#パートナー
あの頃の僕たちを旅する #あえていまセカチュー
「世界の中心で愛を叫ぶ」という物語を今読むということは、僕にとってはまだティーンだった頃の自分と彼女を俯瞰する旅だった。
セカチューという愛称で当時ちょっとした社会現象になった本作を初めて読んだのは、たしか中学1年だったと思う。
当時、現在のパートナーであり幼馴染である彼女との関係を、身体の性別が同じというだけでまるで滅びゆく種であるかのように考え───ふたりの未来を悲観していたし、目の前のこと
読書感想文『世界の中心で、愛をさけぶ』「さらば、愛する人よ」
ネタバレありなので、要注意!——————————————————————
あらすじ
主人公の朔とアキ。2人は、同じ時間を共有し、共に夢を語り、若く、そしてまだ蕾のような愛を分かち合いました。2人で一緒にいる時間は、とって最も幸せな瞬間。そして、私たちは静かに結婚を誓い合いました。しかし、それは突然に訪れました。彼女の病気と、そして、その悲劇的な結末。彼女がいなくなったのは、冬が始まる季節。彼女の