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友人の舞台とカフェの仕事
カフェで働き始めて1年半が過ぎた
大学時代、アルバイトをするならカフェはないだろうな。つまらなそうだから。と選択肢にも入っていなかったことを思い出すと、カフェで働いていることがとても不思議。
同じような日々でも、自分の心もちと、その時に来てくれるお客さんによって毎日違う気持ちにさせてもらえるので、案外カフェの仕事は面白いなと思います。
お客さんとは深く話せるわけではないけれど、小さな会話やお客さんの様子からいろんな物語が見えてきたりします。(勝手に想像しているとも言えますが)
今日は、カフェでの出来事ではないけれど、カフェで働いているときも大事にしていたいな〜と思うことがあったので残しておきたいなと思います。
今日は、私の住んでいる埼玉から、3時間ほど離れた、福島県いわき市にきました。友人が半年間かけて作ってきた演劇を観るために。
少し遠いので、しばらく行くのを迷っていましたが、結果、やっぱりみれてよかった。舞台の内容も、舞台に立っている彼女も、よかった。
その友人とは4年前、9ヶ月間ほど岩手の古民家でシェアハウスをしていました。だいぶ前のことになりますが、彼女との暮らしは今でも鮮明に覚えています(暮らしの中で撮った動画や写真がスマホのなかに残っているからかもしれません。)
彼女からもらったものはとても大きかったなと思います。
彼女からは暮らしの楽しみ方を教えてもらいました。
料理が好きで、音楽が好きで、絵を描くことが好きで、とにかく楽しく表現することが大好きな彼女の暮らしに触れたときは、私の中での”暮らし”の捉え方が大きく変わったように思います。
料理で使った卵の殻を残して置いているなぁ、と思ったら、それに絵の具を塗って割って、ちぎり絵のような絵を作りはじめたり、
顔に本格的なペインティングをしてミュージカルをやり始めたり。
ドラマやジブリの好きなワンシーンを再現してみたり。急に、パンやケーキを焼き始めたり。一日中、ゆっくり何もしない日ももちろんありましたが、そんな日も含めて、彼女は自分の過ごす毎日を自分で作っているような人でした。毎日何となく過ぎていく時間の中に、面白いと楽しいを見出す術を持っていました。
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みんなでそれぞれのすきな曲を聴き合う
眠たい時は沢山寝る、何か作りたい時はとことん作る、1人で居たいときは1人になる、マイペースな彼女の日々は私にはとても色鮮やかに見えました。
それに、巻き込んでもらいながら、私の中にも、自分の暮らしは自分で充実したものにできるんだという感覚が少しずつ芽を出していったように思います。
それまでは、なるべく外に外に刺激を求めていた私でした。だけど、なんだか疲れてしまったり、楽しんでいるはずなのに、家に帰って疲労感と共に寂しさを感じる時がありました。自分で自分を楽しませる方法はあまり知らなかったのだろうなと
振り返って思います。岩手の漁師町、車を20分走らせないとコンビニもないような田舎で、彼女やシェアメイトたちと暮らした思い出は宝物だなと思います。
今、彼女との出会いと思い出について書きながら思いましたが、今回観た演劇は、彼女との日々や彼女の在り方、そのものなのだと感じました。
舞台は、彼女の住むいわき市。
その街の、日常に流れる、なんでも内容を描いた、オムニバス形式の演劇。
何でもないのだけど、何だかクスッと笑ってしまったり、ほっこりした気分になったり、考えさせられたり。
東京に出てきなよ、と私は彼女によく言っていました
彼女の表現力や楽しむ力は、もっともっと広がっていくはずと思っていたから。
でも、今回彼女の表現を見て、彼女との思い出を振り返ってみて思ったのは、場所はあまり関係ないのかも知れないことでした。
何でもないような、取り留めのないようなものの中にある大切にしたいことや
何でもないようなものや時間の中に、楽しいや素敵を自分で見出すこと。
それが、彼女の魅力だし、私が教えてもらったことだったなと思いました。
彼女と、日常を過ごす日々が少し恋しく感じる時もあるけれど、彼女は彼女の場所で、私は私の場所で、これからも、自分たちの毎日を楽しんで生きていきたいなと
、行こうね!と伝えたくなりました。
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カフェで働くことは、そんな彼女との日々に感じていた大切のしたいものを作れる場所なのかも知れないなと思います。それと同時に、もっともっと、カフェの空間や時間を私自身が大切に楽しめるような気もしました。
小さくいろんなことを企んでいきたいなぁと感じた日でした。