英語の先にある何か #学問への愛を語ろう
こんにちは ナカちゃんです。
今日は、#英語がすき のお題で書いてみようと思います。
きっかけは、こちら。
勉強のお題ハッシュタグが出ていたと聞き、一度は躊躇したのですが
高岸さんの勧めもあり、書いてみることにしました。
私は、今でこそ英語の先生をしていますが、小学校から英語を習っていたとか、海外に行っていたとか、そんなことはしてきませんでした。
中学校の英語の成績は、3でした。
中学校の英語の授業は、正直なところ 苦手でした。
それよりも、自分で英語の歌を聴いたり、映画を見たりするほうが、ずっと好きでした。
高校では、理系クラスにいました。
だから、英語ばっかりやっていたわけではありません。それよりも、数学や理科がきつかった。いつも追試ばっかりだった気がします。
そんな自分が、3年の2学期に突然文転、私立大学を第1志望にしてしまったことで、自力で英語をかさ増しして勉強しなければなりませんでした。
でも、それが良かったのかもしれません。
第1志望は不合格でしたが、そのままの勢いがあったのか、国立の教育学部に合格してしまったのです。
そして、たまたま選んだのが、英語科の研究室だったのです。
私は、「英語が好きで、英語を話せることがかっこいいと思う自分」にはなれませんでした。
英語科にいても、自己肯定感は極端に低い学生だったと思います。
そんな自分が、英語教師になって、今まで勤めさせていただいているなんて、奇跡的なのかもしれません。
私は、英語が好きなのか?
答えは 否で、英語が好きなわけじゃなく、
その先にある「好き」を知りたいだけなのです。
中学生の時は、マイケル・ジャクソン
高校生の時は、マーティン・ルーサー・キング牧師
大学生のときは、アンディ・ウォーホル、ソウルミュージック
そして、スティーブ・ジョブズ。
憧れを知るために、必要な道具が「英語」だったというだけで、私にとって「英語がかっこよく話せるようになる」が目標ではなかったのです。
英語を話せる自分が好き、英語が好き だけだったら、ここまで続かなかった。その先にあるものが変わっていっても、どんな手段が必要かは、変わらなかった。
私は 学生の頃「英語エリート」ではありませんでした。「英語を勉強していればハッピー!」という学生ではなかった。
学校の英語教育に馴染めなかったからこそ、自分が楽しいと感じた学習方法を伝えたいと思えたし、英語が苦手な子が、どんどん伸びていくことに喜びを感じる教師でありたいと思ってきました。
英語の先生は、「英語エリート」でずっと育ってきた人と、そうではない人と2分されるような気がします。
私は、学校英語のはみだしっ子だった。
自分の英語を育ててくれたのは、音楽と映画、ドラマと、留学先の友人たちでした。そして、理系クラスからドロップアウトしたときに身につけた速読法と英文多読の勉強方法でした。
私の尊敬する スティーブ・ジョブズの
「 Think different 」 という言葉
このフレーズは、何度も私を救ってくれました。
「他の人と違うこと」を自分が許せなかったとき、心が折れそうになったとき、この言葉が、私の支えになってきました。
本の中で出会う言葉たちに、どれほど救われてきたのか。
日本語訳では感じられない、英語の言葉で感じられる熱量や息遣いに直接触れられたとき、
そして、相手と直接英語でコニュニケーションを取ることができたときの喜び。
自分がここまで英語をあきらめなかった原動力は、英語を通じて相手からいただいた「感動」や「喜び」の積み重ねだったのです。
これから何年、この仕事が続けられるかわかりませんが、英語の先にある「誰か」との対話の楽しさを、一人でも多くの学習者に伝えていきたいと思っています。
英語を通じて、あなたの未来が広がり、
視野が広がり、
人とのつながりが広がっていくならば、
成績や点数に関係なく
「英語がすき」って言っていいんだよ
このことを、伝え続けていくのが、私のシゴトです。