなる時間を共有しています。
(*)シェアしながら学び合うブロックチェーン研究会(2018年6月〜2020年8月まで毎月開催)では、ブロックチェーンを1つのディスラプティブ・イノベーション(Disruptive Innovation/分岐的イノベーション)として探究してきました。 私たちは、Disruptive innovationを破壊的イノベーションではなく、分岐的イノベーションという表現を使っています。
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藤原直哉より
“80年代までと今の評論で決定的に違うことがあるのです”
“いろいろな情報をつなげて、結局真理は何なのかということを悟ることが一番大事で、玩具箱のようにいろいろな情報を入れておくだけでは何も意味がないと思います”
“点を線に、線を面に、面を立体に、立体を動画にするということが意味あることで、本当の教養というのは動画の部分になったときに本当の力を発揮します”
“何でも深く理解しようと思うと、本人の頭がまずぐるぐるとまわるし、気持ちも感じようと思います。学問も最後はそうだと思うのです”
“今は何か言葉尻をとらえて競い合うみたいなところが批判とかいわれていますよね。批判って確かにあるんだけれども、真理は何かに向けて共に歩んでいくということがある上での批判でないとね、衝突で終わってしまうのですよ”
“エビデンスなんて所詮柔なものですよね。真理には近づけないなと思ってます”
“孔子は漠然としたことを言っているわけではなくて、けっこうはっきりとものを言うのですよね”
“文化・学問に対する人々の探究心というのは、今では考えられないほどレベルが高かったと。そういうものがあったからこそですよ”
“戦後は享楽というものが真っ先に入ってきちゃったわけですよね”
“任期制って良くないよね”
“渋沢さんって、大きな方針とともに細かいところもかなり気にされていましたよね。決して任せっきりではなくちゃんとみていたわけですよね”
“世の中に対する反響を必ず確かめながら経営の舵取りをするということは、すごく大事なことですよね”
“江戸時代の殿様というのは、民のことを知っていないと恥をかいたのですよ”
“民の声をいつも聴きながら慎重に政治をやるというのは昭和の政治家には当たり前にあったと思うのですよ”
“仁徳天皇が窓から見た煙の上がり具合で民の様子を知ったぐらいでないと本当のリーダーは務まらないですよね。特に政治家はね”
“無理をしていろいろなことをやらないことが一番ですよね”
“習慣とか今までの慣例がブレーキになることはまずいんですよね。そこは注意がいるのですよ”
“全編を通じてものすごく中庸であり常識的で、奇を衒うような話がないのですよ”
“止まっているときのバランスと、動いているときのバランスは全然違うのです”
“自分なりのバランスの取り方がわかってくると楽なんだけれども、それまでにいろいろやらなきゃならないですよね。いろいろとやってみないと自分なりの人生の落としどころってみえないから、苦労は当然あるものだと考えた方がいいですよね”
“余計なことをやめるだけで楽になること、正常化することってけっこう多いですよね”
“引き算すると楽になること、軌道が戻ることってよくありますよね”
“決して古くないんですよ、渋沢さんのお話というのは”
“いつの時代も時代を創るその先駆者として、何を伝えるかということに大きな違いはないと思いますね”
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【第15回 前半】 ちょこっと雑談・わたしの小さな感動シェア
気づきは誰でもできることだけど、言われて始めて気がつくこと。意外な盲点の発見から、いろいろな疑問を持ってみようと第6回から「わたしの小さな違和感シェア」を毎月共有してきました。
「どう思う?」の違和感から少し視点を変えて、今秋からは感動をシェアしてみることにしました。(もしかすると、感動の前に、実は違和感から気づいたことが感動につながることもあるかもしれない!?)私たちが暮らしの中で感じるちょっとした感動を毎月共有してみることで、また新たな展開へつながるかなと思っています。
・常識と習慣:知恵と情愛と意志・人間的尊重にもつながる
・マクルーハンの人間拡張の原理
・デジタルアナログ双方の融合と未来
・二項対立の中でも残る人間的な営み
・身近なもので人間拡張のイメージ
・時代背景の共通するもの
・無意識の引き算
・習慣と成長
・便利なものテクノロジーがありすぎてる?!
・エネルギーや気持ちが奪われてしまっている側面
・必要なもの大事なものに集中する
・情報がないための話の煮詰まり
・技巧に凝った話
・1つ1つの情報をただの点
・影絵を見ているような状態
・苦しい場合の引き算
・より真理がわかってきたこと_90年代以降の特徴
・人々の好奇心と世界観
・西洋の言葉_中国の言葉_大陸の言葉
・意味で解釈できない日本の言霊
・2種類の言語を使う日本人
・後から入ってきた論理の言葉
・言霊のやりとりなし_コミュニケーション不十分
・コミュニケーションに進化はありやなしや_本能の世界
・西洋のヒソヒソ話と言霊
・論理だけで解決しない補うもの
・インターネットによる人間拡張
・共話と対話
・競う話や不毛な話
・論理というよりも想いを受けて自分の想いを語る和歌
・言葉の裏側にある想いの交流と建設的な話
・生誕120年 松井如流と蒐集の拓本
・観察眼と表現と記述
・読み書きすることで過去の人と対話できる
・書き残すことで未来の人との対話へ
・真理に向けた話の誘導
・真理の探究と実践
・みていてすごくあったかい気持ちになる絵
・Artの二面性のおもしろさと人間性
・銀座線の表記
・中国語の簡易化
・表意する文字の移り変わり
・文字と発話
・パロールとコミュニケーションの取り方
・人間の認識の使い方と感性
・どちらも正しくどちらも必要
・台湾と香港に残る漢字
・繁字と簡字
・文語体と口語体と漢文
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【第15回 後半】 オンライン読書会
気になる書籍を一人で読み深める学びと愉しさ(ときには、なかなか難しく)とともに、毎月1回みんなで共有し合うことで、学びと愉しさの裾野を広げてみることを継続中です。
奇数月の収録では「現代語訳 論語と算盤(ちくま新書20140110)」、偶数月は「2060 未来創造の白地図 ~人類史上最高にエキサイティングな冒険が始まる(技術評論社20200311)」を読み深めています。
<これまでの読み深め書籍>
・日本経済再生論:ディスラプティブ・イノベーションの道
全7章を毎月1章ずつ(これまでの研究会 第3回〜第9回)
・先生、イノベーションって何ですか?
全12章を前半(1章〜6章)と後半(7章〜12章)にて
(これまでの研究会 第11回・第12回)
お互い事前に読んで感じたことや印象に残ったこと、疑問に思ったこと、気になったことなど聴き語り合いながら、より身近なところから引き続きディスラプティブ・イノベーションについての探究を深め、実生活への発想と行動に活かす機会としています。
現代語訳 論語と算盤(ちくま新書20140110)の読み深め
【今回の特集】
第三章 常識と習慣
第四章 仁義と富貴
・近代の資本主義と道徳
・経済道徳合一説
・資本主義の近代の在り方
・資本主義勃興期の精神性
・武士が経営をやる時代
・新田開発
・商人道
・商人と投資銀行の世界の違い
・聖書と漢文
・判断都合と実学
・忽然とではなく文化継承
・花魁の教養の高さ
・90年代に入ってからの西欧_コスト競争一本で失われたこと
・数字にならない能力の排除
・尊敬よりも競争
・共に語るではなく競い合って語る殺伐さ
・職場から消えた文化の香り
・本人の努力の外側の話
・新しい人財を発掘する手段から権力闘争のう道具へ
・創業者の個性の強さと道徳哲学
・自分に克つ
・民栄えずして国栄えず
・ノートは書くけど理解しないタイプ
・耳に入ってくる話以外にたくさんある話
・負けるなりに習慣のつくり方_関連付け
・工夫と選択
・習慣と時々の見直し
・君は曹操みたいだな
・君は竹林の七賢人だな
・サッと通じ合う世界
・正しい道を踏んで
・中庸なところの説明
・職業に尊い貧しいはなく生き方に尊い貧しさあり
・なるほどなるほどの話が中心
・職業に貴賎なし生き方に貴賎あり
・バランスと人格と日々の習慣
・バランスを崩すから動き出す
・経営_動的バランス
・ひっくり返らない_暴走しない
・覚悟の決め方と許容
・ものの考え方と行動の指針
・人それぞれのバランス感覚
・集散
・良く集め良く散ぜよ
・個人の志向と社会全体の機運
・衰えている気力体力
・養老院の国
・寒中に追い出すやり方と教え諭すやり方
・環境に適応しちゃった感
・冷えた経済に適応しちゃった価値観
・本人の自覚によるイノベーション
・豊かさが行き渡った世の中
・じわっと変わる状況
・未来に対する気力体力と積極性
・どっちつかずの世の中
・投資銀行_いい仕事をつくること
・地場産業化_一次二次三次産業の融合化
・ブルトーザーの時代から分散型の時代の今
・りんごが高ければみかんを買う人
・良い習慣を身につける
・今との対比_現代との対比_自分との対比
・このまま浮き草のような日本では続かない
私たちのオンライン読書会(収録)にご興味・ご関心をお持ちくださる方とテキストを通しての対話の機会をつくり大切にしていきたいという想いから、オンライン読書会へのご感想・ご質問・メッセージフォーム(動画視聴者限定)を開設しました。
毎回でなくても、ご興味ある内容の回のみお寄せいただくなど、お好みに合わせてご一緒いただけたら嬉しいです。お寄せいただいたメッセージは、次回以降の収録時に参考・共有、ご紹介させていただく予定です。
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動画販売
第15回ディスラプティブ・イノベーション研究会の動画とオンライン読書会へのご感想・ご質問・メッセージフォームは、下記よりご視聴・投稿いただけます。
【前半】
ちょこっと雑談・わたしの小さな感動シェア(55:32)
【後半】
オンライン読書会:現代語訳 論語と算盤
第三章・第四章の読み深め(01:38:37)
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