『あひるの空』全51巻を振り返る21巻
こんばんは!なおとです。
今回も「あひるの空」全巻振り返り!今回は21巻です。モンスターバッシュ3回戦菊川戦遂に決着。そしてクズ高夏休み最後の追い込み練習試合スタート!里見西高校の初登場です。一緒に振り返っていきましょう!
「あひるの空」の1巻からの振り返りマガジンです!まとめて見たい方は是非!
今回も下記のフォーマットでやっていきます。
1.本巻の注目キャラクター
2.連動して読むならこの巻
3.深読みするためにもうひと押し
モンスターバッシュ遂に終幕。クズ高vs菊川高校の勝負の行方は如何に。さらに初登場の高校と練習試合も決定し、夏休み最後を走り切れるかーーー。
1.本巻の注目キャラクター
21巻のピックアップは「日高 誠」です。クズ高の夏保休み最終試合の対戦相手:里見西高校のメンバーとして登場します。
弱小の男子バスケ部を強くしたいと思う反面、それをチームに主張できないメンタルの弱さを持つ。
あひるの空史上最も読者と感覚が近いキャラでしょう。
全国の強豪といわれる部活動以外に所属していた人は、里見西高校と日高の描写は共感できたと思います。
強くなりたいと願う一方で、誰かがきっとチームを変えてくれる、誰かがチームを強くしてくれる。どこか他力本願で自分の足で走れず、現状維持に満足してしまう。強豪の女子バスケ部と上手く比較されていてかなり共感ポイントは多いです。
21巻、22巻と里見西高校との試合を見ると、結局は自分自身が変わらないと何も変わらない。チームを変えるのは、強くするのは自分だと自分自身に責任を負い行動しないといけないと痛感させられます。
日高は誰よりも強くなりたいと思う反面何も行動出来ていませんでした。日高に足りなかったのは自分を主張し、意見を伝播させること。簡単なように見えて実は一番難しいことです。
日高が変わったのは女子バスケ部の「兵頭 新」のおかげではあるものの、最終的にチームを強くするために自分自身を変えた日高は強くなったといっていいでしょう。
このシーンは個人的にあひるの空の中で最も好きな場面です。やらされていると思ったら終わりです。思考がすべて受け身になり、そこに成長はありません。走っているのは誰の足だ?自分の足だろう?バスケに限った話ではなく、すべでに共通する話です。自らの意思で動いた先に変革は訪れます。
2.連動して読むならこの巻
41巻をオススメします。41巻では里見西高校が男女ともに再登場すます。そうです、男子が何と県大会出場を決めているのです。
そして日高がキャプテンとしてチームを引っ張っています。日高自身も、そしてチームが変わっている姿が確認できます。
3.深読みするためにもうひと押し
21巻の裏表紙に書かれた作者のコメントです。
ラジオで聞いたちょっといい話。
日本の少年はアルバイトを探すとき、まず本屋に行くんだそうな。
一方アメリカの少年は真っ先に自転車を用意するんだそうな。バスケ部の無い学校は僕らが思っている以上に多い。バスケに限らず自分のやりたい事が選択肢にないことなんてザラにある。~~~
「与えられてるものだけが全てじゃない。欲しいものは自分達の手で、足で掴み行け」
一部省略していますが、21巻の「走らされるな」に通ずるものがありますね。常に選択肢がある訳ではない。時には自らで行動しなければならない時もあります。そんな時に行動出来るか、出来ないかは個人の人間性にも依存するとは思います。それでも常に自ら行動し続ければ、どんな時も自らの足で動き、掴み取る握力を手に入れることが出来るかもしれませんね。
この裏表紙も21巻、は自分自身に刺さるメッセージが詰まっています。今は「あひるの空」振り返りをしていますが、そんなことしなくても読み返すことが多いのがこの21巻です。
あひるの空はバスケだけではなく、バスケをあまり詳しくない人が見ても刺さるシーンが盛りだくさんです。本当により多くの人に広まって欲しいです。
そのために始めた活動でもあるので、少しでも伝える技術を向上させていい記事になるように精進します。
次巻の22巻でおわいしましょう!それでは!