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【台湾で見かけた北海道②】円安追い風。台湾の食卓にやってきた北海道の野菜。
noteを始める前の8月下旬のこと。
北海道長沼町産のブロッコリーが、台湾の大手スーパー(家楽福カルフール)で売られているのを目にしました。
価格は、「買一送一」(一つ買うともう一つ無料でもらえる)となっていて、2個で59元(265円 8月のレートで計算)、一個当たり29.5元(133円という価格です。
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ブロッコリーと言えば台湾産(約40元=約180円)かベトナム産(約55元=247元)のものしか見ていなかったので、故郷から海を越えてやってきた野菜はなんだか愛おしく、それに日本で買うよりも安いお値段。驚きと嬉しさで、もちろん買って帰りました。
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長沼産のブロッコリーがいつ頃から台湾に輸出が始まったか気になって調べてみると、平成30年(2018年)からシンガポール向けに輸出の取り組みをはじめ、台湾には既に2年前から輸出を始めたようです。
円安が追い風の状況とはいえ、日本から海外へ青果物輸出するには、相手国の輸入規制、輸入手続き、鮮度を保つための物流の問題、商習慣の違い等、クリアするべき項目が多いので、簡単なことではありません。
そうしたことを乗り越えて、海外への販売に踏み出した長沼町。生食用ブロッコリー輸出として日本で初めての成功事例となったとのこと。
台湾でも好んで食べられるブロッコリー、こちらではサラダでも、ニンニクで炒めでも、お鍋の具材としても(これには驚きましたが!)、好んで食べられています。
日本では国民の食生活に欠かせない「指定野菜」に昇格したブロッコリー。
北海道は何といっても「ブロッコリーの年間生産量ナンバーワン」。長沼町は、道内で収穫量が第3位の町です。
台湾でこれまで一番有名な北海道野菜と言えば、長芋(台湾では山薬と呼ばれています)で、市場に行くと、十勝の川西の長いもが売られているのをよく目にします。
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令和5年には、農林水産省に「台湾輸出支援プラットフォーム」が立ち上がったということで、台湾という市場への導き手がいるのは心強いことですね。
長芋、ブロッコリー、(玉ねぎもあります)、これからどのような北海道の野菜や果物を台湾で目にすることが出来るか、とても楽しみです。
その機会が増えてくることを期待したいと思います。
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