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明日から頑張るんじゃない。今日、今日だけ頑張るだ。

賭博黙示録カイジ、聞いたことはあるだろうか。
定職につかない堕落した男カイジが一発逆転劇を起こす、ギャンブルコミックだ。

彼の底堕落ぶりと逆転までの発想力、行動力は実に面白く、出てくる登場人物もクセが強く見ごたえだがある。

カイジの話の中でこんな一幕がある。
借金に追われ、負け組同士のギャンブルにも負け、奴隷扱いの地下で働いていた時の話だ。

地下労働は過酷で衛生面はひどく、食事はもちろんいいものは食べれない。
ただ丸一日肉体労働をさせられ数百円の賃金をもらう。そして借金を返せと言われる。
つまりは、借金など返せるわけもなく、ここで働いて死になさいと言われているようなものだ。

ただ、その中でも地下労働住民たちは、このお金に執着をする。
月1の給与日、班長から給与を渡され労働に見合わない額を手にする。
そこにすかさず、ビールやおつまみなどが登場する。
もらった給与を出していけば、この地下環境での欲を満たすことができるのだ。

もちろん、底辺組のメンバー。なんのためらいもなくビール、お菓子、焼鳥を買いあさる。
そしてまたひもじい思いをする。
この繰り返しだ。

カイジも最初は頑張ったがビールの欲に負け、お金が無くなった。

客観的に見ている側は、何でこんなことも我慢出来ないんだ!と鼻で笑ってしまう。

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