【僕たちは母を介護する】-14「調べる」
【人工肛門について】人工肛門について調べるため、インターネットで検索してみた。(ストーマ・・・?、オストメイト?)初めて聞く単語だった。何やら人工肛門に装着する器具?のようなものらしい。
(これではない…)
なぜ腸に穴が開いたのか、その原因を知るため検索単語を変える。
【腸 穿孔】この言葉で検索してみた。
[腸管穿孔][消化管穿孔]という記事を見つけた。
どうやら、腸管穿孔は小腸や大腸に穴が空くことで、消化管穿孔はそれに食道や胃も含まれるらしい。
[腸管穿孔]の記事を見てみた。
どの記事もだいたい同じような内容だった。
まとめてみると、
〇腸管穿孔とは
腸管穿孔とは小腸や大腸になんらかの原因で穴が空く病気。
原因はいろいろあり、年齢に問わず起こる。
腸に穴が空くと内容物が腸外に漏れ、炎症を起こし激しい痛みを伴う。腹膜炎や敗血症という症状を引き起こし、状態によっては生命に関わる危険性があり、早急な治療が必要。
(腹膜炎や敗血症・・)
その意味はわからないが聞いたことがある言葉だ。危険なことを意味することは理解できた。
〇原因
外傷、十二指腸潰瘍、大腸がんなど
先生が言われたとおり、がんの可能性もあったのか・・・しかし、がんではなかったと言われた。やはり、高齢により腸が弱くなっていて破れたのだろうか・・・
次男の弟と帰りの車の中で話した会話を振り返った。
弟は、母が便秘だったと言っていた。
便が出らず、腹痛になったときトイレで便を出そうと力み、そのことが原因で破れたのだろうか。
しかし、ここにはそのようなことは書いていない。
【原因不明 腸穿孔】この単語で検索してみた。
「あった」
結果を見て、誰に言うでもなく声を出している私。
医師が書かれたものと思われる[結腸穿孔の例]というものがいくつかある。画面にその内容が表示された瞬間、読みにくい文章だと感じた。
紙に印刷されたものをスキャナーで読み込みPDF化されたものなので、少し字が崩れていることが読みにくさを感じる原因だ。興味がなければ読まないものだが、ゆっくりと文章に目を通してみた。
見つけた記事は3件。
どれも書き方が同じで、端に〇〇医学雑誌と書かれているものもある。
文章の構成は、要旨があり、症例、考察、結語に分かれていた。
症例を読むと、御袋の症状と似ているように思えた。
高齢者である点や、腹部痛など。
ただ、原因を求めすぎるあまり、似ているもので決めつけてしまうことはできないが。
先を読み進めていき、考察結語のところで
(これは・・・)
と心でつぶやいた。
[外傷をうけたことがない]
[潰瘍、腫瘍など穿孔の原因とみなすべきものは認められない]
という、内容の文章を見つけた。
この記事のタイトルは【原因不明のS字状結腸穿孔】だった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?