ストレス解消よりも大事なこと
私は、自分のクライアントさんに対して、様々なストレスの対処法をお伝えしているのですが、
そもそもの前提として、ストレスは対処するよりも、ストレスの原因に対して手を打つことが大事です。
ストレスを感じる場所にいたり、ストレスを感じることをするから、ストレスの対処が必要になるわけで、わざわざストレスに触れなければ対処は不要になりますよね。
とは言え、人それぞれに色んな事情がありますから、人生からストレスを完全になくすことはできませんね。
それに、ストレスは必ずしも悪いものではありません。
「適度なストレスは健康に良い」と言われているように、多少のストレスがあることは全く問題がありません。
適度なストレスであれば、それほど対処をする必要もなく、休息をとれば自然に回復します。
問題なのは、適度ではなく、過度なストレスを受けている場合です。
過度なストレスを受けていると、心身がジワジワと蝕まれていきます。
このような場合、過度なストレスを、適度なレベルになるまで調整する必要があります。
場合によっては、何かをやめたり、何かを誰かに任せるなどする必要があるでしょう。
あるいは、自分のモノの見方の歪みによって、ストレスが生じている場合は、その歪みを調整する必要があります。
ただし、こちらの方は自分では気づけない場合が多いです。
もし、周りのみんなは平気なのに、自分だけがストレスを感じているという場合は、自分のモノの見方の歪みからストレスが生じていることを疑ったほうが良いかもしれません。
少しずつ時間をかけて、モノの見方を改善したり、人間関係を調整したり、仕事のやり方や、環境を調整していくことで、ストレスは減らすことができます。
ストレスが過度の状態だと、疲弊してしまって新しいことをやる意欲も無くなってしまいますが、
ストレスが適度なレベルに戻れば意欲的になり、新しいチャレンジのために、必要な新しいストレスも積極的に受け入れる気持ちにもなれるようになります。