気力や体力を人と比べない
敏感な感覚を持つ人の中には、疲れやすい人がよくいます。
疲れとは、脳が感じているものであり、それほど体を動かさず、体力を使っていなかったとしても、
色んなことを感じとって心配したり、不安に思ったり、気を遣ったりしていると、それだけで疲労感を感じたりします。
ですから、感じやすい人というのは、日々を生きるだけでヘトヘトになってしまって、やりたいことがあってもなかなか前に進められない、ということもあるようです。
そういう人は、エネルギッシュな人たちと比べると、動ける量が少なくなり、取り組めることが限られてきます。
ですが、自分がしていることをよくよく見直してみると、本当に自分がやらなければならないことって、案外少ないと思います。
様々な思い込みによって、自分がやらなくてもいいことを「やらなきゃいけない」と思っていたり、
それほど望んでいないことを「必要だ」と思ってしまっていることは、よくあることです。
たくさんの人の相談を受けていて、私が感じるのは、
「ほとんどの人は、自分が本当にやりたいことや、自分に本当に必要なことが、よく分かっていないのではないか?」
ということです。
そこまで突き詰めて、たくさんの時間をとって、真剣には考えていないんですね。
「なんとなくこれをやっておいたほうがいいと思った」とか、
「みんなこれをやっているから」とか、
「あの人が言っていたから」という理由で、
よく吟味せずに、色んなことに手を出してしまっているのです。
だから、やることが洗練されず、不必要なものに手を出して、時間や体力が足りなくなるんですね。
気力や体力に恵まれているからといって、それらを有意義に使えているとは限らず、本当はどうでもいいことや、不必要なことに気力や体力を使ってしまっている場合もあるのかもしれません。
大事なのは、気力や体力があるかどうかより、自分にとって本当に重要なことに、それらを注げているかどうかです。
気力や体力がなくても、余計な行動を省いて行動を洗練させれば、問題はありませんし、
時間を味方につけて、長い期間をかけて取り組めば、日々の歩みが少しずつでも問題はありません。
疲れやすい人こそ、余計なことで消耗しないような、より洗練された取捨選択やエネルギー配分ができると良いですね。
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