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映画と料理「ティファニーで朝食を」オードリーとシンクロ撮影

『活きた食のシーン』映画紹介の第2弾

かつて民放で料理撮影現場にいた私が感じる
「料理が印象に残る映画」のご紹介。

今回はそれに伴う私のシンクロ体験
お伝えしたいというのが本音です。

ご紹介するのは
『ティファニーで朝食を』の冒頭
『クロワッサンの立ち食い』
です。

この映画は、NYで高級娼婦として暮らす娘と、
同じアパートに越してきた売れない作家との間に
生まれる恋愛を描いています。

映画の中盤では、彼女の夫が迎えに現れ、
田舎に置き去りにした子供の話が出るなど、
主人公の裏側にあるドラマが浮上します。

男も、年上のパトロン女性の金で暮らし、
代償に彼女を抱いては再起を狙うヒモ生活。

二人とも誰かのお金で暮らしているのですが、
そんな暮らしからの脱却が予感されるラスト

原作のトルーマン・カポーティー
『冷血』など社会的作品を描く
奇才名高い作家。
原作のラストと映画のラストは
実は全く異なります。

映画では現実逃避と虚飾の社交界の有様を
妖精オードリーの魅力と美しい音楽で
恋愛映画の成就
にしています。

この映画の魅力は
冒頭シーンにある、、、
と私は感じており、
これはご存知の方が多い印象的シーンです。

人通り少ない朝のニューヨーク、
マンハッタン

タクシーから朝帰りの女性が降りる。

ジバンシーのロングドレス、
髪は夜会巻き。
胸元にはきらびやかな、宝石のネックレス。
大きな黒いサングラスをして立つ

宝石店『Tiffany』の ショーウインドの前

高級を身に纏っていても
その行為は
淑女にはない粗野な空気が漂います。

手袋をつけたままの手で、紙袋から、
つぶれたクロワッサンを取り出し、
それを口にくわえたまま、
コーヒーのふたをあける。
そして食べながらウインドウを覗く

高級宝石店の前で、
クロワッサンの立ち食いをする
無防備、ときに無神経さが彼女の姿。

話はここから彼女の暮らしや
作家の男との出会いに移ります。

劇中で、彼女が髪をタオルでまとめ、
トレーナーとジーパン姿で
ギターを爪弾き、
ムーンリバー
を歌います。

それが彼女が、かつて持っていた
素顔なのでしょう。

昨年8月、私は都内のキッチンスタジオで
料理動画の収録をしました。

テーマは”映画を楽しむ料理”。

そして「ティファニーで朝食を」を
取り上げましたが、

クロワッサンだけでは料理になりません。
でも私はこの映画を入れたかった。

そこで、クロワッサンを
サンドイッチメニューに仕立て、
強引に撮影料理にねじ込みました

私の頭には、
メニューを決めるミーティングの間も、
映画の冒頭シーンが、当然、
何度も心に浮かんでいました

撮影収録日。全部で8品。
スタジオにある大きめの画面には
BGM代わりのYouTubeや動画を流していました。
(音録りの時は消音します)

残り2品。気分をかえて、
それまでのヨーロッパ系の軽い音楽から、
華やかで大胆なニューヨークフィルの演奏、
ガーシュインの曲と映像を流していました。

オーケストラで盛り上がる中、
撮影はいよいよラスト8品目、
クロワッサンサンド

完成料理を撮影用テーブルに置きました。
もちろんコーヒーも。

なにか足りないと感じたスタイリストが、

料理の背景に、
ニューヨークで買ったという
赤い額縁の小さな絵
を添えました。
ニューヨークの街を描いた絵。

この時、すでにNYフィルの演奏が終わり、
静かになっていたのでしょうけれど、
そんなことはお構いなしで、
私たちは撮影画面のチェック。

絵を添えて、グッと雰囲気が出たね、
などと言い合いながら、
照明の当たる撮影テーブルを見ていました。

すでに次の曲が流れているなかで、
やっとスタイリングが決まって
ふと、
じぶんの背後にある大画面に目を向けて、
私は、フリーズ
したのです。
もちろん、スタイリストも。

あのオードリーが、
コーヒーとクロワッサンを持って
大画面の中から、首を少し傾げて、
こちらを見ていた
からです。

この顔なの…
このメニューを考えるとき、
私はこの顔の彼女を、何度も思い出していたの。
…何度も

私は、そう言いました。

ティファニーのウインドをのぞく彼女を
映画は店内側から撮っているため、
彼女は正面を向いているアングルです。

映画では一瞬のシーン
原作トルーマンカポーティの名前が出たあとに、
オードリーが首をかしげて見る数秒です。

なのに、そこでは静止画のように、
確かに、しばらくオードリーに
撮影セットは見つめられたのです。
機械的なフリーズでしょうけれど。

この映画の冒頭が画面に出たのは、
ニューヨークフィルの曲をかけた事が 
関係したのかもしれませんが、
理由は今もわかりません。

これがその冒頭のシーンです。

結局、その動画は使いませんでした。
オードリーのかじる、
つぶれたクロワッサンしか
この映画には似合わないから
です。

せっかくですから、ハイライトで
歌のシーンとラストシーンを添えます。

部屋でムーンリバーを歌うホリー(オードリー)

ラストはタクシーの中で愛を告げるポールに、
ホリー(オードリー)は、檻に入れられるのは嫌だ、と拒絶。飼っていた猫を追い出します。檻を作っているのは君であり、臆病者なままで生きるなら、その檻はずっと君に付きまとう、ポールはホリーにそう言い放ち、持っていた指輪を投げつけ去っていきます。ようやく自分の弱さと恐れに気づいたホリーは、ポールを追いかけ、濡れながら捨てた猫を見つけ、2人はハッピーエンディングに向かうのです。


絶妙のタイミングで再現されたシンクロ。これを引き起こしたのは、
きっと私自身ではないかと

今になると思います。私には不思議なシンクロがよく起きます。

それほど、私は冒頭シーンに
惹かれているからです。

撮影現場では、時々、面白いことがあります。
おいおい、また、お伝えできればと思います。

では、今回ご紹介したいnoterさんがおられます。
A.C.T.Y plains GINZA さんです。
すでにご存知の方も大勢おられる方ですが、
この記事を書く間、
A.C.T.Yさんが、ずっと心にございました

ジュエリーのご専門として銀座にお店を持ち、
匠でありデザイナーの田村氏が手がける
丁寧な一品逸品を数々、ご紹介されています。
さらに、私たちが滅多に見ることのできない、
この世に一つしかない宝石芸術が
生まれる過程を、丁寧に見せてくださる

そこに心打たれるフォロワーも大勢おられます。
僭越ですが、ここにご紹介をさせて頂くことを、私も嬉しく感じています。

ご興味あれば、私のシンクロ体験を書いています。初期の記事で未熟ですが。

今回も長い記事、お付き合いいただきまして、
ありがとうございました。

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