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炭酸飲んだら涙が目の奥にしみていった[2024/9/25(水)〜10/1(火)]

2024/9/25(水) 帰宅を熱烈歓迎されている

ようちえんの懇談会の日。今日製本する文集の印刷に、近くのコンビニへ。娘が寝ている隙にそっと家を出て、ぱっと印刷して帰ってくる。帰ってきても娘は同じ体勢で寝ていた。のんびり起きてきた娘と一緒に、遅れてようちえんの集合場所へ行く。

子どもたちは遊び、大人たちはシートの上に円になって座る。娘も遊びに行ったかと思ったが、すぐにこちらにやってきて、私が組んでいるあぐらの真ん中に座った。まだ旅の疲れが残っているのだろうか。

途中立ち上がろうとしたら、娘の重さでか、右側の太ももの付け根あたりの関節がおかしくなってよろよろした。

11時頃、娘がお弁当を広げ「一緒に食べようよ」と言う。まだお腹が空いていない。あんまり早く食べると、夕飯前にお腹が空いてしまいそうでもある。

みんなで文集を製本する作業をする。娘のお弁当にごはんが残っていて、随分ゆっくり食べているなと思ったら「一緒に食べようと思って残してある」と言う。12時過ぎ頃私もお弁当を広げ、一緒に食べ始めた。

デザートに、と小さなタッパーに入れたマスカットを食べ始めると「あ!一緒に食べようと思ってたのに」と言われた。そういえば、さっき一緒に食べようね、と言われた気がする。ごめんごめん、と娘が蓋を開けるのを待つ。マスカットを食べ終え、お弁当とマスカットの入っていたタッパーをお弁当包みに包んでいたら、「あ!一緒に片付けようと思ったのに」と言われて、もう一度包みを開いた。一緒に、ということにとても意味があるらしい。

懇談会の後は、9月生まれの子のお誕生日会をした。9月生まれの子の母たちがつくった、ふわふわのシフォンケーキや、かぼちゃや栗のクリームがおいしかった。

解散して、買い物をして帰宅。仕事でやることが溜まっていて、ソワソワしている。

あれもこれもとやらなきゃいけないことがあるのに、眠すぎて、気がつくと昼寝していた。私もまだ旅行の疲れが残っているのかもしれない。

ぼんやりする頭で、夕飯を作る。友達にもらったバターナッツかぼちゃをスープにした。ゴーヤと豚肉があったから、ゴーヤチャンプルもどきをつくる。もどきというのは、豚肉、ゴーヤ、卵だけだから。さっき買い物をしたときに、豆腐やもやしを買えばよかった。あとは昨日茹でた枝豆などがあった。

夕飯を食べているときに、「どうして今日みんなと遊ばなかったの?」と聞くと「だって遊ぼうとしたらあの子が『〇〇ちゃん発見、逮捕します』って言うから」と答えた。それでもうその場にいたくなくなってしまったらしい。

食後にお風呂に入ろうとすると、娘は眠たい、と床に伸びていた。今日もお風呂に入るのが遅くなってしまった。

眠たい子をなんとか立ち上がらせて、服を脱がせる。娘は足にボールペンで描いた落書きを落とそうと、石鹸を泡立てる。一度擦っても落ちない。「とれなかったらどうしよー!」と泣いている。眠たい。

何度かごしごしすると、無事に落ちた。安心して湯船に浸かり、あがった。

今夜出先からそのまま出張に行くはずだった夫は、一度帰ってくるらしい。LINEに返信しようとしたら、娘が打ちたいと言う。どうぞ、とスマホを渡す。「たのしみうれしいおつかれさま」と自分で打っていた。教えなくても自分で文字を探せるようになっている。今日の懇談会で、「子どもは親が何もしなくてもやりたいことはやる」という話があったけれど、本当にそうだなと思う。

文字に続けてスタンプを3つ送り、最後に「お父さんおつかれさま、〇〇ちゃんお父さんに会えるの楽しみだよ、ハート、楽しみ、チュー」とボイスメッセージを送っていた。夫は娘に帰宅を熱烈歓迎されている。

しかし夫はすぐには帰ってこなくて、二人で21時頃寝た。


2024/9/26(木) 炭酸飲んだら涙が目の奥にしみていった

夫は早朝出掛けていって、娘とは会えなかった。

娘を起こしにいくと「抱っこ」と言う。抱っこして、トイレの前まで連れていく。トイレの前で下ろすと、トロトロと溶けた。

ソファの上に横たわる。「疲れた」と言う。起き上がらない。朝ご飯は半分以上残した。「お腹いっぱい」。ぐでたまのごとくぐでぐでとして、少しも準備が始まらない。

「お母さんのお膝はパワーストーン」と言って、私にくっつく。

「遅れてもいいから行こう?」と声をかけるが、動き出さない。一昨日に続いて、今日も休むことにした。

休むことになると、着替えを選び始める。ワンピースに着替えて、髪の毛を二つ結びにして、三つ編みにする。それから、私のアフリカンダンスの練習に一緒に出掛けた。

実は仕事がたくさんあって、今日の練習に行くかどうか迷っていた。だから遅れて到着してもなんだかモゾモゾしていた。体を動かしてみると振り付けはなんとか体が覚えている。汗をかいて、すっきりして帰宅。

娘は私がつくったお弁当を、私は娘のお弁当につめた残りのおかずをお昼に食べた。

午後「アナ雪の動画見たい」という娘にスマホを貸す。もう1時間近く見ているな、と思って、「次で最後にしよう」と声を掛ける。「わかった、これで最後にする」。音を聞きながら、終わる頃だなと思っていると、切り替わって違う音声が流れてきた。これは次の動画に進もうとしている。「もう返して」と取り上げる。「あと一つってお約束したのに、〇〇ちゃん守らなかったよね」。

約束を破って、親の目を盗んでもう一つ動画を見ようとするとはどういうことだ。怒りがフツフツと湧いてきて、さらに言葉を重ねると娘が泣き始めた。ソファに横たわり「ウウウウ」と身をかがめている。

仲直りしよう、とソファの方へ行く。「二人で何か飲もう。ココアか梅ジュースか、何がいいかな」「梅ジュースがいい」「炭酸割りでいい?」「うん!」。

瓶の底に残り僅かになった梅シロップを2つのコップに入れる。炭酸で割って、娘に手渡す。まだ涙目の娘はゴクゴクと飲むと「炭酸飲んだら涙が目の奥にしみていった」と笑った。

夕方、気分転換にと散歩へ出かける。
駅前の八百屋さんで、ピーマン、ミニトマトなどを手にとってレジで購入する。レジのお姉さんが「消しゴム持っていっていいよ」と言うと、娘はレジの下にある、消しゴムがたくさん並んだシートの中から、黄色い星のような、お花のようなものを選んだ。

もうちょっと歩こうか、と商店街の方へ足を伸ばす、Y食堂が目に入った。「Y食堂行かない?」と娘が言う。そこまでお腹は空いていないけれど、でも二人で家にいるのはもう行き詰まってしまった、こんな日は外でご飯を食べるのも良いかもしれない。「お腹空いてないよね、どうする?」「でも行きたいよね?」そんな会話をしながら、商店街をぐるっと一周し、Y食堂ののれんをくぐった。オープンしたてで、私たちが一番乗りのお客さんだった。

「いらっしゃいませ」と声を掛けてくれたおばちゃんは、「今日はかぼちゃのコロッケ定食です」と続ける。「お願いします」と言いながら、私たちは腰掛ける。娘にはぬるめの、私には熱いお茶を出してくれた。

待っている間、娘が考えたじゃんけんぽんや、私が教えた「グリンピース」をする。こうやって、お店でゆっくりご飯ができあがるのを待っている間、穏やかに優しくいられる。

やがておばちゃんが「どうぞ」と出してくれたお盆に乗った熱々のコロッケや、たっぷりの豚汁を、二人でハフハフしながら食べた。

お腹いっぱいになって、手を繋いで帰る。すっかり真っ暗になって、カラリとした秋の空気が心地よい。こんな気持ちの夜が増やせたらいいなと思った。


2024/9/27(金) 架空の誰かのために空けるスペース

朝8時過ぎに、夫が娘を起こしてくれた。娘は抱っこされて、階下へ降りていく。夜遅い帰宅と朝早い出発が続いていた夫に、久しぶりに会えて嬉しそうだ。

夫はそれでも今日も忙しく、すぐに準備をすると出掛けていった。

早く起きたから余裕があると思ったのに、一緒に朝ご飯を食べているうちに、9時近くなって、慌てて卵焼きを焼いたり、コロコロポテトをチンしたりしてお弁当を作った。

娘を集合場所の駅前まで送っていく。雨が降るかもしれないから、リュックの上からレインコートを着るスタイルで、ビーチサンダルの娘と、小走りで集合場所を目指した。

集合場所まで送り届けて、私は帰宅。今日は月に一度の語り劇の練習があった。仕事が忙しいときに限って、過去の自分が予定を入れてしまっていて、やはり始まるまでモゾモゾしたが、大きな声を出して、物語に入り込むのは楽しかった。

手こずっている仕事の調整などをしていて「しんどいー!」と声をあげていたら、あっという間にお迎えの時間。

解散場所は徒歩圏。お迎えした娘はすっかりレインコートを脱いでいた。雨はパラパラとしか降らなかったらしい。

帰宅して、アイスを食べる。冷凍庫で眠っていた、ジュースを凍らせるとシャリシャリになるタイプのシャーベットを娘が発見して、二人で一つずつ食べる。「もう一つ食べよう」と娘がハーゲンダッツのカップを持ってきたから、それも二人で分けて食べた。

私がパソコンに向かって「むあー!」と唸っている間に、15時半になっていた。ひとつのことが行き詰まると、なかなか他の仕事も進まなくて困ってしまう。娘はなにかの遊びの途中だったらしいが、出かけるからとお願いすると、渋々遊びに切りをつけてくれた。車でバレエに向かう。

駐車場に着いて、車の中で寝ていた娘を起こす。「もう電池2本になっちゃった」。今日はたくさんお散歩して疲れたらしい。

眠たい子とバレエに行く。今日はたくさんお友達が参加していて賑やかだった。真夏よりはだいぶ涼しくなってきたが、雨の影響かスタジオの中は蒸し暑くて、私は今日も近所のスーパーに涼みに行った。

レッスンが終わった娘と、明日アフリカンダンスの発表をするホールへ。お腹が空いたから、さっきスーパーで買った、助六や手巻き寿司を食べて、夕飯にする。

ホールでは場所の確認などをした。ステージの上で踊りを一通り復習する。なんとなく感覚がつかめて良かった。

帰宅して、お風呂に入る。最近娘は、「ヒラちゃん」という架空の妹の面倒を見ている。湯船の中でも「ここにヒラちゃんがいるから」と娘に言われて、右側にいるらしい「ヒラちゃん」のために、私は左の方へ足をギュギュっと寄せなければならなかった。「うぇーい」と言いながら右へ足を倒してみたら「ちょっと!ヒラちゃんにぶつかっちゃうでしょ!!」と怒られた。

歯磨きとストレッチを終えて、ちょうど布団に付いたところで夫が帰ってきた。夫が帰ってきて娘は思わず部屋を飛び出しそうになったけれど、なんとか寝室にとどまったまま夫と会話をして、夫が電気を消していなくなってから、二人で寝た。


2024/9/28(土) 親しみのある楽しい一日

私が起きて寝室を出るとき、娘はドアの近くで寝ていた。最近娘は、自分の寝る場所から180度反対のドア近くまで移動していることが多い。

6時過ぎ、部屋でパソコンに向かっていると、ドアから娘が寝そべったままにゅるにゅると出てきた。「置いてかないで」と言っている。今朝のアフリカンダンスの練習、そして昼過ぎからの発表に、娘は私と一緒に出かけるつもりでいる。

「まだ早いからもう少し寝てていいよ」と娘を抱っこして、布団に戻す。娘はすぐに左に寝返りを打った。まだ寝てる夫と同じ体勢になっている。夫と娘は、そっくりそのまま同じ体勢で寝ていることがあって、いつもそれを見ると、ムフフと笑ってしまう。

次に娘が起きてきたのは8時近くだった。二人で階下に降りる。疲れが溜まっている夫はそっとしておくことにして、二人分のパンをトースト。トーストを待つ間、アフリカンダンスの衣装にアイロンをかける。立ち上がってパンをひっくり返したり、また座ってアイロンをかけたり、忙しかった。

炊飯器の中に余っていたご飯で、大きなおにぎりを2つ握って、9時前に家を出発する。アフリカンダンスの本番直前の練習。子どもたちも何人か舞台にあがると言っているが、娘は「出ない」と言った。こういうとき、ノリで無邪気に出演できてしまう子もいると思うが、慎重な彼女は、ちゃんとできる自信がないと、やろうとはしない。それで、子守に来てくれていた友達ママにずっと遊んでもらっていた。

練習が終わって、車から自転車へ乗り換えようと一度帰宅する。夫と話して、自転車で発表会場へ。

発表は「福祉大会」というお祭りの一部で、会場の外では、フランクフルトや焼きそばなどを販売していた。ひとつずつ購入して、楽屋へ行く。メンバーはほとんど集まっていて、思い思いにご飯を食べたり、メイクをしたりしていた。

後からやってきた夫に、娘を引き渡す。私も着替えたり、ターバンを巻いたりしているうちに、あっという間に出番の時間が近づいて、舞台へ。

2日前に全体を把握した割りには、落ち着いて舞台に臨むことができた。会場はアットホームな雰囲気で、楽しかった。

帰り際に「福祉大会」のバザーで、掘り出し物の藍染の布を購入。良い買い物をして、ほくほくしながら自転車で帰宅。先に帰っていた夫と娘は、入れ違いで出掛けていた。

今朝頼まれた急ぎの仕事に取り掛かる。月曜になるか、と思われた仕事は無事にこの時間に終わらせることができた。えらいぞ私。今週は仕事が進まず行き詰まっていたから嬉しい。

16時半過ぎに、夫と娘と車で出かける。今夜は楽しみにしていたライブイベントがあった。

到着すると、暗い室内にポップな音楽が流れている。子どもディスコの時間だった。まずは食べ物を、とごはんを買う。あっという間に両手がいっぱいになった。それから、駄菓子屋でスイッチを入れるとキラキラと光る指輪を買った。娘が買って、それから私もほしくなって、自分の分も買った。

お腹が満たされたら、ライブ会場のイスへ座る。

娘を膝に乗せて、手拍子をしながら音楽を聴く。どうしても裏打ちになっちゃう娘がおかしくてかわいくてニヤニヤしてしまう。手拍子する子を膝に乗せながら、みんなと足並み揃わなくてもいい、少数派でもいいと思いながらいた。

たっぷり楽しんで外へ出ると、秋の空気が心地よい。鼻歌しながら帰る。「親しみのある楽しい集まり」というイベントのタイトル通り、親しい友達と一緒においしいごはんと音楽を楽しんだ夜だった。


2024/9/29(日) 夏が終わった合図がした

自室で仕事していると「ママーきーてー」と呼ばれる。キリが付いたタイミングで「はーい」と返事をして寝室へ行くと、布団に寝転びながら、目を開けて笑っていた。「ママと遊びたくなっちゃった」と言う。私の腕にあるほくろを見て、「これは取れないの?」ときく。「病院に行けば取れるかもしれないけど、ちょっと痛いんじゃない?」と答えると「じゃあ取らないで」と言った。「チューさせて」と言って、私の腕のほくろに口をつける。今日も愛がすごい。

娘が夫を起こして、3人で朝ご飯を食べる。パンをトーストして皿に並べ、最近新しく買った桃ジャムやブルーベリージャムをお披露目した。夫が「ブルーベリージャムってパンに塗ったことないかも」と言う。「ヨーグルトに入れたことはあるけど」。それで豆乳ヨーグルトも買ってあったことを思い出して、冷蔵庫から取り出して、3つの皿に分けていれた。パンには結局バターが合っていて、ジャムはパンも良いけれど、ヨーグルトのほうがもっと合っている、という結論が我が家の中で固まった。

3人で朝ご飯を食べるのは久しぶりな気がする。娘が「お父さんがいると安心だね」と言う。「お母さんも泥棒が入ってきてもお父さんがいたら安心でしょ」。たしかにひとりよりだいぶ心強い。「〇〇ちゃんふたりだったら、どうしようどうしようってなっちゃう」。娘は私といると、私を守らなければと思うらしい。「お父さんが〇〇ちゃんを守って、〇〇ちゃんがお母さんを守って、お母さんは誰も守らなくていいからね」と言っていた。実は我が家の姫は私なのだ。

10時前に家を出発して、友達のお父さんの畑へ。毎年芋掘り体験をさせてもらっている。サラサラの土から、立派なさつまいもがたくさん出てきた。友達の家の3歳の男の子が、前に会ったときよりもいろんなことをおしゃべりしてくれて、楽しかった。娘と夫は同じ株を掘っていたが、「そこはもっとこうやって掘るようにして」と娘が夫にあれこれ指示をしていて、「女の子はキレキレだもんね」とみんな笑いながら見ていた。今年もたくさんのお芋をお土産にさせてもらった。

そこから、車で義理のお姉ちゃん家族の家を目指す。途中のショッピングセンターで、着替えをした。娘が自分で結んでいたポニーテールも、結び直して、私のバレッタをつけて、三つ編みにする。自分用にとバッグに入れていたものだけれど、娘がかわいくなればそれでいいなと思ってついつい自分のことは後回しになる。そんなところに自分の母性を見る。

買い物をして、再び車に乗って1時間ちょっとで到着した。パラパラと雨が降っていた。

娘のいとこの1歳のお誕生日会。最初はどういたらいいかわからずに、夫や私の膝の中におさまっていた娘も、だんだんいとこたちとかくれんぼなどをして遊ぶようになった。楽しくなってきたところで解散になる。

車で帰宅。私は眠たくて、助手席で目を瞑ってみたけれど、なかなか眠れなかった。この前高速を運転して自信がついたから、いつでも運転を交代するつもりでいたけれど、人の運転を隣で見ていると、どんどん自信がなくなる。車線がいくつもあったり、分岐があったり、こんな難しい道を私は走れるだろうか。あがったと思った雨はまたすごい勢いで降ってきた。

ふと、今日は近くで花火大会があることを思い出す。ただいま現在、私も夫もそれぞれに忙しい。だから見に行かなくてもいいけど、というニュアンスで夫に伝えると、帰宅して、お風呂とご飯を終えて、娘が行きたいと言ったら見に行こうということに。彼は花火が好きでなるべく見に行きたい人だったのだと思い出す。

帰ってご飯をつくる。レトルトでいいよ、と言われたけれど、食材があるのを思い出して、ブリを照り焼きにして、かぼちゃコロッケを揚げる。かぼちゃコロッケは、ポタージュにしたものの水分を飛ばして、パン粉をつけて揚げてみた。油が足りなかったか、小麦粉・卵をつける工程を省いたせいか、固まらずにドロドロのままのコロッケになった。Y食堂で食べたものほどきれいにはできない。

夫に「簡単でいいよっていうときほど頑張るよね」と呆れられる。昨日も家でご飯を食べていないものだから、色々と食材の消費期限事情もあるのだ。

ご飯を食べ終わる頃には、7時半を過ぎていた。残り10分しか見られないかもしれないけれど、と車を走らせる。雨も降っているが花火はやっているだろうかとSNSの「X」で検索すると「わが家はこれが夏の終わりの音」とつぶやいている人がいた。

いつも鑑賞しているコンビニの駐車場に到着したのは、7時50分。8時まで花火があるはずだから、あと少し、と思っていたら、7時53分、打ち上げが終わった。あれ、まだもう少しあるでしょう、と思って向こうの空を見ていたけれど、何も動きがない。「もう終わりですかー?」と娘が叫んだけれど、答えは返ってこなかった。夏の終わりの合図はあっけなく終わった。

雨も降ってきたし、寒かったし、これで良かったのだ、少しでも見れて良かったのだ、と言い合いながら帰る。人生はどうにもできないことに、自分で意味をみつけて折り合いをつけることの繰り返しだ。


2024/9/30(月) ブランコを高く漕ぐ

朝、夫から娘は昨晩0時頃まで寝なかったと教えてもらう。そういえば、眠れないと騒いでいた気がする。車の中で昼寝したせいだろうか。

それでも8時、朝ドラはじまるよー!と声をかけると、娘は起きた。一緒に今日から始まる新しいシリーズをパソコンの画面で見る。

朝ご飯に階下へ降りる。ごはんを食べながら、「14時になったらママに会える?」と娘が言う。「今日は預かりだから16時半かな」と答えると、顔をゆがめた。「預かりやだ...」とポロポロ涙をこぼす。「眠たいけど14時にはママに会えると思ったのに」。

気持ちがぐらつく。だけど今日明日は集中して取り組まなければならない仕事があるから、できるだけ長く仕事したい。

納豆ご飯をかき混ぜて口に運び「納豆おいしいなあ」と言うと、「急に話変えないで」と言われた。

今日と明日は大事な仕事があること、明後日からは毎日14時にお迎えに行くことを娘に伝える。食べ終わった食器を片付けると「わかった、預かりでいいよ」と飲み込んでくれた。

急いでお弁当をこしらえて、9時半の集合に送っていく。産直で野菜を買って、帰宅。

大変集中して、原稿をしたり、色んな人に連絡をしたり、急ぎで依頼された作業をしたり、頑張る。

16時半に娘のお迎え。車でアクセスしにくい場所で、自転車を漕ぐ。小雨がパラパラと降ってきて、歩いて迎えにいけばよかったかも、と思うが、すでに戻るにはそれなりの時間がかかる距離を漕いできてしまった。諦めてそのまま前へ進む。

前のタイヤからフシュフシュと異音がする。もしかしたらパンクしているかもしれない。

雨の中、なんとか公園の横に自転車をこぎつける。娘は遊具に乗って「アメリカまで運転してる」と言っていた。

やがて子どもたちはブランコを漕ぎ始める。娘は、自分で足を前へ後ろへ伸ばして漕ぐ。どんどん高くなっていく。ついこの前まで「押してー!もっと強く!」と背中を押していたのに。いつの間にできるようになったのだろう。

となりで友達が立ち漕ぎを始めて、二人で高さを競っていた。

やがて母たちがみんな迎えにきて、自転車を漕いで帰る。雨はやんでいた。

すぐにお風呂を沸かして、入る。汚れた服を、今日の娘は洗濯板を使って、自分で洗っていた。

早く寝かしてやりたくて、レトルトカレーにする。食後、「もっとなにか食べたい」という娘と、夫がお土産に買ってきてくれた芋と栗のおまんじゅうを食べた。


2024/10/1(火) アボカドを丸ごと使うという贅沢

ヨーロッパっぽい館の中で、追ってくる怪物から悲鳴を上げながら逃げ回っている夢を見た。途中で夢だと気づいて館を抜け出すことに成功した朝5時。疲れた。

6時過ぎに、朝ご飯を食べる夫とリビングで話していると、階段から娘の声がした。起きたらしい。「朝ドラまでまだ時間あるよ」と言うと、夫に抱っこされて布団に戻っていった。

夫が出掛け、7時半頃娘がやってくる。ゴロゴロはしたけれど、たぶん眠れてはいないよう。そこで仕事は中断。8時から一緒に朝ドラを見た。

朝ご飯の準備をしていると娘が「今日も預かりかあ」と言う。「昨日誰も〇〇ちゃんと遊んでくれなくて、つまらなかったんだ」。ごめんだけどよろしくお願いします、とお願いすると、「わかったよ」と言ってくれた。

9時半に娘を集合場所まで送っていく。「やっぱり14時に迎えにきて」と言われるが、今日はどうしても、とお願いして帰ってくる。帰って仕事。

14時半頃、庭で娘の声が聞こえた。窓から下を見て、「おーい」と声を掛けると、娘と友達と友達のママがいた。解散場所が近くだったから、遊びにきたのだろう。ドアの方で「おーい!」「あけてー」という声がした。開けると、ドアの外に3人が立っていた。家の中が見たい、と娘の友達が言う。「ちょっと片付いてないからなあ」と言う。仕事が忙しいときは、家の中は荒れていく。「片付いてなくてもいいよ」と友達。トイレを貸してあげることにした。「ここで遊びたい」などと娘は粘ったが、3人は、またようちえんの解散場所の庭に戻っていった。

そこから集中して原稿を書いて、気がついたら16時半だった。はっとして、出かける。解散場所がすぐ近くでよかった。

娘たちはボウルやフライパンに砂と草でつくった料理を並べて、パーティをしていた。今日は楽しそうだ。「帰ろう」と言っても「今〇〇ちゃん、パンケーキ焼いてるんだけど」となかなか終わらない。「パンケーキ焼いたら帰ろう」。片付けをして、帰った。

どろんこの娘とお風呂に入ってから夕飯をつくる。

今日はタコライスにした。娘の好物で、何かとタコライス、どっちがいい?と二択にすると必ずタコライスになる。アボカドもあったから、1つのアボカドを2人で分けて乗せる、という大変な贅沢をした。

娘と一緒に寝たけれど、夜中やることを思い出して目を覚ました。夫が帰ってきていた。寝た後に来ていたメールを確認して、急ぎの仕事の対応が終わった頃には、1時を過ぎていた。「今日は眠れそうにない」とパソコンにかじりついている夫を残して寝た。

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