北海道ならではの魚、アメマスの釣り方のすべて!!80cmオーバーも夢じゃない!?食べ方までも解説!!
どうも龍キング釣りです。今回は北海道に訪れたら必ず釣りたい魚、アメマスの釣り方について解説したいと思います。アメマスはエゾイワナの降海型ですが、ロシアあたりにも生息していますが、主に日本に生息する魚で、日本でも北海道周辺か東北あたりにしか生息していません。さらにほとんどのアングラーの夢である、80cmを超える大物が釣れることもあり、その引きと達成感を一度味わえば病みつきになります。あと、ほかのマスと違い、川でも捕まえてよく、淡水と海での釣りを合わせれば1年中アメマスの釣りが楽しめるので、今回はアメマスの川、湖と海での釣りを紹介していきたいと思います。
では早速本題に入りますよ。
1.アメマスについて
アメマスの分類:
サケ科サケ亜種イワナ属
アメマスの学名:
Salvelinus leucomaenis leucomaenis
アメマスの名前の由来:
アメマス(雨鱒)の名前の由来は、体の斑点が雨粒に似ているとか、雨が降るとよく釣れるとか、雨が降る時期になると活発に川を遡上するとかから、雨鱒という名前になりました。
アメマスとエゾイワナ:
アメマスはエゾイワナの降海型です。エゾイワナは一生川で過ごす河川残留型で降海しないので、最大でも25cmほどで小型です。一方アメマスは、海に降りる(降海)して、川と海を行き来して過ごし、80cmもしくはメーターオーバーにも成長します。
アメマスの分布:
アメマスは日本とユーラシア大陸東端に生息しており、日本では基本的には北海道で釣れます。が、太平洋側では千葉県以北、日本海側では山形以北のエリアでも釣れます。ただ、魚影の濃さは北海道にはやはりかなわないですね。
一方ロシアのユーラシア大陸東端にはメーターオーバーの怪物級の大物が潜んでいるとか。
アメマスのサイズ:
アメマスのよく釣れるサイズは40から50cmですが、60cmにもなれば大型です。超大型の70cm台もたまに釣れますが、80cmの壁はやはり高く、70cmが釣れれば十分でしょう。中にはメーターオーバーのもいるみたいです。
アメマスの食性:
アメマスは肉食性で、海ではサケの稚魚、イワシやオオナゴなどの小魚や甲殻類を捕食し、川では昆虫やワカサギやサケの稚魚などを好んで食べます。大きくなればなるほど魚食化していきます。エゾイワナはそれほど魚食化はしていなく、昆虫や子魚を捕食しています。
アメマスの生態:
アメマスは15度以下の冷水を好み、先ほど言ったように河川残留型のエゾイワナと降海型のアメマスがいます。アメマスは孵化後、降海するまで2,3年ほど川で過ごし、スモルト化したら、降海します。そしてここから川と海を行き来するようになり、30cmほどになると、繁殖に参加し始めます。産卵期は9月から11月ごろで、サケのように川を行き来して、何度かに分けて産卵をします。が、サケと違い産卵後にも生き残る個体もいます。
アメマスの特徴:
アメマスの体型は丸々としており、白い斑点が多数あります。大型の個体の斑点は二重や三重に変形して、斑点の真ん中に穴が開いているドーナッツのような形をしていることから、ドーナッツ型の斑点と言われます。一方河川残留型のエゾイワナの斑点は小さく、体も全体が黒っぽく、腹の部分がオレンジ色のことが多いです。さらに成熟したオスは下あごが上に上がる特徴があります。降海した個体は全体の色が白っぽくなり、ブルーバックと言われるように背中が青くなることが多いです。
アメマスの生息地:
基本的に人工物が少ない湿原などの平地の河川や湖に生息しています。海に生息する海アメマスはサケやサクラマスとは違い、沖にあまり出ることがなく岸寄りしているので、たくさんのアングラーに人気の対応魚です。一方エゾイワナは川の上流に生息していることが多いです。アメマスは特に上流まで遡上する魚なので、ダムや人工物がない場所の方が個体数も多いです。
アメマスが釣れる時期:
アメマスは簡単に言えば遡上の時期や降海の時期もたいして限られていなく、1年中釣れますが、ベストシーズンは場所と海と川で異なります。
まず道東では川と湖のベストシーズンは6月から3月の基本的に夏から冬でしょう。道南や道央では6から9月の夏から初秋でしょう。
海では道南なら11月から5月の冬から春がいいですね。道東なら6月から9月の夏から初秋がいいでしょう。
川でアメマスが釣れる時期と海でアメマスが釣れる時期が重なっていますし、実際は場所によって釣れる時期などが異なるので、毎月挑戦してみる会はありますね。
こう見てみると、アメマスは1年中、全シーズンが釣期といえますね。
アメマスが釣れる時間:
アメマスは朝から夕方までが基本的な釣り時間です。夜釣りでも釣れるとは思いますが、クマなどの危険性などもあるからかあまりアメマスの夜釣りはあまり聞きません。基本的に時間帯はいつでも釣れますが、特に海アメマスの場合はやはり朝マズメと夕マズメは逃せませんね。
2.アメマスの釣り方
どういう釣り方で釣るか:
基本的には海でも川でも湖でも通用するルアー釣りです。餌釣りやフライフィッシングでも人気がある魚ですが、今回はルアー釣りをメインに紹介していきたいと思います。
ルアー:
基本的に使われるルアーは、ミノー、スプーンやジグです。河川ではミノーやスプーンで、広い川、湖や海ではミノー、スプーン、ジグやジグミノーが使われます。
釣った後は:
釣った後はリリースを試みたいです。あと、リリースのルールもかけられていることも多いです。自然を守るためにも、最近数が減少しているので、アメマスはなるべくリリースをしたいですね。ただ、ルールがない場合はここは個人の判断ですので、別に持ち帰っても問題ありません。
ちなみにリリースする場合は、魚に触れず、計測から撮影までなるべく水中で行いたいですね。そして、魚が自力に泳ぎだすまでしっかり支えてあげましょう。
釣るためのコツ:
簡単に言えば川でも湖でも海でも実績ポイントを探すことがコツになってきます。あと、それ以外にもコンディションが重要になります。例えば川や湖なら雨が降った後が一番です。先ほど言ったように時期は、川や湖なら年中(ベストは夏から秋)で海は冬から春でしょう。釣れるコンディションを探して釣ると釣果アップにもつながるかもしれませんね。
他にもマズメ時に釣ることや、魚がいるところにレンジを合わせたり、マッチザベイトが重要になってくることもあります。
釣り方:河川
釣れるポイント、釣れる状況:
まずは実績ポイントを探します。大型が釣れる可能性が高い川はだいぶ限られています。その中でも実績が高いのはやはり釧路や十勝辺り河川ですね。(実際は道東や道北などアメマスがよく釣れるエリアではどの川でも可能性はありますよ。)
水がきれいな場所では実際に自分の目で魚を見てみるのもあり。あと、アメマスは比較的他の遡上魚よりも遡上が速いので昨日いた場所にはいなかったりもします。ちなみに、コンクリートに囲まれていたり人工物が多いエリアよりかは、ダムがなく、砂地や草に囲まれていたりする自然そのままの姿の川のほうが遡上数が多いのか、圧倒的に釣れます。
それ以外にも時期や天気なども関係してきます。時期は夏や秋がメインですが、実際は年中釣れます。道東なら冬もいいでしょう。
名前の通りアメマスは雨がたくさん降った後によく釣れるといいます。なので、釣るのであれば大雨後で川の濁りがとれ始めたくらいが好ましいですね。そうすれば釣果アップが期待できます。
ルアー:
そしてルアーです。ルアーはスプーンとミノーがメインです。大型を釣る場合や小さいルアーに反応がないときは、12cmや14cmと大きいミノーや大きめのスプーンを使うことが多いですが、そうとは限らないこともあるので、大小すべてのルアーを使い分けることがおすすめです。基本的に中サイズのルアーがいいでしょう。
釣り方のコツ(探り方など):
ここで探り方ですが、特に狭い川の場合、ランガンは重要視したほうがいいと思います。ずっと同じところに投げるのはあまり意味がなく、チェイスや反応が無ければ、2、3回投げて移動するようなペースで探ることが一番でしょう。
ただし広い川では、広いためしっかり広範囲を釣り、魚のいそうな場所すべて探って、ランガンして釣るようにしましょう。が、ここも同じく場所移動も重要といえますね。なので、実際は竿を振る時間と歩く時間が同じくらいと言ってもいいほどランガンをすることは重要です。
あとは魚のいるレンジを合わせることも大切ですね。
ここでチェイスがあるだけで食わなければルアーを早く巻きすぎて魚が追い付いていないのかもしれません。そういう時はもう少し遅めに巻きましょう。遅すぎてもアピール力を失うので、ちょうどいい速さで巻きましょう。さらに、障害物周りやドン深エリアを見逃さないようにしましょう。
ヒット後:
ヒット後は焦らず、しっかりフッキングさせてから障害物にはいられないようにしてファイトを楽しみましょう。フッキングが浅いと、バラしてしまう確率が上がるので、竿が持っていかれてから思いっきりフッキングをするようにしましょう。
魚が川の流れを利用してなかなかランディングができないこともよくあります。その場合は自分が川の流れを利用して魚を寄せてきてからランディングしましょう。あと、障害物が多い川では岩などの障害物や浅場のせいででバラしてしまうこともあるので、とにかく川は流れなどもあり、地形的にもランディングが難しいです。なので、魚を泳がせて弱らせてファイトするよりは、多少強引き
釣った後:
ランディング後は基本、リリースします。持ち帰るかリリースするかは個人の判断ですが、アメマスは最近数も減少してきているのでリリースを試みましょう。
河川のアメマス釣りは年中楽しめることができて、大型も期待できるので、ビギナーにもおすすめです!!
釣り方:湖
釣れるポイント、釣れる状況:
湖も川と同様に実績ポイントを探さないといけません。あと、実際は道内ならどの湖でも釣れますが、特に阿寒湖や屈斜路湖が人気です。
ただし、湖の釣りはルールがきつくかけられていることが多く、何も知らないで行くと嫌な思いをするかもしれません。禁漁期間や時間、釣り方のレギュレーションからルアーの種類に遊漁券の購入などなどとたくさんのルールがあるので、行く湖のルールをしっかりと守りましょう。
ちなみに釣れる状況はやはり大雨後。警戒心も薄くなるのに重ねて、よく釣れることが多いので、大雨後は外せないです。それに、ポイントは、魚が集まっていることが多い、実績が高いポイントがいいでしょう。ドン深エリア、ワンド内、川の河口、障害物周りにカケアガリなどと魚がついていそうな場所は見逃さないでおきましょう。時期はあまり関係ないかもしれませんが、夏から秋がおすすめです。
ルアー:
ルアーの方は夏はセミなどの昆虫で、冬はワカサギなどと季節ごとに捕食するものが違います。
ただし、基本的に使われるルアーは、川と同じくミノー(プラグ)やスプーンです。たまにジグも使われます。
釣り方のコツ、探り方など:
湖は先ほども言ったように川と違い、広いです。そのため、探る釣りよりかは、回遊ルートのことを考えて、魚が集まっている場所や、ボイルを探すような釣りになります。あと、障害物周りやカケアガリはやはり見逃すことはできません。カヤック、カヌーやゴムボートも含む船釣りも考えられますね。
湖の釣りは川などよりも比較的難しいです。なので、ランガンや場所移動は重要です。あと、先ほども言ったようにただルアーを投げ続けるよりは、カケアガリ、ドン深エリア、ワンド内、川の河口、障害物周りを中心に探ることがいいでしょう。
ヒット後:
ヒット後も川や海と同じく、冷静に落ち着いてファイトします。湖は手前が浅いので、立ちこんで、ネットインします。障害物でバラさないようにしましょう。
釣った後:
ランディング後は川と同じようにリリースするか持ち帰るかは個人の判断ですが、リリースをしないといけないというルールがかけられている場合はちゃんとリリースしましょう。
湖ならではのアメマス釣りを皆さんも楽しみましょう!!
釣り方:海
釣れるポイント、釣れる状況
海もやはり実績釣り場を探すことがポイントですね。ちなみに有名なのは毎年80cmクラスがたくさん釣れている、島牧付近の海岸や磯です。
シーズンは道央と道南では冬と春で道北と道東では夏と秋ですので、実際は全シーズン釣れます。サケの稚魚が降海してくる時期が一番です。磯でもサーフでも釣れますが、おすすめは河口付近のサーフです。川や湖とは違いルールもあまり決められていないので、実際は手軽に楽しめます。時間帯はやはりマズメ時が一番いいでしょう。
ルアー:
使われるルアーは主にジグ、ジグミノー、ミノーやスプーンです。ちなみに海アメマスはサケの稚魚だけではなくイカナゴも捕食していることが多いので、細長いルアーも使用してみるといいですね。
釣り方:
基本的に海アメマスは湖と同じく回遊待ちの釣りですが、アメマスは比較的岸寄りを回遊する魚なので、沖も回遊する湖よりは簡単かもしれません。しかも、河口付近では、降海するサケの稚魚を狙って、アメマスが集まっていることが多いです。
ただし、回遊がない日は本当に何も釣れず、ボウズ釣果になる確率が高いです。
では釣り方のほうに戻ります。まあ回遊があれば大抵の場合釣れますが、レンジ、アクションやルアーを釣れるようにしないといけません。
まず、ジグは特に底をとることが重要です。
アクションはただ巻きでも通用しますが、ジャークアクションを意識してみてもいいでしょう。ミノーやスプーンならただ巻きがおすすめです。巻く速度は早すぎてもいけません。
ヒット後:
これでヒットするとします。ヒット後は同じく冷静にファイトします。が、海で釣る場合は波や障害物がほかの釣り場よりもさらに激しいので、難易度が高めです。
海アメマスの釣りは人が多いので強引きでファイトをしないと迷惑になるかもしれませんが、強引きしすぎるとバラす確率も上がるため、迷惑がかからない程度で泳がせてファイトをしましょう。
他にもサーフではヨブや波打ち際、磯やゴロタ岩なら波や岩でバラしてしまうことが多いです。最後まで慎重にファイトをしましょう。
釣った後
次に持ち帰るかリリースするかです。海アメマスの方が淡水の個体よりはおいしいですし、あまりルールもかけられていないですが、基本的にはリリースします。
皆さんも北海道の冬を代表する海アメマスを釣ってみましょう!!
3.アメマス釣りのタックル
アメマス釣りで定番のルアー釣りのタックルを紹介します。川、湖と海この3つのフィールドのタックルを紹介していきたいと思います。
河川と湖でのタックル
ロッド:
源流、渓流と本流と湖で竿の長さと硬さが変わってきます。源流では4から5フィート、渓流では5から7フィートで本流や湖では8から10フィートを使用しましょう。硬さは源流や渓流ならルアー20gを投げれるくらいのものが安心ですね。本流、河口や湖なら20gから40gを投げれるものを使っていて普通なくらいです。硬さを表記するのであれば一般的なトラウトロッドでMH以上のものがいいでしょう。アメマスはたまにメーター級が釣れますし、ルアーも重めのものを使用して、よく引く魚なので、硬めのものがいいですね。(渓流なら強めのバスロッド、本流や湖ならシーバスロッドも流用可能です。)多少強めのほうが魚を無駄に弱らせることがなく、リリース後の寿命も延びるでしょう。あと、硬いほうがフッキングも高まります。
リール:
リールはスピニングリールなら源流や渓流では2500番から3000番で、通常は3000番です。本流、湖や河口なら3000番や5000番でいいくらいです。
ベイトリールなら最大ドラグ力4.5から6キロほどのものがおすすめです。巻く糸がPEの1号から1.5号ほどなので、このラインに対応するリールがいいですね。
ただし、ほとんどのベイトリールが太いラインに対応するのでPE1号ほどに対応するベイトリールを探すのは難しいかもしれません。なのでシーバス用やバス用のベイトリールがいいでしょう。
ちなみに本流、湖や河口などと広々としたポイントなどとキャストが求められる場所ではスピニングリールがおすすめですね。
ただし、狭めで、障害物が多いポイントなど、ピンポイントのキャストやヒット後のゴリ巻きが求められる場所ではベイトリールが有利でしょう。
ですが、ベイトリールを使ったことがないという方や初心者なら、スピニングリールの使用をおすすめします。
ライン:
ラインは主にPEラインを使用します。PE1号を中心に、弱くて0.8号、強くて1.5号くらいでしょう。
PEラインは擦れに弱く伸びないため、根ズレなどでのラインブレイクやライントラブルを防ぐためのリーダーを1から2mほどメインラインに接続します。接続はFGノットで。リーダーは14から20lbくらいでしょう。障害物が多いエリアでは特に太いものが求められますね。
PEラインほどはおすすめしませんが、ナイロンやフロロカーボンでもいけます。ナイロンやフロロなら4号くらいがいいでしょう。細くて3号程度で、5号でもいけますが、太すぎてもライントラブルやキャストトラブルの原因になるので、だめです。
あと、ベイトリールならまだしも(ライントラブルはおきる)、スピニングリールなら太いラインだと大量にまくことができず、ライントラブルの原因にもなるので、断然PEラインをおすすめします。
ルアー:
ルアーは先ほども言いましたが主にスプーンやミノーを使用します。アクションはただ巻き、トゥイッチ、ジャークやリフトアンドフォールを主に使用しますが、おすすめはただ巻き。早く巻くよりは少し遅めに巻いたほうがいいかもしれませんね。ただし遅すぎてもいけません。スプーンなら5から20gほどがおすすめです。ミノーなら飛距離が出せる重めのものにシーバスやバス用の少し大型のサイズがおすすめです。湖や大型河川ではジグを使っている人もいるので、ジグを使ってみてもいいかもしれませんね。(ジグなら20gを中心に30gまで)
夏場なら虫ルアーもいいかもしれませんね。
ちなみにスプーンで釣るなら、サケやカラフトマス釣りのようにスプーンにタコべートをつけて釣ると釣れることもあるので、トライしてみることをおすすめします。(実際にこれで大アメマスやイトウを釣り上げました。)
海でのタックル
ロッド:
海で使う竿は川とは違い基本的に10フィートを超えるロングレングスロッドです。なので、専用のロッドを買わずにシーバスロッド、ショアジギングロッド、サーフルアーロッドやヒラスズキロッドを流用している釣り人も多いです。ですが、やはりパワーと長さが重要になります。パワーはルアーMAXルアーウェイトが40g~80g程のものを利用しますが、たまに激流エリアでは100gのジグを投げる場合もありその場合はMAX100~120gほどの強い竿を利用します。(実際はそこまで強い竿はいらない)。
レングスは先ほど言ったように10フィート以上のものを使います。
そこでちょうど使えるのが、強めのシーバスロッド、ヒラスズキロッド、サーフルアーロッド、ショアジギングロッドやサクラマスロッドなのです。普通にそれでも釣れて、ある意味専用竿よりもいい場合もあります。
リール:
リールは、海では基本的に4000番を使用します。4000番から6000番が多く使用されていますね。川ではベイトタックルも使用できましたが、ピンポイントキャストよりも遠投が重要な海では基本、スピニングのみです。
河川での釣りとは違い、ジグを使った荒いアクションでも簡単にギアが壊れないようなリールがいるので、少し高めがおすすめです。それに向いている、SWモデルもいいでしょう。
ライン:
ラインのほうはPEのみ。河川よりも強めのラインがいいでしょう。基本、PEの1.2から2号を使用します。リーダーのほうはあまり根ズレに気にすることはないかもしれませんが、リーダーは20lbを中心に、30lbなども使われます。ですが、遠投が重要なので、遠投を重視する場合はPE1から1.2号、パワーを重視する場合は、1.2から2号ほどがいいでしょう。
ルアー:
ルアーはやはりジグ、ジグミノー、スプーンやミノーこの4つのみ。ジグやジグミノーならサクラマス、アメマス専用のものなどと細長いジグをおすすめします。スプーンなら川で使うものも流用できますし、ミノーなら同じくアメマスやサクラマス用か、シーバスや青物用のものをおすすめします。
ジグを中心に使用して、ジグの重さも重要です。20g、30g、40g、50gと60gがあればどんなところでも釣れるでしょう。竿が強めであれば、激流ポイント用に80gや100gも持っておくことをおすすめしますよ。
あと、ジグは特に底をとることが重要になるので、そのポイントの潮の速さに負けない重さが必要になっています。
4.アメマスの釣り場
ということで今からアメマス釣りにおすすめの河川、湖と海を紹介していきたいと思います。
(釣り場の画像はすべてグーグルマップストリートビューを使用しています)
河川アメマスおすすめ釣り場
1.釧路川(釧路湿原)(道東)
釧路川や釧路湿原などと釧路にある河川ではどこでも記録級のアメマスが期待できます。アメマス釣りの魅力は湿原河川で釣りが楽しめるということなので、アメマスを釣るのであれば是非とも湿原で楽しんでもらいたいですね。
河口と上流どこでもアメマス釣りが楽しめます。しかも、釧路川であれば一部が都会に近いですので、初心者でも河川アメマスが楽しめる釣り場といってもいいでしょう。
しかも、湿原河川ですので、アメマス以外にもイトウなどの大型魚も釣れます。
実績があるうえ、初心者から上級者まで楽しめる、北海道ならではの湿原河川は釧路川しかないのではないでしょうか?
2.音別川(道東)
80オーバーを釣るならここしかないと言ってもいいほど、記録サイズが上がっている実績がたくさんあります。JGFA日本記録を見てみてもほとんどの河川で上がっているアメマスはここで釣れていますし、毎年物凄い数のアメマスが遡上しているみたいでした...が、最近はいろんな出来事が重なって、遡上数が一気に減少しています。ほぼ0匹という状態です。
でもそれならどの川もダメなので、まだ期待はできるといえますね。
ただし、この近くにある川であればどこでも釣れるのでこの川がだめなら別の川で釣ることができます。道東(十勝~釧路のエリア)はアメマスの聖地ですので、このエリアであればどの川でも可能性はあります。(紹介した川以外のおすすめは、茶路川、十勝川、歴丹川、庶路川と阿寒川ですね。)
3.別寒別牛川(道東)
こちらは釧路市の少し先にある厚岸を代表する河川です。別寒別は釧路川と同様、湿原河川でもあり、北海道らしい湿原の釣りが楽しめますし、アメマス以外にも、メーターオーバーのイトウなどが釣れる可能性もあります。
ただ、別寒別牛川は他の河川と違い立ち入りが難しく、沼地なのであまり初心者にはおすすめができません。その代わり、一つの川といってもたくさんの川に枝分かれしているので、ランガンしていろんなポイントを探ることができますね。
他には
これまで紹介したのはすべて道東の河川でした。ただ、道東の釣り場が多すぎて紹介できませんでしたが、イトウが有名な道北の河川でも記録級の大型が釣れますし、サイズが関係ないのであれば北海道内であればどこでも(釣れない川もあるが)釣れますよ。
湖アメマスおすすめ釣り場
1.阿寒湖(道東)
マリモでも有名な阿寒湖では湖のアメマス釣りでもだいぶ人気スポットですが、湖アメマスならではの、黄金色に輝く金アメマスが狙えるので、いろんなアングラーからの人気が高いです。実際に実績もあり、阿寒湖といえばアメマスなので、足場の良いポイントもある阿寒湖は、初心者にもおすすめできますよ。
ただし、ルールがかけられているのでそこのところはしっかり守りましょう。遊漁券の購入も。
観光などでも有名な阿寒湖ではキャンプも観光も楽しみながら釣れるので、最高ですね。
2.屈斜路湖(道東)
アメマスに人気なもう一つの湖、屈斜路湖です。アメマスの聖地と言われている釧路川につながっており、まさにアメマス天国です。
アメマス以外にもサクラマスやニジマスなどなどは釣れる場所ですが、アメマスももちろん人気で、ここでアメマスが特別に釣れるわけではありませんが、アメマス川という川にもつながっているくらいです。
ただし、この川もキャッチアンドリリースが基本でほかにもたくさんのルールがかけられているので、しっかり守るように。ただし、阿寒湖と同じく、キャンプも楽しめて初心者でも手軽に釣りが楽しめるというのもいいところですね。
3.糠平湖
おそらく札幌市から最も近いアメマスの実績ポイントでしょう。大型のアメマスが期待できて、最近でも70cmほどの大物の釣果がたくさん聞こえてきます。環境的にもアメマスが好む場所なので、是非おすすめできる場所ですし、70cmを超えるサイズもよく釣れています。大型の可能性が高い湖ならここしかありませんね。他の湖と同じく、ルールなどがかけられているのでしっかり守るようにしましょう。
他には
実際はどの湖でも基本的に釣れます。意外に道東まで行かなくても、金山湖や朱鞠内湖などなどとどこの湖でも釣ろうと思えば釣れます。札幌市のさっぽろ湖でも実績があるくらいです。
海アメマスおすすめ釣り場
1.島牧村江ノ島海岸(道南)
海アメマスのメッカと言われている島牧村ですが、その中でももっとも有名な江ノ島海岸がおすすめです。雪がちらつき始めシーズンインすると、サケ釣りと並ぶほどのアングラーが釣り場を埋め尽くします。アメマスダービーなどの大会も毎年行われているくらいですし、モンスターサイズのアメマスが普通に釣れることでも有名です。しかも、海で大量に捕食して育ったその体は太く、大きく、信じられないほど引きます。
島牧村はアメマス以外にもサクラマスやホッケも物凄く人気で、たまに外道として釣れてくれることもあります。まさに完璧な釣り場ですね。ちなみに江ノ島海岸以外にもこの近くの釣り場であればどこでも可能性がありますよ。特に海が大荒れの日は港内の可能性も高まります。
2.音別海岸部(道東)
道東は河川や湖でのアメマス釣りのイメージが強いですが、川でも釣れるということはもちろんですが、海でも釣れます。しかも80オーバーのモンスターサイズも釣れますし、シーズンは道南と違い、夏がメインなので、寒さに耐える必要がありません。音別海岸部と紹介していますが、実際はこの辺の海岸であれば海アメマスはどこでも期待できるので、ランガンの釣りも楽しめますね。ちなみにおすすめは河口付近の海岸です。
他には
これも同じく、実際はどこでも釣れます。ただし、魚影が濃いのが道東や道南ということです。ですが、道北や道央でも釣れる場所では釣れるので、やはりどの釣り場でも釣れるときは釣れるといえますね。
5.アメマスの食べ方
リリースできなかった個体や持ち帰る場合は食べることをおすすめします。アメマスは食べるとなるとあまりおいしくないや不味いなどと評判が悪い魚ですが、意外においしくいただけてしまいます。しかも独特なマス臭さが好きな方ならアメマス料理をさらに好むかもしれません。洋風料理が基本のアメマスですので、確かに苦手な人は本当に苦手かもしれませんが、洋風料理が好きな方こそおすすめできます。ただ、やはりこの独特なマス臭さや泥臭さはどの料理法に合うのかなどと悩むと思うので、早速誰でもアメマスをおいしくいただける、おすすめ料理法3選を紹介していきたいと思います。
下処理
まずは下処理。魚の鱗と頭を取り、内臓も取り除きましょう。きれいに内臓を取り除くことがポイントですね。そして、3枚におろします。ただ、アメマスは身がもろいので、丁寧にやりましょうね。そして、臭みを少しでも取りたければ皮を取り除いてみることもおすすめします。そしてぶつ切りにして切り身が完成。
小さいものや丸ごと料理するつもりであれば、内臓をとるだけでいいです。
実際は下処理も丸ごと料理するか切り身で料理するかは自分次第なので、自分の料理に合わせて下処理をするようにしましょう。
あと、基本的に生食は避けるようにしましょう。で、塩焼きなどといった脂がのっている魚に合う料理はおいしくないのでおすすめしません。
ということで、おすすめできる料理法3選を早速紹介しますよ!!
1.アメマスの燻製
泥臭み、マス臭みや水っぽさがあるアメマスにはこれが一番いいのではないのでしょうか。確かに手間や時間がかかりますが、一度やり方が分かるとはまってしまうと思います。洋風料理が少し苦手という方でも、燻製ならまだいけるという人も多いと思いますし、酒のつまみにも最高なので、是非おすすめしたいです。専用のスモーカーなどがなくても、あったらそれを使えばいいですが、3枚におろせば、フライパンでも作ることができますよ。
作り方の詳しくについては下記のサイトから。(手軽なフライパンでの作り方です。)
2.アメマスのムニエル(揚げ物等)
定番のムニエルです。どんな魚でもムニエルならあいますが、特にアメマスならちょうどいいでしょう。しかも高温で上げると臭みが取れるのに重ねて、ハーブも使用するのでおいしく出来上がるでしょう。料理上手の方ならスパイスを工夫見してみてもいいかもしれません。
個人的には塩胡椒とお好みのハーブを身に振りかけて、1、2時間ほど放置した後、片栗粉をまぶしてオリーブオイルで揚げる方法が気に入っています。まず、スパイスを最初にしみこませることで、臭みを消せることができますし、オリーブオイルで揚げることによって食感や味も良くすることができます。あと、臭みがどうしても気になる方はムニエルを作る前に臭みがたまっているといわれている、皮を取り除くことをおすすめします。このようにして意外に簡単に美味しく作れるムニエルはアメマス料理の定番と言ってもいいですね。
他にも揚げ物ならフライ、唐揚げ、素揚げ(炒め料理)やソテーがいいでしょう。ハーブや塩胡椒を使用するといいですね。あと揚げ物なら気軽にできて、いい感じにおいしいのでおすすめです!!
3.アメマスの鍋
海アメマスを中心に鍋もおすすめですよ。特に冬寒い中一生懸命釣った後のぽかぽかとした温かい鍋料理はどんな料理よりもおいしいでしょう。
ちなみに、この料理のコツとしては、アメマスを鍋に入れる前に塩を振りかけたり、塩水につけて干したりして、塩の味をしみこませることをおすすめします(油は少ないですが、少し濃いほうがいいかもしれません)。そうするとさらに美味しくなりますね。
あと、今まで紹介した料理法はすべて洋風料理でしたが、鍋料理なら日本ならではのおいしさが感じられますし、洋風料理が苦手な方でもおいしく食べることができます。あと、アメマスは脂が少ないので、鍋料理にもちょうどいいと思います。今年の冬のアメマスの釣行後はアメマスの鍋料理で体を温めましょう。
他には
他にもあります。味噌漬け、味噌麴焼き、ホイル焼き、マリネ(冷凍)、オーブン焼き、ちゃんちゃん焼き、塩麴焼きやルイベ(冷凍)などなどがありますね。
生食で食べるなら、必ずー20度かそれ以下の温度で24時間冷凍してからにしましょう。
4.まとめ
まとめますと、今回はアメマスの釣り方のすべてを紹介しました。北海道ならではの魚で、ゲームフィッシュとしても人気が高い魚です。淡水と海、両方共の釣期を合わせると1年中釣れますし、北海道の釣りを変えた魚ともいえます。さらに70cmを超える大物が釣れた時の達成感はたまりませんし、1mのものも生息しているという噂もあり、夢があります。あと、やはり一番の魅力はその引きでしょう。トラウト類の中でもよく引く方ですし、遡上アメマスの引きは各違いで、ゲーム性の高い魚です。しかも、その魚体は美しく、金色に輝いていたり、海ではブルーバックのきれいな魚体も見られます。海アメマスの釣りではサクラマスやホッケなど思いもよらない高級魚が外道として釣れることもよくありますし、河川ではイトウ、ニジマスやブラウントラウトなどのほかのトラウトも釣れることがあるので、ある意味楽しいですね。
北海道や東北では必ず釣りたい夢のあるアメマスは北海道のゲームフィッシュの中でも人気が高いほうです。
ということで皆さんも今すぐアメマス釣りに出かけましょう!!北海道らしい景色を眺めながら釣りができるアメマス釣りは何よりも最高な体験ができるでしょう。北海道の釣りを変えた魚、アメマスの釣りは皆さんの釣りライフを必ず変えてくれるはずです!!
はい皆さん、この記事は役に立てたでしょうか。少しでも役に立ってくれたら嬉しいです。スキ、フォロー、シェアをお願いします。コメントがあるならコメント欄でどうぞ。
ということで
ではまた~
次回の記事も楽しみにしていてくださいね~!!(^^)
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