春はあけぼの。 ささみはあげもの。
松のや & COCO壱番屋
高タンパク低脂肪でお馴染みのささみ。筋トレしてる人からしたら、揚げたら意味ないじゃんって言われるかもしれないけど、僕にとっては、ささみは揚げてなんぼ!
特にささみかつがいいよね。チーズとか大葉とかを挟んじゃうのも素敵だけど、ささみをかつにするだけのストロングスタイルが僕はお気に入り。
低脂肪だからこそ揚げてもしつこくないのが強みです。
その方向で考えると、ヒレカツが至高のメニュー、ささみかつが究極のメニューという美味しんぼ対決をしたいくらい。僕はヒレカツ相手でも、ささみかつに軍配を挙げるだろう。そのくらいささみかつが好き!
そんな大好きささみかつを気軽に楽しめるチェーンが「松のや」と「CoCo壱」だ。どちらもグランドメニューではなく、定期的なメニューなのが残念だけど、ささみかつをいろんな場所で気軽に美味しく楽しめるのはこの2大巨頭がダントツ。
まずは「松のや」から。
なんと3月6日から13日までささみかつ増量フェアをやっている!
通常2本のささみかつがなんと価格そのままで3本に! 690円で大満
足!
と、ここで大事なのは、タルタルソースを倍にすること。
「松のや」は一度入るとクーポンがついてくる(いつもじゃないかも)。コロッケ1個orポテサラorタルタルソースまたはふりかけのチケットだ。このタルタルソース追加クーポンをぜひ活用してほしい。僕はささみかつ大好きと言ってるけど、タルタルソースをつけたささみかつが大好き、いや、正直にいうとタルタルソースが大好きなのだ。
実際、僕は「タルタルソースにささみかつをつけている」と言っていい。アニメMASHLEのマカロンのセリフを聞いたとき思わず膝を打った。
なので、大事なことをもう一度言わせてもらう。タルタルソースは2つ必要ですよ。クーポンがなければ、50円で追加できるのでぜひ。
店員さんは「タルタルソースは付いてますけど、追加で良いですか?」と確認してきたので、こいつわかってねえなあと薄ら笑いを浮かべてうなづいてみせた。
と、その上で、タルタルだけでなく特製ソースで愉しむのも忘れないでほしい。「松のや」の特製ソースも合うのだ。もっというと特製ソース&タルタルソースも抜群に旨い。
次に、ささみかつ丼。ささみかつの親子丼だ。あ、しかし、残念なことにこれは増量対象外だった…。でもでも、通常のかつ丼とはまた一味違うささみかつ丼もおすすめなのです。胃もたれしないさっぱりかつ丼!
しかーし、究極のメニュー派として、恐ろしいアイデアが浮かんでしまった。
ささみかつとタルタルソース→うまーい!
卵とタルタルソース→うまーい!
ということはささみかつ丼にタルタルソースもうまーいんじゃないかと。
俺、天才かも!
さっそくクーポンを使って、タルタルソースももらうことにする。店員さんは「え?」って顔してたけど、まあ素人には理解できないのだろう。究極のメニューだからなと薄ら笑いを浮かべてうなづいてみせた。
ささみかつはさっぱりしてるので、やっぱり玉子出汁とじというのがパサつきがちなささみと相性がいい。やっぱりうまーい。
さて、究極のメニューを試すとするか。タルタルを適量掬い取って、ささみかつ丼に乗せて食べる。
うまーい!?
うん? あれ? うまーくない…。
なんだろう、出汁と合わないのかも…。変な酸味を感じる…。
「フハハハハ! タルタルとかつ丼の相性もわからぬ愚か者め!」
海原雄山にそう言われた気がした。
なので、ささみかつ丼はノーマルで食べるのがおすすめ!
タルタル、ダメ、絶対!
さらに、ささみかつカレー。
やばいでしょ。カツカレーでささみ。しかもタルタルオン!
かつ丼とタルタルは合わないけど、カレーとタルタルってめちゃくちゃ合うんだよね。
実はマヨネーズと玉ねぎスライスをアチャールみたいなカレーの付け合せにしてもめちゃくちゃ旨いのです。
昔、金町に「まんぼう」というカレー屋さんがあり、そこではらっきょと福神漬けとオニオンスライスマヨネーズがデフォルトでついていて、これが僕のカレー人生を変えるほどの発見だった。
それはさておき、カレー、ささみかつ、タルタルソースのフルオーケストラ黄金率はとにかくやばい。しかも「松のや」のカレーって前と変わったのか、松屋とかマイカリー食堂とかとも違う甘辛カレー。さらさらしてる欧風カレーな感じなのに、味はココナッツとかの風味はありつつ日本人に馴染み深い味になっている。かつに非常に合うんだこれが。ちょっと驚き。
そしてカツカレーといえば、なんと言ってもみんな大好き「CoCo壱」だ。
「松のや」に比べるとやや割高に感じる「CoCo壱」だけど、手仕込みささみかつも旨いのです。なんと言ってもカレーに特化した強み。
「CoCo壱」って普通なんだけど、バリ旨いよね。
なんだかさ、若い頃は「ボンディ」とか「エチオピア」とか旨いカレーを食べて、あーすげー旨いって思ってたんだけど、食べて食べ回った挙句、一周回ってなんだか結局「CoCo壱」が一番旨いのかもと回帰してしまう感じ。日本人なんだなぁと思う。そういう意味では「松のや」のカツカレーも旨いが、「CoCo壱」には一日の長があると感じてしまう。なんだろう、特殊な味ではなく、肌に馴染む味っていうのかな。結果、肌に馴染む=最も舌や脳を刺激する味になっているのかもしれない。
そんなカレーとささみかつのカツカレーだよ?
あえて言わせてもらえば、人生最後の日に食べたい最強メニューの一つに数えていいとさえ僕は思っている。
今回はさらにチャレンジして、ビーフカレーでささみかつトッピングにしてみた。
「CoCo壱」の芳醇ソースも旨いよね。カレーがなければドバドバかけてビタビタにしてささみかつを食べてみたいくらい。
久しぶりにビーフカレーを食べたけど、ビーフもかなり旨いんだね。
ただ、やはり「CoCo壱」の真髄はノーマルのポークカレーにあると再認識。ささみかつとの相性も、ポークカレーの方が上だと思う。
さて、この四品を食べて、ささみかつを中心に据えたマトリックス図を書いてみようと思っていたのだけど、上下左右「旨い」しか書けなかったので、残念ながら割愛させていただく。
とりあえず今年の春は、「松のや」の増量フェアがあるうちにまず通って、そのあと「CoCo壱」のささみかつカレー(ノーマルのポークカレーで。ほうれん草とかのトッピングはあっても良さそう)を堪能するのがおすすめ。
あ、そうなると「春はあけぼの」じゃなく、「春はあげもの」でもいいんじゃない?って気がしてきた。
春の季語に「揚げ物」を追加希望です。