デトックス風呂で身体機能を上げる
日本人は昔から、お風呂のある生活に馴染み深く、一日の疲れをゆっくり湯船に浸かることで癒していました。私の祖母も銭湯が大好きで、ギリギリ我慢できるぐらいの熱湯に長々と入っていました。祖母は九十六才で他界しましたが、長生きの秘訣はあの熱いお風呂だったのかもしれません。現代社会では化学物質や健康を阻害する有害物質が蔓延しており、皮膚からは多種多様な物質の中に入ってきます。リラックス入浴だけでなく、身体に優しいデトックス入浴を日々行うことがどれだけ大切かは言うまでもありません。
今日は、ヘルシー・ホーム・エコノミストから、サラ・ホープさんの記事『症状別デトックス入浴のすすめ』の情報を元に、デトックス風呂を3種ご紹介します。
デトックス風呂では、できるだけ熱いお湯 (エプソムソルトバス以外)に浸かります。熱いお湯の中で、体内の毒素が皮膚の表面に引っ張り出され、お湯が冷めるにつれて、浸透圧の法則に従って毒素が水の中に出ていきます。熱湯により温まった身体のほうから、冷めてエネルギーが弱まったお湯のほうに毒素が流れていくのです。 私は、特に、自分の心身のエネルギーが滞っている時や、空気が汚れている場所に行った後などはもちろん、定期的に一週間に2.3回入るようにしていますが、入った後は、スッキリと浄化され体の中のエネルギーが循環し始め、頭がクリアになります。以下は、私がいつも入っている、重曹、エプソムソルト、リンゴ酢を使った3種類のデトックス風呂です。
重曹風呂
なるべく熱いお湯を浴槽に用意し、1カップの重曹(アルミニウムを含まないもの)を溶かしてください。浴槽が大きい場合は適宜、重曹の量を増やします。約20-30分間、お湯が冷めるまでお湯につかってください。浴槽を出ても身体は流さず、タオルで身体についた水滴をふき取ってください。 重曹風呂では、放射線照射された食品から受ける影響を抑制できます。また扁桃腺などの腺肥大や喉の痛み、口腔内の炎症にも効果的があります。さらに胃の消化に不快感がある等、消化機能が弱った方にも効果的です。
エプソムソルト風呂
熱湯ではなく、快適に入浴できる温度のお湯を浴槽に入れ、1カップのエプソムソルトを溶かしてください。浴槽が大きい場合は適宜、量を増やしてください。少なくとも12分間、最大で20分~30分間、お湯につかってください。浴槽を出たらシャワーなどで身体を流した後、水滴をタオルでふき取ってください。エプソムソルトの主要成分は「硫酸マグネシウム」です。マグネシウムも硫黄も非常に大切な栄養素ですが、食べ物から摂るのは簡単ではありません。エプソムソルト風呂に入ることで、マグネシウムと硫黄を皮膚から吸収でき、これら栄養素の欠乏を解消できます。エプソムソルト協議会によれば、エプソムソルト風呂は心臓や循環器の健康維持に効果があり、血圧を下げ、筋肉痛の緩和や有害物質の排出にも効果があるとのことです。またエプソムソルト風呂により、体内の電解質バランスが整い、神経系の正常機能が促されます。全般的な健康維持や、打撲やねん挫の不快感緩和のために、週2回~3回、エプソムソルト風呂に入りましょう。エプソムソルトは手術後に体内に残留した薬剤の排出を促す効果もあります。
りんご酢風呂
なるべく熱いお湯を浴槽に用意し、市販のりんご酢を1カップ、浴槽に入れてください。浴槽が大きい場合は適宜、量を増やしてください。お湯が冷めるまで、お湯に浸かってください。おおよそ45分間です。浴槽から出ても身体は流さず、タオルで水滴をふき取ってください。またその後少なくとも8時間はシャワーを浴びないようにしてください。りんご酢風呂はデトックス効果が極めて高く、酷使された筋肉の痛みにも効果があります。また、カンシダ菌が生き残れないくらいの、絶妙な弱酸性状態に肌を保ってくれるため、カンシダ菌に悩んでいる方にとっても最適です。さらに、りんご酢は体内から過剰な尿酸を引っ張り出してくれます。尿酸は食べ物や飲み物に含まれるプリン体が分解される際に生成され、腎臓から尿として排出されますが、痛風を患っている方などは過剰に尿酸を体内に蓄えている可能性があります。関節症や関節炎、痛風、滑液包炎や腱炎などを抱えている方にりんご酢風呂は効果的ですし、体臭にお悩みの方にも効果があります。
デトックス入浴は必ず一日一種類に限り、また効果を打ち消しあってしまう可能性もあるため、複数のデトックス入浴方法を同時に使わないこと。
デトックス風呂が初めての方は、最初は上にあげた量の半分ほどから始めてみて、徐々に増やしていくのが良いかと思います。皆さんも、定期的なデトックス風呂で、身体機能を活性化してみませんか?