嫌われてラクになること
「人に嫌われるのが怖い」という人がいます。
あまり気にしない人たちはよく、「気にしなければいい」などと言いますが、
そのように言われると、気にしている自分を否定されているような、悲しい気持ちになってしまう人もいるようです。
怖いと思う人にとっては、それは本当に怖いことなので、恐れる気持ちを否定しなくて良いと思いますが、
その怖さというのは実は一瞬で、それを乗り越えた先に良いことがある場合もあります。
注射が苦手な人は、注射を打つまでは怖がりますが、打ってしまえば怖くなくなり、「打っておいて良かった」と思えますよね。
人から嫌われることも、それを恐れている間は怖くても、一度嫌われてしまえば、「嫌われたほうが良かった」と思えるパターンがあります。
例えば、「人をすぐに嫌う人」から嫌われる場合ですね。
人をすぐに嫌う人の中には、メンタルが不安定だったり、自己中心的である人もいるので、
こちらが普通にしていても、細かいことで文句を言ってきたり、(側から見ると)独自の基準や感覚で、人のことを否定してきたりします。
そういう人の場合、向こうから嫌ってもらって、早々に距離を置かれたほうが良いと思います。
メンタルが安定していて、精神的に成熟している人は、長期的・多面的に相手を観るので、そうそう簡単には人のことを嫌わないものですし、
たとえ相手に気に食わないことがあったとしても、一つのあり方として尊重する姿勢を持っているものです。
あなたがよほど、社会の基準から外れたことをしていないかぎりは、嫌われることはそんなにないはずです。
それにも関わらず嫌われる場合は、相手のメンタルや期待基準のほうに問題があるのかもしれません。
嫌われる時には、注射を打つ時のような、一瞬の怖さがあるかもしれませんが、そういう場合は早めに嫌われるほうが良いのかもしれません。