香りが薫りになる日まで
こんにちは ナカちゃんです
いつも読んでくださり、ありがとうございます。
今日は、ちょっといつもと違った話を書いてみたいと思います。
香り、香水の話です。よかったら、最後までお付き合いくださいね。
何年かごとに、無性に香水が欲しくなる時がやってきます。
たいていそれは、自分の誕生日のあたりなのですが、誰かに買ってもらうわけではなく、自分で買うことがほとんどです。
仕事では控えますが、香水は好きな方で 20代の頃からいろいろ試してはきました。
その年代によって、香りの選び方は違うと思います。
若いときは、自分のためというよりも、「誰かのため」に選ぶことが多い。
好きなアイドルが使っているとか、好きな人が好きといったとか、パートナーが選んでくれたとか、自分がどうとかよりも、
それを「誰かのために」纏うことがほとんどなのではないでしょうか。
それがだんだん、「自分のため」になってくる。
そうすると、自分に「似合うのかどうか。」が選ぶ基準になると思うのです。
嗅覚、香りは、本当に本人の「好き嫌い」がはっきり出るものです。
そして、香りは、記憶に残りやすいのだそうです。
30代、私は自分の「香り」を見つけることができませんでした。
子育てと仕事に追われ、2人目の不妊治療、ストレスフルな10年間、
自分に似合う香水と出会うこともなく、柔軟剤の香りで過ごしてきました。
40代前半、少しずつ子どもたちの手が離れ、公私ともに余裕が生まれ、好きな香りの香水を探してみる気持ちが出てきました。
そこで選んだのは、クロエオードパルファムとブルガリのジャスミンノワールでした。
好きは好き。
でも、万人受けする香り。
他の誰かも つけているような 香り。
その香水の瓶が 残り少なくなった時、私は母が亡くなった年齢を越していることに気づきました。
「そろそろ、かえてもいいかもしれない。」
48歳の誕生日、思い切って新しい香水に買い替えてみることに。
私が選んだのは、 レプリカの香水。
近場ではなかなか手に入りにくいため、まずは一番小さい容器から購入してみました。
レプリカで1番の人気 『レイジーサンデーモーニング』は、さすがに万人受けする香りでした。
ユニセックスで使えるのも人気の要因だそう。
確かに、どんな人にも、どんな場面でも、どんなおしゃれをしても、相性の良い香りだと思いました。
もう一つの香水をつけた時、
「これは、私の香りだ」 と直感しました。
『レプリカ ウィスパーインザ ライブラリー 』
評価サイトでは、「ちょっとクセのある香り」という方もいて、アンバー系の香りで失敗をしたことがある私は、ちょっと心配しつつ購入したものでした。
でも、 それは、今の私に誂えたような香りでした。
これまで色々な香りとともに 年齢を重ねてきましたが、
こんなにも「しっくりくる」香りに出会ったことはありませんでした。
本が好きで、図書館が好きで、
書くことが好きで、いつか本にまつわる仕事がしたいと思っている私は、
その香りのもつストーリーにも惹きつけられました。
この香りを、私の薫りにしよう。
誰のためでもない、私の人生を楽しむために。
この香水の名前にふさわしい自分になるために。
今は香りかもしれないけれど、
「私」という存在がしっかりと「薫る」まで、
この香りを相棒に 生きていこう。
私の新しい1年は、この新しい香りとの契りで幕を開けたのです。
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