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ぼくにとってのカメラと写真の存在意義|手と仕事 #10

最近は凍えるような寒さに、ストーブの前から離れることができない毎日を送りながらも、日々カメラに向き合い時には雪深い外での撮影もすることもあって手袋と長靴が必須な毎日となってきました。

ただどうしても依頼される方で『暖かくなってから、、』という方も少なくなく冬は撮影がやばいなあと思う日もありますが、そういう時は潔くぼくはバイトしてます。

『カメラ一本で食っていこう』なんてまだまだ先のことだと理解しながらも、夢ってのを追いかけたくなるのが人間というもの。

特にこれといってアドバイスもしていないけれど企業や団体からお声がけいただくようになったことや、10年先もレンズを覗いてシャッターを切って仕事していたいと考えて行動していくようになったら不思議と個人の方からの依頼が減って企業や団体さんからの依頼が増えた話

2022年の9月から始めた『手と仕事』という自主企画にはたくさんの方の手や仕事に向かう姿勢や熱が込められている。
知り合いや初めましての人、たくさんの想いを知って感じて、撮って撮って。

そしたら何か見えるんじゃないかって
何かにすがるように会い続けて撮り続けた。

仕事がうまくいかなくてむしゃくしゃした日も
感情の置き場所がわからなくて、心が落ち着かなった日も
ぶつけようのない怒りに蓋をした日も

シャッターを切っていくごとに少しづつ
少しづつ消化していく気がして

人と対面する時も、何かの話題を振る時も
レンズ越しに見る世界では緊張しなくなっていった。


この10年、辞めなかったことだから

人には欲求が常にあって、時間をかけていく中でぼくも最初は趣味に近かったカメラですが、年を追うごとに毎日のようにカメラに向き合うことが増えてきて気がついたら一年の枚数は10,000枚を軽く超えていました。

何度もカメラが壊れたり、もうこんな高いのは買わないと言い張ったりしても気がつくとAmazonでは機材を見て、電気屋でも何かないかと探して、撮ることをやめれなくなりました。
だからぼくはカメラマンになりました

もう辞めることもできないのだからと諦めて、いっそのこと仕事にしてしまおうって。
昔教わった頃のことを思い返してみて、一から始めて、ひとつづつ信頼と自信をつけてここまできました。

だからぼくにとってのカメラって人生そのもので、写真ってのは記憶で、なんカメラマンなのかって言われたら、辞めることができないほど人生に溶けて染み込んできているからなんだと思う。


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