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なかないうさぎは強いのだろうか[2024/10/23(水)〜10/29(火)]

2024/10/23(水)  なかないうさぎは強いのだろうか

ようちえんの懇談会の日で、2人分のお弁当を作る。朝ご飯を食べていたら娘が「ヘーイヘイヘイヘーイヘイ」と歌うから「ヘイヘイヘイッ ヘイッヘイ」とわざと変なリズムで応えた。「知ってるでしょー」と言われる。「この歌なんだっけ?地獄絵?」真反対だ。そっちこそ、知ってるでしょー。

いつもは外でシートを広げて開催している懇談会。今日は雨が降ってきて室内へ移動した。「なにか話したいことある?」と聞かれて保育中に感じたことを手をあげ、話し始めた。けれど、なんだかうまく話せなかった。いつだって書く方が楽で、話すのはうまくいかない。

子どもたちのお迎えに行く。雨上がりに日差しが出てきて、ムシムシと暑かった。

友達と話していたら、娘は拾ったらしい、オレンジ色のガラスや水玉模様の陶器の破片を木の板に並べて持ってきて「宝石!」と言っていた。

解散をして、すぐに帰宅。「〇〇ちゃん、今から仕事のメーメー(オンライン会議のこと)するから、お母さん静かにしててね。それから部屋にも入ってこないで」と娘が言う。昨日の私だ。

それから娘はミーティングをしたり、ミーティングが終わると「子どもと遊ぶお母さん」をやったりした。何かを演じる、ということを子どもたちは遊びの中でいつも自然にしている。

娘がひとりで遊んでいる間、私もリビングでパソコンを開いて仕事した。だんだん目が疲れ、眠くなってきた。

夕方、柿を剥いて、りんごを切ってお弁当箱に詰め、友達の家で開催されるヨガへ自転車で駆けつける。

子どもたちが別の部屋で遊び込んでくれていたから、ゆっくりじっくりヨガをすることができた。小さな子どもがいると、自分の体だけに向き合える時間が贅沢に感じられる。

帰る頃、雨が降ってきた。びしょ濡れになりながら帰宅。お風呂を沸かす準備をして、夕飯をつくる。娘が「〇〇ちゃんおにぎりつくりたい!」と言う。友達の家の子がおにぎりをつくってくれたのを見て、やりたいと思ったらしい。

台に乗って、炊飯器からボウルにご飯を移す。手を濡らして塩をつけると、おにぎりを握った。梅干しを出してちょっとずつちぎってお皿にいれておくと、それも中に入れていた。

娘の手のひらサイズの、コロコロと丸くて小さなおにぎりが7つできあがった。

食卓につくと、私のお皿に4つ入れてくれる。海苔に巻いて食べる。娘の手で握ったおにぎりはしょっぱくてすっぱくておいしかった。

食後、急ぎで返信したいものなどがあり、パソコンに向かう。お風呂に入ろうと思うと、娘は寝室で丸くなって「ダンゴムシ」とやっていた。「ダンゴムシちゃんお風呂に入りますよ」と言うと、ダンゴムシのまま付いてきた。

「えーっとダンゴムシちゃんは、シャンプーどれ使おうかな」となりきっている。湯船に入ってくると「やっぱりダンゴムシはかわいくないから、うさぎにしようかな」と言った。「ぴょん!」。「お母さんは何にする?」「ライオンかな、ガオー!むしゃむしゃ」とうさぎの子を食べるふりをする。

「うさぎってなんてなくかわからないから、ピョンって言っちゃうよね」と娘が言う。「そうだね、うさぎはなかないんじゃない?」「つよっ!!」。なかないうさぎは強いのだろうか。痛いことがあっても、お友達に嫌なことされてもなかないのかなあと話した。つらいことがあっても声にならなかったら、しんどさがもっと積もっていく気がする。

お風呂をあがって、歯を磨く。それから二人でストレッチをした。「今日ヨガでやった寝る前にするといい動き、教えてあげるね」と娘に言うと、「やった〜楽しみ」とニコニコで喜んだ。

寝室に行き、布団の上で、寝転がったまま膝を抱えたり、ツイストしたり。教えてもらった寝る前にするといい動きを一緒にする。1回でもう十分という気持ちになった。娘は「もう1回する!」と言って一連の同じ動きを繰り返した。最後にぐーっと伸びをした。

電気を消す。手をつないで寝ていたら、まどろんできた。娘が「お母さん手離して好きな方みて寝よ」と言うのが、遠くに聞こえた。


2024/10/24(木)  あかりさんいつもありがとう

朝ごはん娘が「おにぎり握ってあげるね!」と言うと、私と夫と娘の分のおにぎりを握り始めた。ゴルフボールより一回り大きいぐらいのおにぎりがコロコロと娘の手から生まれていった。夫は苦手な梅干し入りのおにぎりだったけど、おいしいと食べた。

のんびり準備をしてたら、今日は「遅刻しないで」と幼稚園のお当番に言われていた日だと気づく。急いで焼きおにぎりをつくって、ソーセージをタコとカニの形に切って焼いて、あと冷蔵庫に残っていたおかずをお弁当に詰めて向かう。5分前についた。やればできる。

日差しが照りつけて、夏みたいに暑い。娘はノースリーブのワンピースを着ていた。

娘と別れて帰宅。帰って片付けや洗濯物を干したりしていたら、急激に眠気がやってきた。ソファに横たわると、11時過ぎ。

重たい体をなんとか起こして、近所の友達のお店へ。作家さんの展示販売会の初日とあって、とても混んでいた。あれやこれや手にとって、小さなバッグを手に取る。

私はいつも荷物が多いから、使う機会があるだろうか、と迷ったけれど「バッグインバッグにいいと思うの」とお買い物している友達が言っていて、なるほど!と思った。白は汚れるだろうか、と思ったけれど、店主のRちゃんが「なこちゃん(私)は汚さない」とハッキリ言ってくれたから、「そうか、私は汚さないんだ...!」と思う。友達に励まされて買い物をしている。

気がついたら12時をとっくに過ぎていた。EコーヒーでMちゃんと待ち合わせしていたのだった。お買い物を済ませて、車で向かう。

久しぶりにEコーヒーに行ったら店主に「あんまり来ないからもう見ることないのかと思った」と言われた。そんなことないでしょう、などと返す。最近は仕事がバタバタしていて、たしかにお茶するのは久しぶりだった。

Mちゃんとmixiの話をした。大学生ぐらいの頃に流行ったSNSだ。ログインしてみようと思ったけれど、メールアドレスさえどれを使ってたか覚えていない。ネットの中の廃墟。

14時に娘のお迎え。そのままはらっぱに移動して遊んでいた。私はしその実を収集。先週つくったしその実の醤油漬けが、もうなくなりそうなのだ。

子どもたちは違う公園に移動したいと言う子と移動したくないと言う子がいる。移動したい子は「行きたい方が多いから行く!」と主張する。多数決で決めることが民主的なのだろうか、と考えさせられる。

「話し合いしようよ!」と娘が言うと、何人かがやってくる。「どうして違う公園に行きたいの?」。「遊具で遊びたいから」「前と後ろから吹く風を感じて歩きたいから」「(公園に行きたいと言う)Fと結婚したいから」など理由はさまざまだった。

決着がつかないままそこに居たら、子どもたちはあきらめて、移動せずに遊び始めた。今日はお迎えの時間がやってくるまでが長かった。空が今にも降り出しそうな雨雲に覆われていたせいだろうか。

子どもたちの母がそれぞれ迎えに来て、私と娘も帰宅。すぐに準備して、家を出る。

外に出たとき小雨がパラパラと降っていた。傘をさして、すっかり暗くなった路地を駅の方へ歩く。娘は街灯に出会うと「あかりさん、こんにちは!」と言う。お母さんも言って、と言われて、「こんにちは」の部分だけ後に続く。「いつも照らしてくれてありがとう」。駅に近い我が家でも10本ほどは街灯に出会ったはずだ。そのたびに「こんにちは」をしながらいた。

駅のホームでイスに腰掛けて電車を待っていると「こんばんは」の声。顔をあげると友達がいた。きっとお仕事帰りだ。「随分夏な子がいるなと思って」。娘は朝から着ているノースリーブのワンピースに、麦わら帽子、ビーチサンダル、の出で立ちだった。

隣の隣の駅の改札前で夫と合流。向かった先はハンバーグ屋さん。今日は夫婦の記念日だから、おいしいごはんを食べに来た。目の前の鉄板でレアのハンバーグをジュージュー焼きながら、食べた。とてもおいしくて満腹になった。

帰り道、今日はお父さんとお母さんが出会った日なんだ、と夫が言う。「前の前の前の今日に出会ったの?」と娘が目を丸くする。「前の前の前の前の前の前の前の前の....ぐらいかな」。「おめでとう!」娘が私と夫の腕をつかんで言う。「また次の今日にはご飯食べに来る?」また来られよ。また来ようね、と言いながら駅に向かった。


2024/10/25(金) しんどいオブ・ザ・イヤー

娘を集合場所の駅の南口まで送り、私はそのまま駅の中を通って、北口にある本屋へ。予約していた『母の友』を受け取りにいった。

今度は駅を通らずにぐるりと回って帰宅。母の友をパラパラとめくってから、パソコンに向かう。

12時を過ぎて、近所のRちゃんのお店にお弁当の受け取りへ。作家さんのPOP UP2日目。昨日はなかったカゴが置いてあって、またほしくなってしまう。

帰宅してお弁当を食べる。今日もどのお惣菜もしみじみとおいしい。特にさつま芋ともちきびのコロッケがたまらないうまさだった。お弁当最高。

14時に駅前で娘とRちゃんちの子のお迎え。本日2回目のPOP UPを訪れる。カゴを買うか迷う。ほしいけど、買い過ぎかなあ。Rちゃんが「仕事がんばってるから大丈夫」と言ってくれる。「そうよね、わたしがんばってる!」。今日も友達の言葉に励まされて買い物をする。頑張っている私を労りすぎて、今月はたくさんのものを手に入れている気がする。

昨日Rちゃんのところで買ったクッキーを、娘とおやつに食べた。栗ご飯をつくるはずがそんな時間はなくなって、娘のバレエのレッスンに向かう。

期日前投票所に寄り道。期日前投票をするとき「なんで期日前投票に来ましたか?」と丸をつける欄がある。適当に「当日はレジャーで」みたいなところに丸をつけるのだが、これがあるから期日前投票をハードルに感じる人もいるのでは、などと思う。

今日もレッスンの間母たちは、作業があった。ビリビリにやぶいた新聞紙を真っ新の新聞紙に貼ったものを、壁に貼っていく。みんなでやると早くて、水色の壁のかわいい部屋がどんどんおどろおどろしくなっていった。

帰宅すると、娘は栗ご飯が食べたいと言う。栗をゆでて、剥く。本当はこれをレッスン前にやっておきたかったのだ。鬼皮はすぐに剥けるが、渋皮に手こずる。週の終わりの、レッスンの後の、栗の皮剥き。なかなかになかなかだ。娘も手伝ってくれるが、終わらない。

ご飯を先に浸水しておこうと、炊飯器のお釜に米を入れたものをシンクのふちに置いておく。えーと、もち米はどれぐらい入れるんだっけ、とスマホを取りにいったら、手を洗おうとした娘が、ガッシャーンとひっくりかえした。キッチンに飛び散る米。ああ、ああ、ああ。

ごめんね、と娘が言う。米を一粒ずつ拾う。わざとじゃないことはわかっている。危ない場所にお釜を置いておいたのは私だ。床に散らばった米粒にはほこりも付いてくる。床がきたないのは私が忙しさにかまけて掃除をサボっているから。

ぶつけないようのない怒り。ぶつけようとした途端に私自身のお腹にドスンと入ってくる怒り。ウウッとなるぐらいしんどい。手で口の端ににじむ血をぬぐいながら(そんな気持ちで)、「しんどいオブ・ザ・イヤー...」とつぶやき、米を拾う。

しんどさに耐えて米を全部拾い終え、よくよくよくよく洗った。
なんとか栗も剥き終えた。

ようやく炊飯器のボタンを押す。

「お腹が空いた」という娘に、先に煮ていたかぼちゃを出す。それから、しいたけにチーズを乗せて焼いて、またテーブルに並べる。ブロックソーセージをスライスして焼いて、ケチャップと粒マスタードと一緒に並べる。今日はできたものから出すスタイルだ。これでいい。

私もビールを飲みながら料理する。頭がぼーっとしてきて、「しんどい」も少しずつシュワシュワと溶けていった。

やがて栗ご飯が炊けた。ほくほくで栗が入ったご飯て、なんでこんなにおいしいんだろう。「おいしいね。頑張ったからおいしいんだね」。娘が言う。

夕飯後オセロをした。娘が私に大敗して、悔しくて「手加減してよ〜!!」と大泣きした。悔しい娘とお風呂に入り、今日受け取った『母の友』にある「子どもに聞かせる一日一話」を寝る前に一話読んでから寝た。


2024/10/26(土)  手加減はしなくても

誰でも参加できる、ようちえんの週末の活動がある日。今日の持ち物は「ごはんのお供」。なめたけを作り、冷蔵庫から梅干しとみょうがの酢漬けを取り出して、先日うつわのイベントで買ったばかりの3段のお弁当箱に詰める。

車で海岸へ。到着したときには、芋煮の具は切り終わっていた。調理が終わるまでシートに座っておしゃべりして過ごす。娘は友達のママと遊んでいた。一緒に遊んでいた友達が「私の脳みそに鍵かけてた」と言っていた。朝私が医療ドラマを見ていたら娘が起きてきたから、手術シーンを一緒に見た。その影響だろう。

「ご飯のお供」の声掛けに、いろんなおかずが並んで、楽しい。持ち寄りご飯って一品つくるだけでいろんなものが食べられるから最高だな。毎日持ち寄りご飯で暮らしたい。

炊きたてのご飯を2回、芋煮を3回おかわりして食べた。食べ過ぎだ。外で食べるご飯ってなんでこんなにおいしいのでしょう。

出張先から帰ってくる夫に合わせて、15時過ぎに帰宅。娘と夫がオセロをした。夫は娘に「ここに置いたらこうなるよ」などアドバイスをしながら相手している。なるほど、手加減はできなくても、教えることはできるな、と学ぶ。

夜は夫の仕事関係の方と4人でお魚料理の美味しいお店に行った。おまかせのコース料理で、刺身もフライも焼き魚もお寿司も食べた。

今週はおいしいものを食べてばかりいる。豊食の秋。

夫とお仕事関係の方が2人でオフィスに行くと言うから、お店の前で私と娘は別れる。娘は夫にしがみついて離れようとしなくて、なんとか引き離した。「〇〇ちゃんもお父さんのオヒス行きたいー!!!」と泣いた。

帰宅して娘と夫がしていたオセロの続き。今度は、「ここに置けるよ」などと言ってみる。あと「端を取ることの大事さ」を伝える。やっぱり私が倍以上の差をつけて大勝したけれど、昨日のようには泣かなかった。

まだオセロしたい!という娘をなだめてお風呂に入った。


2024/10/27(日) トリック・オア・トリート

今日は芋掘りがある、というのに、娘は気が進まないようだ。月に1度の畑の活動日だけど、「それよりもお父さんとハイジ見たい」らしい。図書館で借りてきた『アルプスの少女ハイジ』の続きが気になるようである。

夫が「子ども農園行かなかったら1話、行ってきたら2話見よう」と言うと、すぐに「行く!」と目をキラキラさせた。そんな行かせ方が良いのかわからないけど、シンプルに決まったので、そうすることにした。

今日は寒いはず、と思っていた裏起毛のパーカーが暑くて、Tシャツにジャンパーというスタイルに着替える。自転車に乗って、農園へ。

娘は花を摘んで、花束をつくり始めた。ピンクや黄色や青の秋の花。芋掘りに邪魔だろうと「持っててあげるよ」と言うも、「やだ!」と絶対に渡そうとしなかった。随分とやる気のない様子だったが、ちょっとだけは芋掘りも一緒にした。

最後にスタッフのKさんがかぼちゃの袋を出してくれて、子どもたちは1つずつ袋の中からお菓子を取り出す。「トリック・オア・トリートって言ってね」とKさんが冗談めかして言うと、娘は困ったようにしていた。「言いたくない時もあるよね、お菓子ちょうだいでもいいよ」と言われてその通りに言ってお菓子をもらってきた。

雨がポツポツと降ったかと思えば、すぐにあがった。

お菓子食べたい!という娘を制して、昼ご飯。焼きビーフンをつくった。うつわのイベントのときにお弁当で食べて、娘がとっても気に入っていたのだ。

お昼ごはんの前後に、2人は「ハイジ」を見ていた。私は見ていないから、ペーターは「チェッ」が口ぐせだとか、ペーターがお腹痛いと思ったらただの食べ過ぎだったとか、ハイジは乳搾りがうまくなったとか、断片的なことだけを知っている。

ハイジを見終えた2人は段ボール工作を始めた。今はライオンの貯金箱を作っているらしい。おやつにしようと、「ココアと柿、どっちがいい?」と聞いてみたら「どっちも」と娘が言う。鍋でココアを作って、柿をむいた。食べ合わせはどうだろう。

柿を食べ終えた夫はソファに座ったまま寝ていた。「しーっ!」と言う娘と2階に行く。着替えてお父さんをびっくりさせたいらしい。夜のハロウィンイベントで着ていく予定のアリスをイメージした衣装に着替える。

水色のサテンのワンピースに、白い襟付きのブラウス。白いエプロン。頭に黒いリボンを結んだら、それらしくなった。階段を下りると夫が伸びをして目を覚ます。「見て!かわいい?」と娘が聞くが、夫はまだ眠そうで、ムニャムニャ言ったあと、また寝た。

目覚めた夫と娘はオセロをして、終わったところで出かけることに。車でスタジオに向かいながら、夫が娘に「トリック・オア・トリート」を教える。「トリック・オア・トリート、トリック・オア・トリート...」娘が後ろの座席でつぶやく。忘れないように練習しているらしい。さっき畑で困った様子だったのは、知らなかったからか。

スタジオで娘と別れて、一旦帰宅して夫と夕飯を食べ、再びお迎えへ。ダンスを見たり、ワークショップで色々と作ったり、お菓子をもらったり、楽しい一夜を過ごしたらしい。「ハロウィンパーティってこわいのかと思ったら楽しかった!」と満足そう。ちなみに練習したトリック・オア・トリートを使う場面はなかったらしい。


2024/10/28(月)  そろそろ布団を交換しなければ

今日も娘が起きて膝の上にやってきた。随分細長くなったと思う。寒い朝のホカホカの娘は温かくてかわいい。

朝ドラを見て、朝食を終える。私が食べ終わったと見ると娘は「お母さんのお膝で食べよう」と私のところまで移動してくる。娘も食べ終わり、立ち上がってお弁当をつくりたいけれど、くるりと体を回転させてこちらに向き合う形になると「くっついてたい」と私にしがみついて、動けない。立ち上がろうとすると止められる。困った。

夫が2階から下りてきて娘を抱き上げてくれて、ようやく立ち上がることができたから、急いで娘と夫と二人分のお弁当をつくる。

バタバタと家を出る。集合場所まで送って、産直で買い物。スイートポテトとアップルパイが半額になっていたから思わずカゴへ。

語り劇のレッスンと仕事。あちこちへ連絡。どこにもいかなくても、いろんな人たちとコミュニケーションしている。

お昼ごはんに、備蓄品として買っていた賞味期限が切れたラーメンにお湯を注いで食べた。ちゃんとおいしい。

16時半に娘のお迎え。17時を過ぎたらぐんぐん空が暗くなる。日が暮れるのが随分早くなったなと思う。母たちがみんなお迎えにきても、街灯だけが明るい公園で、子どもたちはいつまでも砂場でケーキを作ったり、すべり台からサンダルをすべらせたりしていた。

帰宅して即お風呂。夫が帰ってくる18時半までにあがってくることができた。帰ってくるまでにお風呂に入れたら、ハイジを見ようね、と約束していた2人。約束どおりハイジをみにいった。

夕飯は豚丼にしようと思ってつくっていて、キムチもあったから、豚キムチ丼になった。それからナスと玉ねぎの味噌汁。柿と白菜のサラダ。茹でたブロッコリー。味噌汁には、昨日畑で収穫した小指の爪ほどのサイズの人参を入れた。小さいけど、ぎゅっと詰まった人参の味がした。

お皿を片付けている間、娘と夫は仲良く歯磨きをしている、と思ったら、娘が夫に怒っている。泣きながら「ママにしてもらうー!」とこっちへ走って来た。「気づかないうちに〇〇ちゃんが嫌なことしてきたんだよー!」と夫に言っている。虫の居所が悪いようだ。歯磨きするときにどこか痛いところを触ってしまったらしい。夫は狸寝入りか本当に眠いのか、歯磨きされる娘の隣に寝そべって目を閉じていた。

今日も布団の中で『母の友』の「一日一話」を読んだ。あと26話もある。この話もこの話も面白そうだね、とページをめくる。もっと読みたいという娘をさとして電気を消した。

「一緒のお布団で寝よう」と言ってくれたから、娘の羽毛布団にもぐ込む。そろそろ私の夏掛けも羽毛布団に交換しなければならない。


2024/10/29(火)  物語よりも前に眠りはやってくる

ようやく長袖を重ねて着てちょうど良い気候がやってきた。自転車で娘をようちえんの集合場所の海岸まで送る。

家に帰って仕事など。次第に雨の音が強くなってきた。

車に乗って、隣の隣の町まで髪を切りに出かける。今日ははじめての美容師さんにカットとカラーをお願いした。いつもの安心の美容師さんもいいけど、はじめての美容師さんにどんな風にしてもらえるかもワクワクするなと思う。

髪を切ってもらったり、シャンプーをしてもらったり。頭に大切に触ってもらえるってすごく癒しになる。

髪が良い具合に完成して、どこか遠くまで出かけたい気持ちになった。

美容院の近くのお洋服のお店にちょっと顔を出して、ワンピースやスカートを試着させてもらう。どれも素敵だったけれど決めきれず、動物の柄が描かれたウールの靴下を買ってお店を出た。

町まで車で戻る。雨はどんどん強まって、ワイパーの速度を1段階速めた。

娘を預かってくれている友達から、図書館にいると連絡があって、まっすぐ図書館へ向かう。友達が絵本を読んでいるのを、娘は聞いていた。

娘が手に取ったバレリーナの絵本とゆきだるまの絵本、それから私が借りたいエッセイ本を借りて帰る。

寒いから、帰宅してすぐにお風呂に入る。お風呂からあがると、母からの荷物が届いた。パジャマで荷物を受け取るのはちょっと恥ずかしくて、宅配員さんとの距離ができてしまう、

夕飯の準備。白菜とひき肉を炒めて、片栗粉でとろみをつけたもの。餃子を入れたにんじんとニラの中華風のスープ。それから先ほど母から届いたばかりの荷物にあった、里芋を茹で、塩や、醤油麹をつけて食べた。

娘が毎日楽しみにしている「一日一話」を今日も読んだ。私は巻末を開いて、作者のプロフィールを確認する。本職の絵本作家さんもいるけれど、保育士さんなどもいる。私もなんだか短い物語を書いてみたいな、考えてみよう、と思いながら布団に入るけれど、物語が頭に浮かぶより前に眠りについてしまった。

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