苦しいのは求めすぎているから
「ほどほどを受け入れ、ほどほどを楽しむ」ということは、
周りと調和しながら、自分を追い込まずに、穏やかに幸せに生きていく上で大切なことなのではないか、と私はつねづね考えています。
やりたいことが100%、叶わなくてもいいし、
決めたことを100%、実行できなくてもいいし、
主張したいことを100%、主張できなくてもいいし、
正しいことを100%、実行できなくてもいい。
数値的に表せば、「7-8割の達成率で十分」という感じでしょうか。
何もかも自分の思い通りになることはないからこそ、「ほどほどのところで満足すればいい」という考え方です。
この考え方と対極にあるのが、完璧主義や普遍主義の考え方ですね。
「決めたことは、どんなことがあってもやり遂げねばならない」
「自己主張は、納得いくまでとことんやる必要がある」
「正しいことは、誰もが例外なく実践しなければならない」
「理不尽なことは、100%この世から根絶しなければならない」
などですね。
このような極端な考え方も、一つの考え方としては尊重されるべきですが、
このような形で、自分にも他人にも何かを徹底しようとする考え方を持ってしまうと、
・完璧にできない自分を攻撃しやすくなったり、
・完璧にやらない他人に苛立ちを覚えたり、
・過度に周りをコントロールしようとしてしまったり、
・一つの正しさに囚われて柔軟性がなくなったりして、
自分が苦しむばかりでなく、周囲との軋轢を生みやすくなります。
世の中には色んなスタンスや正しさがあり、優先順位やペースも人それぞれですから、自分の考える正しさにあまり忠実すぎると、刻々と変化する環境とのバランスがとりづらくなります。
あまり急ぎすぎず、あまり欲張りすぎず、大きな視野で、長期的な視野で、周りとバランスをとりながら、時間をかけて徐々に100点満点を目指していけば良いと思います。
「昨日より一歩進めばOK」「昨日より少しでも良くなれば、ひとまずはOK」くらいに考えられると、
余計な焦りや苛立ちや周囲との摩擦が減って、良いのではないかと思います。
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