ソクラテスと7人の子どもたち 2.なんで勉強するの?
ソクラテスと大翔くん、茜ちゃんのながーい、おしゃべり
1. 宿題がいやだ!勉強なんて役に立たない?
大翔: ああ、宿題やりたくない!学校終わったんだから遊びたいよ。なんで宿題なんかあるんだろう?
茜: ほんとだよね。宿題するくらいなら本を読んでたほうが楽しいし。
ソクラテス: (にこにこしながら近づいて)どうしたんだい、大翔くん、茜ちゃん。何かこまっているのかな?
大翔: ソクラテスおじさん、宿題なんて大きらいなんだよ!計算しても数字がならぶだけだし、漢字を書いてもつまらない。遊ぶ時間がへるだけだよ!
茜: 私は宿題がきらいってわけじゃないけど、勉強してもほんとうに役に立つのか分からないの。だって算数は電卓があるし、漢字もスマホで変かんできるよ。
ソクラテス: なるほどね。それじゃあ、大翔くん、宿題がきらいな理由をもっとくわしく聞かせてくれる?
大翔: だって楽しくないし、やってもつかれるだけだよ。
ソクラテス: 楽しくないんだね。じゃあ、もし宿題がゲームみたいに楽しくなったらどうかな?
大翔: それならやってもいいかも。でも、ただ問題をとくだけじゃつまらないよ。
茜: 負けた人がきらいな野さいを食べるルールをつけたらどう?
大翔: それおもしろいね!でも僕、宿題で負けたらたくあん食べなきゃいけないよ…。
ソクラテス: 面白いアイデアだね!でも、そもそも宿題や勉強にはどんな意味があるのか、いっしょに考えてみようか。
茜: 先生が言ってたけど、「知しきを身につけるため」じゃないの?
大翔: 知しきってそんなに大事?知りたいことがあれば、スマホでしらべればいいじゃん。
ソクラテス: それも一理あるね。でも、何も知らないと、そもそも何をしらべればいいか分からないこともあるんだよ。
茜: えっ?どういうこと?
ソクラテス: たとえば、大翔くん、サッカーの練習で、「どうやったらゴールを決められるか」を考えたことはある?
大翔: あるよ!ゴール前でパスをもらうタイミングとか、相手をかわす方法を考えるよ。
ソクラテス: それって、サッカーのルールや基本的なテクニックを知っているから考えられるんだよね。
茜: 知しきがないと考えることもできないってこと?
ソクラテス: その通りだね。たとえば、君たちが冒険に行くとする。地図の読み方を知らなかったら、どうやって道を見つける?
茜: えっ、それはムリだよ。迷子になるかも…。
大翔: 僕ならスマホの地図を使うよ。
ソクラテス: でも、もしスマホの電池が切れたらどうする?
大翔: そっか…。やっぱり地図の見方を知ってないと困るね。
ソクラテス: そうだね。知しきは、日常生活で役に立つだけじゃなくて、問題にぶつかったときに助けてくれるんだ。
茜: じゃあ、勉強するのって、未来の自分を助けるためってこと?
ソクラテス: その通り!宿題も、知しきを身につける練習なんだよ。
大翔: でも、知しきだけじゃなくて、もっと楽しい方法で練習したいな…。
ソクラテス: それはいい考えだね。宿題をゲームみたいに楽しむ工夫も、君たちが作っていけることなんだよ。
茜: うーん…とりあえず、宿題を早く終わらせたら本を読んでいいってルールにするのはどうかな?
大翔: じゃあ僕は、宿題を10分で終わらせたらゲームをする!
ソクラテス: それも素晴らしいアイデアだね!宿題の意味を知ると、少し見方が変わるだろう?
2. 知識やスキルを身につける
ソクラテス: さて、大翔くん、茜ちゃん。さっき宿題の話をしていたけど、勉強で「知しきやスキルを身につけること」がどう役に立つか考えてみたことはある?
茜: うーん…。でも、こないだ漢字テストでまん点を取ったとき、お母さんがほめてくれたよ。それはうれしかった!
大翔: 僕は、算数で計算が早くできるから、おつりが合ってるかすぐ分かるよ!
ソクラテス: それは素晴らしいね。茜ちゃんが漢字を覚えたり、大翔くんが計算を早くしたりできるようになったのは、勉強のおかげだよね。じゃあ、もしそのスキルがなかったらどうなると思う?
茜: えーっと、漢字が書けないとテストで点が取れないし、作文もうまく書けないかも。
大翔: 僕はおつりを多くはらっちゃうかも。お金をむだにするのはいやだな!
ソクラテス: その通り。知しきやスキルを身につけることで、日常生活がもっとスムーズに、そして安心して過ごせるようになるんだよ。
茜: でも、学校でならうことが、毎日の生活に全部つながるわけじゃないよね?
ソクラテス: そうだね。たとえば、歴史や科学の勉強は、すぐには生活に役立たないように感じるかもしれない。でも、それが新しい発見や発明につながることもあるんだ。
大翔: 新しい発明ってどういうこと?
ソクラテス: たとえば、科学を勉強した人たちが、スマホや電気、自動車を作るきっかけになったんだよ。
茜: それって、すごいね。でも、私たちが今ならってることも、そんなふうにつながるの?
ソクラテス: もちろんだ!茜ちゃんが好きな本を書くためには、漢字をたくさん覚えたり、物語を考える練習をしたりすることが必要だよね?
茜: あっ、確かに。本を書くのには言葉を知らないとダメだよね。
ソクラテス: その通り。そして、世界のいろんなことを知ることで、もっとおもしろいお話を作れるようになる。
大翔: じゃあ僕がサッカー選手になるのも、勉強が関係ある?
ソクラテス: もちろんだよ!たとえば、試合中に「相手がどう動くか」を考えるとき、論理的な考え方が役に立つよね。それに、もし海外のチームでプレーするなら外国語も必要だ。
大翔: 外国語かあ…。それはむずかしそうだけど、やれたらかっこいいな。
茜: でも、今の勉強がそんな未来につながるなんて、ちょっとおどろきだよ。
ソクラテス: 勉強はすぐに答えが見えないことも多いけど、君たちの未来をひらく「鍵」をたくさん集めているようなものなんだよ。
茜: 鍵かあ…。ちょっとかっこいいね。
大翔: でも、鍵を集めるならゲームみたいにしてほしいな。たとえば、テストでまん点を取ったらレベルアップするとか。
ソクラテス: それも面白い考えだね。勉強も自分で楽しむ工夫をすることで、もっと楽しくできるかもしれないね。
茜: 私、次の漢字テストは「次の物語に使うためのことば集め」だと思ってやってみるよ。
大翔: じゃあ僕は「サッカー選手になるための算数トレーニング」だ!
ソクラテス: それはすばらしいね。勉強の意味を知ると、もっと楽しくなるかもしれないね。
茜: でも、ほかにも知しきやスキルってあるの?
ソクラテス: もちろん。たとえば、社会を学ぶことで、君たちが住む町や世界についてもっと知ることができるよ。
大翔: それってどう役に立つの?
ソクラテス: たとえば、昔の人たちがどうしてこの町を作ったのかを考えると、今の町のしくみや、どうすればもっといい町になるかも考えられるんだ。
茜: じゃあ、今の勉強は「未来をつくるため」でもあるの?
ソクラテス: その通り!だから、知しきやスキルをたくさん身につけて、君たちの未来をもっとおもしろくしていこうね。
3. 考える力をつける
ソクラテス: さて、勉強のもう一つの大事な目的は、「考える力をつける」ことなんだ。二人とも、「考える力」ってどんなことだと思う?
茜: えっと…何か問題があったときに、「どうやったら解けるかな?」って考えること?
大翔: うーん…サッカーで「相手をどうぬけるか」を考えるのもそう?
ソクラテス: その通り!何かを解決するときに、いろいろなことを想像したり、選んだりする力だね。
茜: でも、考える力がなくても、先生が答えを教えてくれるんじゃないの?
ソクラテス: たしかに、答えを教えてもらえることもある。でもね、たとえば算数の問題で「どうしてその答えになるのか」を考えるのは、君たち自身なんだ。
大翔: それってめんどうくさいな…。とにかく答えが分かればいいじゃん。
ソクラテス: じゃあ、もし答えがまちがっていたらどうする?
大翔: えっ…そしたら、なおさなきゃいけないけど…。
ソクラテス: そうだね。答えをただ覚えるだけじゃなく、「この方法で本当に正しいのか」を考えることが大事なんだよ。
茜: でも、考えるのってむずかしいよね。
ソクラテス: たしかに、最初はむずかしいこともある。でも、考える練習を続けると、どんどん力がついてくるんだ。
大翔: 練習?サッカーみたいに?
ソクラテス: そうだね。たとえば、大翔くんが「次の試合でどう点を取るか」を考えるのと同じだよ。新しいアイデアを思いつくには、何度も考えることが必要だ。
茜: じゃあ、勉強で考える力をつけたら、ほかのことにも役立つの?
ソクラテス: もちろん!たとえば、茜ちゃんが好きな物語を考えるとき、「どんな展開が一番おもしろいかな?」って考えるよね?
茜: あっ、そうだね。本を書こうとするときはいつも考えてる!
ソクラテス: それが「考える力」なんだよ。どんな場面でも使える力だね。
大翔: 僕の場合は、どう使えるかな?
ソクラテス: サッカーの試合で、相手がどんな動きをしてくるかを考えるのもそうだし、チームメイトと相談して作戦を考えるのもそうだよ。
大翔: それなら、もうちょっと考えてみてもいいかな…。
ソクラテス: そうだね。考える力は、勉強だけじゃなくて、毎日の生活でも役に立つからね。
もっと深く掘り下げる例
ソクラテス: たとえば、君たちが川をわたらなきゃいけないとする。でも橋がない。どうする?
茜: ええっ、橋がないの?じゃあ、近くに渡れる場所を探す?
大翔: 僕なら、木を切って橋を作る!
ソクラテス: すばらしいね。二人とも、ちがう方法を考えたけど、どちらも正しい解決方法だ。これが「考える力」を使うってことなんだ。
茜: たしかに、いろんな方法を思いつくって大事かも。
大翔: でも、考えるのに時間がかかるときもあるよね。
ソクラテス: それも大丈夫。時間をかけて考えることで、もっと良い答えが見つかることもあるんだ。
考える力を育てる勉強の例
ソクラテス: たとえば、国語で物語を読むとき、「主人公はどうしてこんな行動をしたのか?」って考えることも、考える力を鍛える練習だよ。
茜: あ、それならやってるかも。「なんでこうなったんだろう?」っていつも考えるよ。
ソクラテス: それが、未来でいろんな問題にぶつかったとき、大きな助けになるんだ。
考える力の成果
茜: 考える力がついたら、どうなるの?
ソクラテス: たとえば、自分でアイデアを出して、新しいことを生み出すことができるようになる。茜ちゃんが本を書く力ももっと強くなるし、大翔くんがサッカーで試合に勝つ方法ももっと考えられるようになるよ。
大翔: 考える力って、けっこうすごいんだな…。
ソクラテス: その通り!だから、今の勉強でしっかり考える練習をしておくと、これからの人生がもっと楽しく、わくわくするものになるよ。
4. 問題解決能力を高める
ソクラテス: 次は、「問題を解決する力」について考えてみようか。茜ちゃん、大翔くん、最近何か困ったことがあって、それを解決した経験はある?
茜: この前、図工の時間に、色をまちがえてぬっちゃったことがあったよ。でも、上から別の色を重ねたら、けっこういい感じになったの!
ソクラテス: おお、それは工夫だね。茜ちゃん、自分で「どうすればうまくいくか」を考えたんだ。
大翔: 僕は、サッカーの試合でどうやって点を取るかみんなで話し合ったよ。それで、パスをもっと早くまわして、ゴール前でチャンスを作る作せんにしたんだ。
ソクラテス: 二人ともすばらしいね。どちらも「どうすればいいか」を考えて、実行している。これが問題解決の力を使ったということなんだよ。
茜: 勉強でもそんなことができるの?
ソクラテス: もちろんだよ。たとえば、算数の文章題を読んで、「どうやったらこの問題が解けるかな?」と考えるのも、問題解決の練習なんだ。
大翔: でも、算数の問題ってただ数字を計算するだけじゃないの?
ソクラテス: 数字を計算するだけじゃなく、その前に「どういう問題なのか」を考えるよね。たとえば、「どの数字を使えばいいか」とか「どの計算が必要か」を考えるんだ。
茜: それなら分かるかも!文章を読んで、「これはたし算かな?それともひき算かな?」って考えるよね。
ソクラテス: その考える時間が、問題解決力を高める練習になるんだよ。
問題解決の例を増やす
ソクラテス: たとえば、君たちがキャンプに行ったとする。テントを張ろうと思ったら、ぴったりの場所がない。どうする?
茜: ええっ、困るね…。でも、少し平らなところを探すかな?
大翔: 僕なら、石とか木の枝をどかして、テントを張れる場所を作る!
ソクラテス: どちらもいいアイデアだね!問題にぶつかったときに、「どうやって解決できるか」を考える力があると、こんなふうに対応できる。
茜: たしかに、何もしないでそのままだとテントは張れないよね。
ソクラテス: その通りだ。勉強も同じで、問題にぶつかったときに「どうすれば解けるか」を考えることで、力をつけているんだよ。
勉強で鍛える問題解決力
ソクラテス: たとえば、国語の授業で物語を読むとき、「どうして主人公がこんなことをしたんだろう?」と考えるのも問題解決の練習なんだ。
茜: えっ、それも問題解決?
ソクラテス: そうだよ。「どうしてこの行動をしたのか」を考えることで、主人公の気もちや物語の意味を見つける力がつくんだ。
大翔: でも、それって答えがないときもあるよね?
ソクラテス: その通り!答えがない問題に取り組むことも、大事な練習なんだ。世の中には「これが正解!」って言えることばかりじゃないからね。
茜: たしかに…。「いろんな答えがあるかも」って思うときもある。
問題解決力が役立つ場面
ソクラテス: 問題解決力があると、いろんな場面で役立つんだ。たとえば、学校で「どうやって時間をうまく使うか」を考えるときや、友だちとけんかをしたときに「どうすれば仲なおりできるかな?」って考えることもそうだよ。
大翔: 友だちとけんかしたときか…。そういうとき、どうすればいいんだろう?
ソクラテス: たとえば、「友だちはどう思っているのかな?」と考えてみるといい。それが分かると、話し合いやあやまるタイミングも見えてくるかもしれないね。
茜: 問題解決力って、生活のいろんな場面で使えるんだね!
解決の練習
ソクラテス: たとえば、君たちがジュースを買おうとしたら、お金が足りなかった。どうする?
茜: ええっ、そんなときどうしよう…。半分の大きさのジュースにするかな?
大翔: 僕なら、もう少しお金があるか探してみる!
ソクラテス: どちらもいいアイデアだね。このように、身近なことでも問題解決の練習ができるんだ。
問題解決力を鍛えた成果
茜: 問題解決力がつくと、どうなるの?
ソクラテス: たとえば、将来仕事をするとき、「どうすればみんなが幸せになるかな?」とか「どんな方法が一番いいかな?」と考えるときに役立つよ。それに、自分の生活も楽にしたり、楽しくしたりできる力になるんだ。
大翔: じゃあ、僕ももっと考える練習をしてみようかな。サッカーの練習でも、問題解決力を使えるかもしれないね。
ソクラテス: その通り!問題解決力は、どんな場面でも使えるから、勉強でしっかり鍛えていこうね。
5. 自己管理能力を養う
ソクラテス: 次は、「自己管理能力」について考えてみようか。大翔くん、茜ちゃん、「自己管理」ってどんなことだと思う?
茜: うーん…。じぶんでちゃんとやることを決めて、行動することかな?
大翔: 僕はあんまり考えたことないな…。宿題をやるのも、お母さんに言われるし。
ソクラテス: 茜ちゃんの答えは正しいよ。大翔くん、宿題を「いつやるか」を自分で決めたことはある?
大翔: えっと…ないかも。いつも言われてからやってる。
ソクラテス: じゃあ、もし宿題をやる時間をじぶんで決められたら、どんなふうにしたい?
大翔: 先に遊んでから、あとでやりたいな。
ソクラテス: それもいいね。でも、あとで疲れちゃったら、どうする?
大翔: ああ、そっか…。それでいつもお母さんにおこられるんだ。
ソクラテス: そうだね。だから、自分で「いつやるか」を考えて、計画を立てるのが大事なんだ。
計画を立てる力
ソクラテス: たとえば、茜ちゃん。次の日の学校のじゅんびをいつしている?
茜: 私は、夜ごはんのあとにじゅんびしてるよ。そのほうが、朝にあわてなくてすむから。
ソクラテス: それはいい計画だね。それが「自己管理能力」の一つなんだよ。
大翔: でも、計画を立てるのってめんどうくさい…。
ソクラテス: そう思うかもしれないね。でも、計画を立てることで、あとで困らないようになるんだよ。たとえば、サッカーの試合の前に、ユニフォームをじゅんびしていなかったらどうなる?
大翔: えっ、大変だ!試合に出られない!
ソクラテス: その通り。それと同じように、宿題や学校のじゅんびも、前もって考えておくとスムーズにいくんだ。
自己管理ができるとどうなる?
茜: 自己管理ができると、どんないいことがあるの?
ソクラテス: いい質問だね!自己管理ができると、時間を上手に使えるようになるし、自分で決めたことを達成できるようになるよ。それに、自分に自信がつくんだ。
大翔: 自信がつく?
ソクラテス: たとえば、大翔くんが「今日は宿題を30分で終わらせる」と決めて、本当に終わらせられたらどう思う?
大翔: それは、ちょっと「やった!」って思うかも。
ソクラテス: そうだね。その「やった!」という気持ちが、自分を信じる力になるんだよ。
小さな目標を立てる
ソクラテス: たとえば、自己管理を始めるためには、「小さな目標」を立てることが大事だよ。茜ちゃん、何か目標を立てたことはある?
茜: うーん…。テストの前に、「今日は漢字を10個覚える」って決めたことがあるよ。
ソクラテス: それはいい目標だね!その目標をどうやって達成したの?
茜: 時間を決めて、何回も書いて覚えたよ。
ソクラテス: それが自己管理の第一歩なんだよ。目標を立てて、それを実行するために計画を作る。これを続けると、もっと大きなこともできるようになるんだ。
自己管理の練習
ソクラテス: じゃあ、二人とも、今から「明日のじゅんび」を考えてみよう。何をすればいい?
大翔: えっと…まず、ランドセルの中をチェックする?
茜: 教科書とノートがちゃんと入ってるか見て、あした必要なものを入れる。
ソクラテス: それはとてもいいね!こうやって小さなじゅんびを自分でできるようになると、自己管理力がどんどん強くなるよ。
自己管理が将来につながる
茜: 自己管理ができると、将来どうなるの?
ソクラテス: たとえば、仕事をするようになったとき、「今日はこれをやる」と自分で計画を立てて、じっこうできるようになるよ。それに、時間を上手に使えるから、友だちと遊ぶ時間もちゃんと作れる。
大翔: サッカーでも役に立つ?
ソクラテス: もちろんだよ!練習の時間を決めたり、自分で弱点をなおす計画を立てたりすることで、もっと強い選手になれるよ。
最後のまとめ
ソクラテス: だから、自己管理は「自分のやりたいことを実現する力」なんだよ。少しずつ練習していくことで、君たちの未来がもっと楽しくなるはずだよ。
茜: 自己管理って、ちょっとめんどうくさそうだけど、大事な力なんだね。
大翔: よし!今日の宿題を先に終わらせて、あとでサッカーゲームをやる計画にしよう!
ソクラテス: すばらしいね、大翔くん。それが自己管理の第一歩だよ!
6. 共感力や社会性を高める
ソクラテス: 次は、「共感力」と「社会性」について考えてみようか。二人とも、「共感」って何か分かる?
茜: うーん…。相手の気もちを分かること?
大翔: 友だちがかなしいときに「かわいそうだな」って思うこと?
ソクラテス: その通りだよ。共感は、相手の気もちや考えを理解しようとする力なんだ。茜ちゃん、大翔くん、最近誰かの気もちを考えたことはある?
茜: この前、友だちがテストでまちがいをして、すごくしょんぼりしてたの。それを見て「わたしもそんな気もちになるな」って思った。
大翔: 僕は、サッカーでチームメイトがゴールを外しちゃってすごく落ちこんでたとき、「ドンマイ!」って言ったよ。
ソクラテス: 二人とも素晴らしいね。それがまさに共感なんだ。共感力があると、相手がどう思っているかを考えることができて、相手を元気づけることもできる。
茜: 勉強で共感力って鍛えられるの?
ソクラテス: もちろんだよ。たとえば、国語で物語を読んでいるとき、「どうして主人公はこんなことをしたのかな?」って考えるよね。
茜: うん、考える!それって共感してるってこと?
ソクラテス: そうだよ。主人公の立場に立って考えることが、共感の練習になっているんだ。
大翔: でも、サッカーみたいに、共感がうまくできないときもあるよね。
ソクラテス: たしかに、共感はすぐにうまくできるものじゃないかもしれない。でも、相手の話をよく聞いたり、相手の気もちを想像したりすることで、少しずつ上手になるんだ。
共感を育てる練習
ソクラテス: たとえば、友だちが「新しいゲームがほしいけど買えない」って言ってたら、君たちはどうする?
茜: うーん…「そっか、大変だね」って言うかな。
大翔: 僕なら、「次のおこづかいで買えるといいね」って言うかも。
ソクラテス: どちらもいいね。それぞれ、相手の立場に立って考えている証拠だよ。共感する力があると、友だちとの関係がもっとよくなるんだ。
共感が社会で役立つ理由
茜: 共感力があると、ほかにどんなことに役立つの?
ソクラテス: いい質問だね!共感力は、社会の中でたくさん役立つよ。たとえば、仕事をするときに、相手がどんなことを考えているかを分かると、いっしょに働きやすくなる。
大翔: 仕事でも共感が必要なの?
ソクラテス: もちろんだよ。たとえば、みんなが「どうしたらこの仕事がうまくいくか」を考えるとき、おたがいの意見を分かりあえたほうがいい結果が出るよね。
共感を使って問題を解決する
ソクラテス: じゃあ、たとえば、君たちのクラスで二人の友だちがけんかをしていたら、どうする?
茜: うーん…。まず、どうしてけんかになったのか聞くかな。
大翔: 僕なら、それぞれの言い分を聞いて、「どっちが悪いかじゃなくて、どうやって仲なおりするか考えよう」って言うかも。
ソクラテス: 素晴らしいね!それが共感力を使った問題解決だよ。相手の気もちを考えることで、解決の方法が見えてくるんだ。
勉強と共感のつながり
茜: 勉強してるときも共感って使える?
ソクラテス: もちろんだよ。たとえば、歴史の勉強で「どうして昔の人たちはこんな工夫をしたんだろう?」と考えるのも、共感の一つなんだ。
大翔: 工夫か…。たしかに、昔の人たちはすごいことをやってるよね。
ソクラテス: そうだね。それを知ることで、相手の立場や状況を理解する力がつくんだ。
共感が未来を変える
ソクラテス: 共感力があると、将来どんな場面でも役に立つよ。たとえば、誰かが困っているとき、「自分に何ができるか」を考えるきっかけになる。
茜: それって、未来の社会をよくするために大事なんだね。
ソクラテス: その通り!共感力があれば、みんながもっと楽しく、安心してくらせる社会を作れるんだ。
大翔: 僕も共感力をもっと鍛えて、友だちと仲よくしたいな。
ソクラテス: それは素晴らしい考えだよ、大翔くん。共感力は、小さな練習を続けることでどんどん育つんだ。
7. 自己成長と達成感を味わう
ソクラテス: さて、次は「自己成長」と「達成感」について話してみようか。二人は何かをがんばったあとに、「できた!」と感じたことがある?
茜: うーん…。漢字テストでまん点を取ったときかな。お母さんにほめられて、うれしかった!
大翔: 僕は、サッカーの試合で新しいフェイントをやって、相手をかわしてゴールを決めたときだ!
ソクラテス: それはすばらしいね。その「できた!」という気もちが、達成感というものだよ。そして、そのとき二人は自分が成長したと感じたんじゃない?
茜: たしかに、もっと漢字を覚えたいって思った!
大翔: 僕も、もっとすごいフェイントを考えようって思ったよ。
ソクラテス: それが自己成長の大事なポイントなんだよ。何かを達成したとき、人は「もっとがんばろう」と思える。そしてそのがんばりが、次の成長につながるんだ。
小さな成長を積み重ねる
ソクラテス: ところで、大翔くん、君がサッカーを始めたばかりのころのことを覚えている?
大翔: うん、覚えてるよ。最初はドリブルもできなくて、よくボールをとられたなあ…。
ソクラテス: 今はどうだい?
大翔: 今はちゃんとドリブルで相手をかわしたり、正確にパスを出したりできるよ!
ソクラテス: それはすばらしいね。それは毎日の練習を続けてきたからなんだ。茜ちゃん、君も、漢字を覚えるために何回も書いたり、練習したりしたことがあるよね?
茜: うん!何回も書いてると、だんだん覚えられるようになる。
ソクラテス: そうだね。こうして少しずつ成長していくことで、大きな成果を手に入れることができるんだ。
挑戦することの大切さ
ソクラテス: では、成長するためには何が必要だと思う?
茜: うーん…。がんばること?
大翔: あとは、何かむずかしいことに挑戦することかな?
ソクラテス: その通り!成長するには、「ちょっとむずかしいこと」に挑戦することが大事なんだ。たとえば、茜ちゃん、今まで漢字を覚えるときに「これ覚えられるかな?」と思ったことはない?
茜: あるある!「こんなむずかしい漢字、無理だよ」って思ったけど、何回も書いたら覚えられた。
ソクラテス: それが「挑戦して成功した」ということだよ。大翔くん、君も、最初はできなかったフェイントを何回も練習したよね?
大翔: うん、最初は全然できなかったけど、練習を続けたらできるようになったよ!
ソクラテス: その挑戦が、君たちを成長させているんだ。
成長が未来を変える
ソクラテス: じゃあ、成長すると未来がどう変わると思う?
茜: えーっと…。もっといろんなことができるようになる?
ソクラテス: その通りだよ。たとえば、茜ちゃんが漢字をたくさん覚えたら、将来どんなことができると思う?
茜: いっぱい本を読んだり、自分で物語を書いたりできるかも!
ソクラテス: すばらしいね。それが「成長が未来を変える」ということだよ。大翔くん、君がサッカーで成長したら、どんなことができるようになるかな?
大翔: もっと試合で活やくして、チームを勝たせられると思う!
成長を振り返る
ソクラテス: じゃあ、今までで一番がんばったことを振り返ってみよう。茜ちゃんは何かな?
茜: 漢字の練習かな…。最初はむずかしくて「もうやめたい」って思ったけど、あきらめないで続けたらできた!
ソクラテス: それはすごいね。がんばったあとに、「やってよかった」と思えたよね?
茜: うん!それが一番うれしかった。
ソクラテス: 大翔くんはどうだい?
大翔: 僕は、サッカーの試合で相手のエースをおさえたとき!ずっと走っててつかれたけど、試合に勝ててうれしかった。
小さな達成感を味わう
ソクラテス: 成長や達成感は、大きなことだけじゃなく、小さなことからも得られるんだよ。たとえば、今日一日で「これができた!」と思ったことはある?
茜: 今日の宿題をちゃんと時間どおりに終わらせたこと!
大翔: 僕は、サッカーの練習でコーチにほめられたこと!
ソクラテス: どちらもすばらしいね。小さな達成感を毎日積み重ねることで、自信もどんどん大きくなるよ。
勉強と成長のつながり
茜: でも、勉強で成長するって、なんだかむずかしく感じるな…。
ソクラテス: 勉強は、すぐに成長を感じられないことも多いけど、毎日の積み重ねが未来の大きな力になるんだ。たとえば、漢字を一つ覚えることも、その一歩だよ。
大翔: そっか…じゃあ、僕も少しずつがんばってみるよ。
ソクラテス: その気もちが大事だよ。少しずつ挑戦して、成長を楽しんでいこう!
8. 将来の可能性を広げる
ソクラテス: 次は、「勉強がどうやって将来の可能性を広げるか」について考えてみよう。二人は、将来どんなことをしてみたい?
茜: うーん…。私は、本を書いてみたい!作家みたいに、自分の物語をたくさんの人に読んでもらいたいな。
大翔: 僕はサッカー選手になりたい!大きな試合でゴールを決めるのが夢だよ。
ソクラテス: どちらもすばらしい夢だね!じゃあ、それぞれの夢をかなえるために、どんなことが必要だと思う?
茜: 本を書くには、たくさんの言葉を知ってることが大事かな。それに、いいお話を考える力もいると思う。
大翔: サッカー選手になるには、とにかく練習だね!それと、体力をつけないといけない。
ソクラテス: その通りだね。でも、茜ちゃんの夢にも大翔くんの夢にも、勉強がとても役に立つんだ。
茜: 作家になるのに、勉強が関係あるの?
ソクラテス: たとえば、国語の勉強をして、たくさんの言葉や表現を学ぶことで、自分の物語をもっと豊かに書けるようになるよ。それに、歴史や科学の知識があれば、いろんなジャンルの話を書けるようになるんだ。
茜: あっ、そうか!物語を書くのに、知らないことが多いと想像するのがむずかしいかも。
ソクラテス: その通り。勉強は、君の「物語の引き出し」を増やしてくれるんだよ。
大翔: サッカー選手も勉強が必要なの?
ソクラテス: もちろんだよ!たとえば、試合中に「相手がどう動くか」を予測するのも、考える力が必要だよね。それに、もし海外でプレーしたいなら、外国語を学ぶことも大事だ。
大翔: 外国語か…。それはむずかしそうだけど、できたらかっこいいな。
勉強が可能性を広げる例
ソクラテス: たとえば、茜ちゃん。歴史の授業で昔の人の生活を学んだことがあるよね?
茜: うん。戦国時代の武将がどんなふうに生きてたのかを習ったよ。
ソクラテス: その知識があると、物語を書くときにその時代を舞台にすることもできるよね。それに、読者に「本当にこんな時代があったんだ」と思わせるリアルなお話が書ける。
茜: たしかに!物語の舞台を広げられるね。
大翔: サッカー選手には、どんな勉強が役立つの?
ソクラテス: たとえば、地理を学ぶと、世界中の国がどんな気候でどんな文化があるかを知ることができる。これは、海外でプレーするときに役立つよ。
大翔: そっか…。知らない国に行くときも、勉強してたら安心だね。
夢が決まってない人は?
茜: でも、まだ将来の夢が決まってない人はどうするの?
ソクラテス: いい質問だね!夢がまだ決まっていなくても、勉強をしておくと、将来の選択肢が広がるんだ。
大翔: 選択肢って?
ソクラテス: たとえば、理科を学ぶと科学者になる道が開けるし、数学が好きならエンジニアとして新しいものを発明することもできる。それに、社会の勉強で政治のことを知っていれば、みんなの生活をよくする仕事もできるよ。
茜: 勉強しておくと、いろんな可能性が増えるってことか。
ソクラテス: その通り!勉強は、将来やりたいことを見つける「ヒント」をたくさんくれるんだ。
勉強が未来を変える
ソクラテス: 勉強を通じて得た知識やスキルは、未来を変える力になるんだよ。たとえば、大翔くん、科学者が今の生活をどう変えたか知っている?
大翔: えっと…スマホとか電気とかを作った人たち?
ソクラテス: その通り。彼らも最初は学校で勉強をして、たくさんの知識を身につけて、それを使って新しい技術を生み出したんだよ。
茜: 私たちもそんなふうになれるの?
ソクラテス: もちろんだ!勉強をすることで、君たちにも新しいことを作り出す力がついてくる。そして、それが将来の世界をもっと良くすることにつながるんだ。
大翔: じゃあ、僕たちの勉強って、未来を作るための準備なんだね。
ソクラテス: その通り。だから今の小さな努力が、将来大きな変化を生む種になるんだよ。
まとめ
茜: 勉強でできることって、すごく多いんだね。
ソクラテス: そうだよ。だから、君たちが今やっている勉強は、未来の可能性を広げるための大切な第一歩なんだ。
大翔: よし、未来のサッカー選手になるために、もっとがんばるよ!
茜: 私も物語を書くために、いろんなことを学んでみる!
ソクラテス: すばらしいね。二人とも、勉強を通じて未来の自分をもっと楽しく、力強いものにしていこう!
9. 忍耐力を鍛える
ソクラテス: さて、次は「忍耐力」について話してみようか。二人とも、「忍耐力」って聞いたことある?
茜: うーん…。たぶん、がまんする力?
大翔: 何かをずっとがんばり続ける力かな?
ソクラテス: その通りだね!じゃあ、最近何かをがまんしてがんばった経験はある?
茜: 漢字の練習を何回も書いたときかな…。むずかしくて何回もまちがえたけど、がんばって覚えた!
大翔: 僕は、サッカーの練習で走り込みをやったとき!つかれてくじけそうだったけど、最後までやりきったよ。
ソクラテス: それはすばらしいね。そのとき、どうしてがんばれたんだい?
茜: テストでいい点を取りたかったから!
大翔: 試合で最後まで走れるようになりたかったから!
ソクラテス: その「目標」が大事なんだ。忍耐力は、「この先に何かいいことがある」と思うことで育てられるんだよ。
忍耐力を鍛える勉強の例
ソクラテス: たとえば、勉強でも忍耐力を鍛える場面がたくさんある。二人とも、算数の文章題を解いていて、「これ、むずかしいな…」って思ったことはある?
茜: ある!文章がながくて、何をどう計算すればいいのか分からなくなる…。
大翔: 僕も、計算が多すぎて「もうやめたい!」って思うことあるよ。
ソクラテス: そうだね。でも、そのとき「あとちょっとがんばれば解けるかも」と思って、最後までやりきったらどうなる?
茜: 解けたとき、「やった!」って気持ちになる!
大翔: 確かに、ゴールが決まったときみたいに気持ちいいよね。
ソクラテス: その気持ちは、君たちががんばった結果なんだよ。それが忍耐力を鍛える練習になるんだ。
忍耐力が役立つ場面
ソクラテス: 忍耐力があると、いろんな場面で役立つよ。たとえば、学校の行事の準備がたいへんだったとき、どうしたら最後までやれると思う?
茜: みんなで声をかけあって、「もう少しで終わるよ!」って言いながらがんばる?
大翔: それか、目標を作る!「あと30分でここまでやるぞ!」みたいに。
ソクラテス: どちらもいいアイデアだね。こうやって、がんばる時間を区切ったり、仲間と助け合ったりすると、忍耐力をうまく使えるんだよ。
勉強と未来のつながり
茜: でも、忍耐力って将来も必要なの?
ソクラテス: もちろんだよ。たとえば、大人になって仕事をするとき、すぐにうまくいかないことがあったら、どうする?
大翔: あきらめたら、何もできなくなるよね…。
ソクラテス: その通り。忍耐力があると、あきらめずに「どうすればいいか」を考えて、挑戦を続けられるんだ。
小さながんばりを積み重ねる
ソクラテス: たとえば、今すぐ忍耐力を鍛えるためにできることは何だろう?
茜: 毎日宿題を少しずつがんばるとか?
大翔: サッカーの練習で、苦手なドリブルを毎日5分だけやるとか?
ソクラテス: それはすばらしいね。小さながんばりを毎日続けることで、忍耐力はどんどん強くなるんだ。
忍耐力が未来を変える
ソクラテス: 忍耐力を育てると、どんな未来が待っていると思う?
茜: 何かむずかしいことにぶつかっても、あきらめずにがんばれるようになる?
大翔: それに、最後までがんばったらいい結果が出るって分かるから、挑戦が楽しくなるかも!
ソクラテス: その通りだね。忍耐力は、君たちの未来を大きく変える力になる。だから、今の小さな努力がとても大事なんだ。
まとめ
茜: 忍耐力って、最初はむずかしそうだけど、少しずつ育てられるんだね。
ソクラテス: その通り!そして、その力は君たちをもっと強く、そして楽しい人生に導いてくれるよ。
大翔: よし、今日のサッカー練習で、最後まで走りきるのを目標にする!
茜: 私も、むずかしい漢字を一つ覚えるまでがんばってみる!
ソクラテス: 素晴らしいね。二人とも、その小さな一歩が大きな力につながるよ!
10. 勉強が未来の世界を変える
ソクラテス: 次は、「勉強がどうやって未来の世界を変えるか」について話してみようか。二人とも、今の生活で便利だと思うものって何かな?
茜: スマホかな。調べ物もできるし、友だちと連絡を取るのにも便利!
大翔: 僕は自転車!学校にもサッカーの練習にもすぐ行ける。
ソクラテス: どちらも素晴らしいね。じゃあ、それらを作った人たちは、どうやってこれらを生み出したと思う?
茜: 勉強して、いろいろ考えたから?
ソクラテス: その通りだよ。科学者や発明家たちは、たくさん勉強して、新しいことを考える力を育てた。そしてその力で、スマホや自転車などの便利な道具を作ったんだ。
勉強が未来に役立つ例
ソクラテス: たとえば、茜ちゃんが好きな物語を書くことだって、未来を変える力になるよ。
茜: えっ?どうして?
ソクラテス: 本や物語は、人に新しい考えや感動を与える力がある。茜ちゃんが書いた物語が、誰かの人生を明るくするかもしれないし、誰かを勇気づけるかもしれない。
茜: そんなふうに考えたことなかったけど、うれしいな。
ソクラテス: 大翔くん、君のサッカーも、未来を変える力を持っているんだよ。
大翔: サッカーで未来が変わるの?
ソクラテス: たとえば、君が試合で見せるプレーが、見ている子どもたちに夢や希望を与えるかもしれない。さらに、君がサッカーのルールを改良したり、新しいトレーニング方法を考えたりすることで、サッカーそのものがもっと楽しくなるかもしれないよ。
勉強が未来を支える
ソクラテス: 勉強は、ただ知識を覚えるだけじゃなく、新しい世界を作るための土台なんだ。たとえば、大翔くん、医者や科学者がなかったら、どうなると思う?
大翔: 病気になったとき、どうしたらいいか分からないかも。
ソクラテス: その通りだね。医者や科学者が勉強してきたおかげで、薬や治療法が発明されて、今の私たちは健康に生きられるんだよ。
茜: じゃあ、勉強することは、未来の誰かを助けることにもなるんだね。
ソクラテス: その通り!茜ちゃんや大翔くんが今学んでいることも、将来誰かの役に立つかもしれない。
勉強が可能性を広げる
ソクラテス: たとえば、世界中の人たちと仲よくなるには、何が必要だと思う?
茜: 外国語?英語とか?
ソクラテス: そうだね。外国語を学ぶことで、世界中の人たちと話せるようになる。そして、それだけじゃなく、いろんな国の文化や考え方を知ることで、新しいアイデアが生まれるんだ。
大翔: じゃあ、僕も英語を勉強して、海外のチームでプレーするのが夢だな!
ソクラテス: それは素晴らしい夢だね。勉強することで、未来の可能性がどんどん広がっていくんだよ。
勉強が未来の社会を変える
ソクラテス: 勉強は、社会をもっと良くする力も持っているんだよ。たとえば、環境を守るためには、どんなことが必要だと思う?
茜: ゴミをへらしたり、リサイクルをすること?
大翔: あとは、電気や水をむだに使わないことかな?
ソクラテス: その通り。でも、もっと効率よくエネルギーを使う方法を考えたり、新しい環境にやさしい技術を発明するためには、科学や数学の勉強が必要なんだ。
勉強が未来を作る鍵
ソクラテス: 勉強をしている君たちは、将来世界を変える鍵を持っているんだよ。茜ちゃんが物語を書く力で人々に感動を与え、大翔くんがサッカーで人々をつなげる。そして、学んだことを使って新しいことに挑戦することで、社会をより良くしていけるんだ。
茜: 勉強って、ただ将来の自分のためだけじゃなく、世界のためにもなるんだね。
大翔: それなら、少しずつでも勉強をがんばろうかな。僕も未来のために何かできるかもしれない。
ソクラテス: その気持ちが大事なんだよ。君たちが今やっていることは、小さいけれど、とても大切な未来への一歩なんだ。
まとめ
茜: 勉強って、自分の未来を作るだけじゃなく、社会や世界を変える力もあるんだね。
ソクラテス: その通り!だから、君たちが学ぶことは、これからの世界にとっても大切なことなんだよ。
大翔: よし、僕も未来を変えるために、もっといろんなことを学んでみよう!
茜: 私も、新しい物語を書くために、もっと知識を増やしてみる!
ソクラテス: すばらしいね。君たちの努力が、いつか世界をもっと楽しく、明るい場所にするんだよ。
11. 勉強で得られる他のメリット
ソクラテス: 最後に、今まで話したこと以外にも勉強にはたくさんのメリットがあるよ。それについて一緒に考えてみようか。二人とも、勉強をしていて「これって役に立つのかな?」と思ったことはある?
茜: うん、あるよ。たとえば、理科の授業で植物の名前を覚えるのって、何に役立つのかな?
大翔: 僕もある。社会で昔の人の暮らしを学ぶけど、それが今どう役立つの?
ソクラテス: いい質問だね。それじゃあ、茜ちゃんの疑問から考えてみようか。植物の名前を覚えることで、何か分かったことはある?
茜: うーん…。種類が多いなって思ったことくらいかな。
ソクラテス: その「種類が多い」という気づきが大事なんだよ。植物がどんな環境で育つかを知ることで、自然や地球についてもっと理解が深まるんだ。
茜: それって、何か意味があるの?
ソクラテス: たとえば、自然を守る活動に参加するとき、どんな植物がどんな環境で必要かを知っていると役立つよね。それに、新しい発見や発明のきっかけにもなる。
茜: ああ、なるほど!植物を守るには、どんな環境が大事かを知らなきゃいけないんだね。
ソクラテス: その通り。そして、社会の勉強も同じなんだ。たとえば、昔の人たちがどんな工夫をして暮らしていたのかを知ることで、今の生活がどう作られたのかを理解できる。
昔の知識が今を助ける
大翔: でも、昔の人の暮らしを知って、今にどう役立つの?
ソクラテス: たとえば、昔は水を運ぶのがとてもたいへんだったよね。それを知ることで、今の便利な水道がどれだけすごいか分かる。そして、「もっと便利なものを作るにはどうすればいいか」を考えるきっかけにもなるんだ。
茜: そういえば、昔の人たちがどうやって工夫して生きてたかを知ると、今の便利さがありがたいって思えるね。
ソクラテス: その通り!勉強は、今あるものがどう作られたかを知ることで、将来新しいものを作り出すヒントを与えてくれるんだよ。
新しいアイデアを生む
ソクラテス: 勉強は、新しいアイデアを生む力も育ててくれるんだ。たとえば、君たちが「こんな道具があれば便利だな」と思うことはない?
茜: 私は、宿題が自動でできるペンがほしいな。
大翔: 僕は、試合のときに汗をすぐにふき取ってくれるユニフォームがあったらいいな。
ソクラテス: どちらも面白いアイデアだね。それを形にするには、どうすればいいかを考える力が必要だ。そして、そのためには勉強が役に立つんだ。
茜: じゃあ、私たちが勉強をがんばれば、未来の世界をもっと楽しくできるかも?
ソクラテス: その通り!勉強で得た知識や考える力は、新しいアイデアを形にするための土台になるんだよ。
勉強が自分を助ける
ソクラテス: 勉強のメリットは、それだけじゃない。勉強は、君たち自身を助けることもあるんだ。
茜: 自分を助ける?
ソクラテス: たとえば、算数を学んだおかげで、おつりを正しく計算できる。漢字を覚えたおかげで、文章を書いて自分の考えを伝えられる。これらはすべて、君たちが毎日自分を助けるための力なんだよ。
大翔: そっか…。たしかに、勉強してなかったら困ることも多いかも。
勉強が友だちを助ける
ソクラテス: さらに、勉強は自分だけじゃなく、友だちや家族を助けることにもつながるんだ。
茜: えっ、どうして?
ソクラテス: たとえば、茜ちゃんが漢字をたくさん覚えていたら、友だちが分からない漢字を教えてあげられるよね。
茜: ああ、そうだね。テストの前に友だちに教えたことがあるよ。
大翔: 僕も、計算が早いから、みんなでおやつを買うときに手伝ったことある!
ソクラテス: それが、勉強を通じて得た力を使って、ほかの人を助けるということなんだ。
未来を作る力
ソクラテス: 勉強で得た知識やスキルは、いつか君たち自身だけでなく、多くの人の未来を作る力になるんだ。だから、今の小さな努力がとても大切なんだよ。
茜: 勉強って、自分のためだけじゃなく、まわりの人や未来のためにもなるんだね。
大翔: それなら、少しずつでもがんばってみようかな。
ソクラテス: その気もちがとても大事だよ。君たちの努力が、これからの世界をもっと楽しく、すばらしいものにしていくんだからね。
12.さいごに
ソクラテス: さて、今日は勉強のいろんな意味やメリットについて話してきたね。どうだった?
茜: 勉強って、ただ宿題をこなすだけじゃなくて、未来につながる大事な力なんだって分かった!
大翔: 僕も、勉強でサッカーや将来に役立つ力がつくって知って、ちょっとやる気が出てきたよ。
ソクラテス: 素晴らしいね。君たちが今している勉強は、未来への一歩なんだ。だから、一緒に少しずつ、楽しみながらがんばっていこう!
茜: よし、これからは宿題を早く終わらせて、もっと知りたいことを自分で学んでみる!
大翔: 僕も、勉強をサッカーの練習みたいに思ってがんばる!
ソクラテス: 素晴らしいね。二人とも、その意欲が君たちをもっと成長させてくれるよ。これからも応援しているよ!