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「現実的な選択」の良し悪し
安定に憧れる人は多くいます。
経済的な安定はもちろんのこと、精神的にも安定して穏やかに生きたいと願う人は、多いのではないでしょうか?
私がクライアントさんをサポートする時には、経済的な安定と精神的な安定のバランスに気をつけています。
両者は密接した関係にあるからです。
経済的に安定していなければ、その不安によって精神的に不安定になることがありますし、
精神的に安定していなければ、仕事のパフォーマンスが安定せず、経済的に安定しづらくなることがあります。
どんなに経済的に安定できそうな仕事に就いたとしても、
仕事のプレッシャーや、人間関係のストレスによって精神的に不安定になり、休職や転職などを繰り返して経済的に不安定になる人もいれば、
精神の安定ばかり優先して、好きなことだけをやり、
ストレスや人間関係を避け続けた結果、継続的な収入を得られず、経済的に困窮する人もいます。
ですから、精神の安定と経済の安定は、どちらが大事ということではなく、どちらも重要なのです。
色んな人の話を聞く中で、「多くの人が勘違いしているな」と私が感じるのは、
「安定した収入を得られる選択こそが、現実的な選択だ」と多くの人が考えていることです。
「安定した収入が得られるかどうか?」という観点は当然重要ですが、
「それで幸せなのか?」
「その仕事に自分は耐えられるのか?」
といった、自分の個性が人生に対して要求する事柄も、同じように重要です。
なぜなら、それらを無視し続けると、その人はやがて無気力になって現実を生きる力を失ってしまうからです。
「現実的な選択が大事」と言う人ほど、この観点がスッポリと抜け落ちていることが多いです。
経済的なことを無視するのと同じくらい、心の要求を無視するのは非現実的な選択です。
現実的な選択とは、社会が要請することと、個性が要請することとの間で、上手にバランスをとっていくことではないでしょうか?
自分の外側の事情をよく知り、自分の内側の事情もよく知る。
そういう人が、本当の意味で現実的に生きられる人なのだ、と私は考えています。