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【本】2020年 今年の本

こんにちは ナカちゃんです

「呪術回戦」と「ラブライブ!サンシャイン!函館編」を見てから

 ようやく開店です。

早いもので、もう年末ですね。

新聞各紙でも、今年のベスト3冊を書評委員の方々が紹介しています。

乗っかり企画で、2020年 ナカちゃんの3冊(プラス色々)を紹介していきますね。

1 『熱源」 川越宗一著 文藝春秋 

 第162回直木賞受賞作品です。樺太アイヌのヤヨマネクフを主人公とした歴史小説です。史実に基づきつつも、ドラマチックに物語を読ませる筆者の力量に感服した作品です。

 「ゴールデンカムイ」のマンガ、アニメ作品の人気にも乗り、話題になった一冊です。北海道でも、白老の「ウポポイ」開館をひかえていた時期でしたので、大きく話題になりました。

 北海道に住んでいながらも、知らない歴史に興味がわき、関連書も色々と読みあさった記憶があります。

 関連書では、「アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」も、大変おもしろい一冊でした。

 

2 人新世の「資本論」 斎藤幸平 著 集英社新書


 カミュの「ペスト」など、「感染症」に関わる本が爆売れした一年でした。

 カミュの「ペスト」、ダニエル・デフォーの「ペスト」スティーブン・ジョンソンの「感染地図」など、休校期間にどーんとまとめ読みしていました。

 「ポストコロナ」の時代を見据えた本がたくさん出版された中で、印象に残っているのがこの本です。

 落合陽一氏の『働き方 5.0』も、良かったのですが、難解であっても、その一冊を読むことで、自分の視野や考え方が広がるのは、こちらの本でした。少しずつコロナ後の世界が見えて来るだろうか、と過ごしてきた一年間でしたが、その先は未だに見通せません。そのような中で、斎藤氏の見通しが「地に足をつけたもの」として、世の中に受け入れられるようになったのだと思います。

 あわせて読むなら、スラヴォイ・ジシェクの「パンデミック」も。

 多くの本に引用されたり、取り上げられている一冊ですので、賛否両論ありますが、読んでおくのも有益なのではないかと思います。

 


3 『オルガ」 ベルンハルト・シュリンク  新潮クレスト・ブックス

今年読んだ小説は「ボリュームのあるもの」が、印象に残っています。

『風よ あらしよ』 村山由佳 


『ザリガニの鳴くところ』 ディーリア・オーエンズ


『レイラの最後の10分38秒』 エリフ・シャファク 


これら3冊に共通しているのは、すべて「女性作家」だということです。

ベルンハルト・シュリンクは男性ですが、世界文学の中でも、女性作家が正当に評価されるようになってきた印象があります。

 『オルガ』の主人公も女性です。激動の20世紀を生き抜いたオルガ。その一生を、複層的に描いています。ミステリー小説のような、それでいて歴史小説でもあり、壮大な恋愛の物語でもある。

 著者の肩書きは、脚本家・小説家・法学者と書かれています。代表作の『朗読者』も、第2次世界大戦を下敷きにした物語です。

 「一人一人の人生に、物語がある」ことを味わう読書も、

 ゆったりした時間に、おすすめの読書スタイルです。

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【おまけ】 『女の園の星』 『夢中さ、きみに。』 和山やま

 1月から実写ドラマ化されるのが『夢中さ、きみに。』です。

 『女の園の星』を先に読みました。

  衝撃でした。

  ストーリーのある、長編マンガも良いのですが、

  こんな短さで、シュールな笑いを繰り出して来る

  和山やま。 いったい、この人は、何者だ!?

 『夢中さ、きみに。』は、なにわ男子の大西流星さんが、林君を演じるということで、ドラマから入る方もいるかもしれません。

 再現度は、かなり高め(!?)かと思います。

 ぜひ、星先生も 実写化してみてほしいなあ

 楽しみです。

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 さて、この中に 気になった本はありましたか?

 この2020年、Stay Homeで 家で過ごす時間が多くなり、ライフスタイルの大きな変化が強制的に起きてしまった感があります。

 来年は、どんな一年になるかわかりませんが、

 一歩一歩、出来ることをやっていくしかないのかもしれません。

 その中でも、本があなたにとっての「心の栄養」になってくれれば、嬉しいです。

 今年一年、ありがとうございました。

 また、来年も どうぞお立ち寄りくださいね。

 皆様、良いお年を お迎えください

 


 

 

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那珂(なか)
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