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海外生活を経験した私が日本への一時帰国で感じること

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海外の暮らしに慣れてから感じる日本の学校教育や、暮らし、文化についてのまとめです
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#学校視察

2/18 麹町中学校視察③

工藤先生がお話される話の中に、 「当事者意識を持つ」 という言葉がたくさんあります。 「誰かのせいにしない生き方を教える」ということだと工藤先生はおっしゃっていました。 しかしこれは、"自己責任"とは異なります。 「そんな風になったのは自業自得だ」というような考え方とは違います。 社会にある様々な問題を、自分ごとのように考えることで、それを解決するために今の自分はどういった行動をとっていくのか。ということを常々考える人間を輩出する。ということだと私は理解しました。

2/18 麹町中学校視察①

今回の一時帰国で1番楽しみにしていたのは、麹町中学校の学校視察に参加することでした。(日本食を食べまくる以外に) 麹町中学校と工藤勇一先生の存在については、オランダにいた頃に「カンブリア宮殿」という番組を観たこと、そして工藤先生の本を読ませていただいたことで知りました。 「この人だ!!!」と直感的に感じ。 すぐにオランダから手紙を書きました。直筆でA4、3枚のラブレターです。笑 これまで私が教育現場で感じてきたこと 教師を辞めてオランダに移住したこと そして最後に「一時

2/18 麹町中学校視察②

東京に住む人たちに麹町中学校の話をすると、時にこう言う人がいます。 「あそこは立地が良いから、良い生徒が集まるんだよ」 実際に私が麹町中学校の話をすると数名の方がそうおっしゃっていました。 「立地がいい」 残念ながら、日本の場合、周辺地域の生活水準や世帯収入が教育に大きく関わっていることは確かです。これは、近年、オランダでも囁かれています。 つまり、地域格差や経済格差が教育格差につながっているということです。 しかし、マイクを取り、話し始めた工藤先生は冒頭からこの話題