【日記】子どもは未来
未来を作るのは子どもたち。
子どもたちがどんな価値観を持ち、どんな世界観を持つかが未来を作っていきます。
今子ども達がなりたい職業のランキングは今後の未来を表しているのだと思います。
株式会社クラレが小学生に入学する児童4000名を対象に行ったアンケート結果(2020年)がこちらです。
【男子】
スポーツ選手
警察官
運転手
消防レスキュー隊
アニメキャラクター
研究者
ケーキ屋パン屋
医師
大工
ユーチューバー
【女子】
ケーキ屋パン屋
芸能人
看護師
花屋
保育士
アイスクリーム屋
医師
教員
警察官
美容師
小学生入学前ですから、情報は限られてますし、幼児が知っている社会というのは上記のようなものなのだなと。
アニメキャラクターとかが出てくるのが可愛いですよね。
今度は中学生、高校生の希望を見てみましょう。
ソニー生命の1000名を対象としたアンケート結果がこちらです。
【中学生男子】
ユーチューバー
eスポーツ選手
経営者、起業家
エンジニア、プログラマー
ゲーム実況者
公務員
会社員
プロスポーツ選手
教員
ボカロ、弁護士
【中学生女子】
芸能人
ユーチューバー
絵を描く
美容師
ボカロ
デザイナー
看護師
保育士
ショップ店員
ゲーム実況者、カウンセラー
高校生もほとんど変わらない順位でした。
これを見ると、デジタル系が上位を占めていて、子ども達がデジタルの社会で育ち、デジタル中心な社会を創造していることが分かります。
ゲームや動画に親和性があり、生きる意味は遊びや暇潰しのようなものになっているように僕のような昭和人間の目には映ります。
当然のように第1次産業は出てきません。
ほぼ第3次産業です。
食べれるのは当たり前、お金でなんでもできる、ライフラインやセイフティネットに関しては興味がないのがよく分かります。
人間として一番大切なことは、食べ物を作って食べるということなのですが、もうそういう当たり前のものには興味がない世代になってしまったということです。
コンビニやスーパーに行ってお金を払えば生きていくことは簡単だと。
お金を稼ぐなら遊びながら、楽しみながら行いたいと。
芸能人やユーチューバーなどのように、楽しんでお金が手に入るという姿に夢を見ているのでしょう。
ゲームが職業になっているのも興味深いですね。
eスポーツという職業が出てきたことも大きいでしょう。
でもゲームができても本来食べ物はできません。
誰が食材を用意して、誰が料理してくれるのでしょうか?
ゲームをしていれば勝手にご飯が出てくるということでしょうか?
今の子ども達はそういう社会で生きているということです。
食事は買えばいい、と。
僕は今小さな畑をしていますが、自分で食材を作るのは本当に大変です。
でも同時に素晴らしい喜びがあります。
こういう活動を通してはじめて、生きるという生物としての当たり前の行為に喜びを感じ、そして大地や地球に感謝できるようになるのです。
土を触ったことがない、魚を釣ったことも、鳥を捌いたこともない、、、。
そういう子ども達が作る未来は、、、。
人工ミート、ハウス野菜的な食材がメインになり、土なんて汚いものは触れないというような社会になるのでしょうか。
そのうち、錠剤で栄養素は全て取れるので食事なんていらないとなるかもですね。
それよりもゲームをしよう!仮想空間で繋がろう!なんて価値観が席巻しそうです。
こうやって子どもの未来像は現実化し、そういう社会が待っています。
僕は自分の子ども達には、自然と戯れ、食材を栽培する楽しみ、調理する楽しみ、食事する楽しみを伝えていきたいと思います。
ゲームや芸能を否定するつもりはありませんが、人として生きるということを楽しむ基礎があればの前提で肯定します。
生きることの実感が無ければそういう社会は虚構であり、いつか崩壊するでしょう。
子どもは未来です。
親世代は、自分の子どもの価値観が未来を作っていくということを忘れないで欲しいなと思うのです。
上げ膳据え膳で育てたらどうなるか、、、。
一人の親の意見として参考にしてもらえればと思います。