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『ローレル・キャニオン 夢のウエストコースト・ロック』『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』

ブリティッシュ・ロックを長く愛して来た。一方で、アメリカものに関しては好きなアーティストや曲単位で聴いて来たので、基本的なことは知ってるけど、ミュージシャン間の横の繋がりとか地域ごとの歴史なんかは余り詳しくない。僕のCDライブラリーも英国勢が多い。

なので、この2本の映画は新鮮であった。

『ローレル・キャニオン 夢のウエストコースト・ロック』

ウェストコースト・ロックの聖地、ローレル・キャニオンにスポットを当てたドキュメンタリー。1960年代半ばから70年代にかけて、ロサンゼルス中心部にも近いローレル・キャニオンに、ザ・バーズ、ママス&パパス、イーグルス、ジャクソン・ブラウン、ジョニ・ミッチェルなど多くのミュージシャンが引き寄せられるように移り住み、数々の名曲が生まれた…。そのムーブメントを象徴しているのがこれですね。
"California Dreamin'" / Mamas & The Papas


福岡でいうと、大名とか警固(東京だと下北沢?)にバンドマンが沢山住んでた、みたいなもんだろうか(笑)。

例えば、ビートルズやストーンズ、ツェッペン、クラッシュなんかの大英帝国ロック・バンド史は詳しい自信あるけど、ウエストコースト系は、ミュージシャンの横の繋がり、人脈は初めて知ることが多く、点と点が線になった印象。若きジャクソン・ブラウンもジョニ・ミッチェルも初々しく、眩いばかりに美しい。


『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』

これは公開時に映画観に行きました。リンダは、主に70年代にラジオから流れて来たヒット曲を中心に聴いて来ました。さすがに、初期はイーグルスがバックを務めてたくらいは知ってたけど、キャリア全体は今回ようやく把握出来ました。アマプラで最近配信されるようになったので、おっ!と嬉しくなり見返しました。

「ウエストコースト永遠の歌姫」と言われるだけあって、ホント歌上手いし、吸い込まれるような魅力的な声。その魅力を十二分に堪能出来ます。また彼女のルーツ(メキシカン)や人間関係、ポップス以外のジャンルに挑戦する時期のエピソードも描かれてます。

シンガーソングライターとは違って、ロック&ポップスの名曲を彼女なりに歌う、というスタンスも独特ですね。これなんかも。
"Love Has No Pride"

リンダと交流があった、ボニー・レイットのヴァージョンも好きです。映画にも出演しています。

この名曲はリンダが歌うことでヒットした。
"Desperado"

そんな訳で、アメリカン・ロックはまだまだ個人的発見が多いっす。最近改めてよく聴いてるのはこれです。グラム・パーソンズはストーンズ繋がりで元々好きでしたが。


my note #145

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