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Hey! Two Punks

THE MODSのTWO PUNKS、森山達也さんと北里晃一さん著作の『Hey! Two Punks』が初版完売、大好評だそうです。12月23日から販売再開とのこと。買えんかった人、もう少しやけん、良い子にして待っときんしゃい!

公式HPより

タイトル:「Hey! Two Punks The Mods : The Early Days 博多疾風編」
著者:森山達也/北里晃一
仕様:A5判/320頁
発売元:シンコーミュージック・エンタテイメント

博多疾風編」というサブタイトルが付いており、バンドがデビューする前、2人が音楽に出会い、バンドを組み〜色々あってプロとして上京するまでのお話。「俺たちは実際金がなかった」けど、ロックと酒と友情の日々が生き生きと描かれてある。格好良くないお茶目なエピソードも満載。

裏面

この本というか、ここに書かれてある物語は、モッズのファンでなくとも、共感できる部分がたくさんあります。例えば、

・音楽や何かに夢中になれた
・それが自分の血と肉になっている
・熱く過ごした青春時代
・少々のヤンチャが許された、良き昭和
・地元愛、友情、ルーツ愛、出会い
・「ROCK」へのこだわり
・大切な出来事への感謝

この本を読んだ後に、「それらが今、自分をここに連れて来たんだ」という実感を持てると思います。これは、THE MODSの曲を聴いて、自分自身の人生と重ね合わせる(=トレースする)ことと同じなんです。曲のタイトルでもある、「TWO PUNKS」は、森山さんと北里さんのリアルな物語でもあると同時に、僕らファンの一人一人の物語でもあると思わせる魅力がある。だから、ライヴであんな大合唱が(それも自然に)起きる。

雨の野音のワンシーン

モッズの音楽はロック好きだけでなく、幅広い層への共感を得られる懐の深さがあると思っています。だからこういう投稿も書きました。


映画「さらば青春の光」。青春に『さらば』する必要なんなかない。アスファルトの上を転げ落ち、朝まで歌った。それは永遠に心の中に生き続ける。

博多のロック・ファンの多くが影響受けた
映画「さらば青春の光

それは、あの頃の、つまり昭和の時代の博多、天神だったから生まれたのかもしれない。今のような、エリア的必然性が余り感じられない、どの都市も似たような均一化された時代にはもう生まれにくいのかもしれない。

博多時代の活動の拠点としてのライヴハウス、80's FACTORYがあった場所。
あのロックな街のムードは何処へ…

でも、この本を読んで思い出して欲しい。ギターケース抱えて街を歩き、ロック・スターを夢見て少々のぼせてたあの頃を。ミックを気取って部屋で踊ってたあの夜を。むちゃくちゃやっても、徹夜しても、へっちゃらだったあの日々を。

80's FACTORYが開店して最初のライヴ告知ポスター。
1979年8月23日

あれは高校2年生の2学期の初日。席替えがあった。1980年だからモッズはまだデビューしてない、博多で活動してた頃。新たに座った机にこんな落書きがあった。

End Of The Night, Baby
約束しただろう

それはモッズの曲、「End Of The Night」の歌詞の一部だった(未発表曲)。思わず僕は教室で叫んだ。

「誰や、ここに座っとったヤツは!?」
「オレたい」
「お前もモッズが好きとや!?オレもたい!」

この博多の街で、あの時代にTHE MODSに出会って良かった。

感謝します
出会ったことを
ずっと

#193

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