ギラーンと満月の夜[2024/9/18(水)〜9/24(火)]
2024/9/18(水) ギラーンと満月の夜
娘を起こしたのは9時過ぎだった。親子で参加する月に一度のぬらし絵の日で、今日は10時半からだ。娘は「まだ眠たい」と言いながらむにゃむにゃしていた。
朝ご飯を食べさせながら、お弁当を作る。鏡に向かっていたら、私のスカートの中に潜り込んで、「おしりが見える!」とキャッキャしている。急いで準備しなきゃですよ、と急がせて、無事に10時半の集合に間に合う。
わらべうたを歌ったり、お話を聞いたり、絵を描いたりした。いつも何を描くか決めていない私だけれど、満月の今日はおつきさまを描こうと思った。黄色い絵の具を左上に乗せ、大きな丸にする。娘もおつきさまを描く、と、右上に黄色い丸を描いていた。
娘の絵は、黄色い丸の上にも、画用紙全体にも、いろんな色が混じり合い、やがて茶色くなった。「ちょっと混ぜすぎたかね」などと思って眺めていたが、先生が「いろんな色が混ざったね、ここはぐっといったんだね」とその筆致を見てくれる。娘が「ここは赤と黄色混ぜたらこうなった!」と嬉しそうに応える。
ああ「混ぜなければきれいだったのに茶色くなっちゃったな」などと思う自分のものの見方は、たくさんあるものの見方の本当にひとつに過ぎなくて、それを娘に押し付けることはないなあと思わされた。
次の活動場所へ移動する子と別れ、私は帰宅する。とはいえ、お昼ご飯を食べたらお迎えまでもうあと1時間ほどだった。
なんとなく、眠たくてだるいままお迎えに行く。車でラーメン屋さんの横を通ったら、入口ののれんに「ギラーン」という文字が見えて、二度見した。赤地の布に黒い文字でギラーン。まだ夏の暑さの今日にもぴったり...と思ってよくよく見たら、ネギラーメン、のネとメの文字が上の棒に掛かっているようだった。
お迎えに行くと、娘は友達と、ヨウシュヤマゴボウの紫色の実をつぶして、遊んでいた。
今日みんなで脱穀したお米を購入させてもらう。立ち話していたら、娘に「帰ろうよ!」と引っ張られた。「〇〇ちゃんはもうすぐ電池切れる」。暑くて疲れたらしい。
帰宅して、すぐにアイスを食べる。芋味のアイスで、外はカンカンに暑いけれど、味覚で秋を感じる。
眠たくなって、ソファに横たわる。娘も向かいのソファに横たわる。肌寒いと思って起きると、もう5時が近かった。今日は満月の日にカフェの庭で開催される「満月バー」に行こうと思っていた。娘を起こす。6時頃満月バーに向かう。
到着した頃にはまだ空席も見られた満月バーは、あっという間に満席になった。ローストポークのオープンサンドやキャロットラペ、きのことじゃがいものサラダなど、おいしいごはんをむしゃむしゃと食べる。平日の夜から、なんて贅沢なんだろうと優雅な気持ちになる。お庭を提供しているカフェの、プリンと、シフォンサンドまでいただいた。私も娘もよく食べた。
家を出るときに痛いかも?と思った頭がどんどん痛くなってきて、帰ることにする。帰り道、雲間から月が覗き、その周りには虹のような光の輪が見えた。
帰宅すると、限界に頭が痛かった。シャワーを浴びようとしたとき、何かの拍子に娘にカッとしてしまった。私の中にはマグマがあって、たまにそれが吹き出してしまう。娘が泣きそうになって、はっと気づく。そんなに強く言うことではなかった。ごめんね、と娘に謝る。「お母さん疲れてるってわかってるからいいよ」と娘が言う。私が娘をケアしているようで、私はいつも娘にケアされている。
娘と私と順番にシャワーを浴び、歯を磨いて、ストレッチをして、布団に向かった。
昼寝をした娘は、眠れないのだろう、ずっと布団をあっちへこっちへとゴロゴロしていた。たまに私の足にも娘のお腹だか頬だかが当たる。
昼寝をした私もなかなか寝付けなくて、後頭部はズキズキするばかり。しばらく眠りの浅瀬をウロウロしていたが、一向に痛みがひかないから、ついに鎮痛剤を飲んだ。痛みが出るのは何か出る必要があるからで、鎮痛剤は根本的な治癒につながらないとわかっている。でも、このまま眠れないわけにもいかない。
鎮痛剤を飲んだ後もしばらく右の後頭部にズキズキとうねる痛みを感じながら、しばらくすると眠りの中に潜り込むことに成功した。
2024/9/19(木) 「ぷりんせす」と「はたらくくるま」
朝になると、頭痛はなくなっていた。昨日なかなか寝付けなかった娘は、何度声をかけてもゴロゴロしていた。
今日はようちえんのお当番。2人分のお弁当を作る。卵焼きを作ろうと卵を割って混ぜて、みりんを入れる。塩をほんの少し入れるはずが、入れすぎてしまった。私は甘い卵焼きが好きなのだ。しょっぱい卵焼きにするか...と思ったが、えい、これはチャーハンにしよう!と思いつく。卵はフライパンの中でかき混ぜて、玉ねぎ、オクラ、魚肉ソーセージなどを切って炒めて、チャーハン弁当のできあがり。
自分の臨機応変さに惚れ惚れしながら朝ご飯を食べる。
何度声をかけても起きなかったねぼすけは、9時になってやっと起きてきた。朝ご飯を食べる時間がなさそうで、ご飯をおにぎりにして、切ったりんごをタッパーに入れる。車の中で食べてもらおう。
車でようちえんの集合場所の果樹園跡地へ向かう。今日のラーメン屋ののれんは「ネギラーメン」に戻っていた。昨日の「ギラーン」はいたずらだったのかもしれない。
ようちえんでは、紙漉きをして、お誕生日カードの台紙をつくった。「やってみたい」という子たちに交代交代道具を渡して、やってみる。ちょうど良い厚みになるように、古紙が溶けた液体を道具に乗せ、ぎゅぎゅっと水を切り、そっと道具を紙から離す。
遠くでおひめさまごっこやおうちごっこを仕切っているらしい娘を、ひとつの光景として見ていた。
お昼の時間になると、娘が「一緒に食べよう」とやってきて、並んでお弁当を食べた。
子どもたちは、おいおい、とか、あーあ、とか思う瞬間もいっぱいあるけれど、それぞれかわいくて面白い。
放課後も子どもたちを預かる当番で、隣のはらっぱへ移動する。紙漉きしてできたカードを乾かしながらいた。子どもたちは、自転車やストライダーなどに乗ったりして遊んでいるようだった。
向こうの空が曇ってきて、そろそろ雨が降るようだと友達が教えてくれる。子どもたちを車に乗せて、図書館へ移動。文字を読めるようになった娘は、本を開いて、他の子たちに読みあげてみせていた。まだ言葉の固まりとしては読めていない、一文字ずつ発音する読み上げ方だけれど、子どもたちは真剣に耳を傾けていた。
何人かの子どもたちが奥の絵本の部屋へ移動したが、娘とKちゃんは違う方へ走っていったな、と思って追いかける。本の検索機の前に二人で座っていた。
エラーが出ていたから消してやると、どこ押せばいい?と聞かれる。本のタイトルを入れるところを教えると娘は「ぷりんせす」と入れた。「タイトルで探す」ボタンを押して、出てきた本の中から良さそうなものを、プリントアウトする。続いてKちゃんが「はたらくくるまって入れて」と娘に言うと、娘が入力する。検索された一覧の中から、Kちゃんが一冊選んだ。印刷された紙を持って、二人がそれぞれ見たい本を本棚の中から探した。
観覧場所で本を見ていると、Fくんがこわい話の絵本を持ってきた。パラパラとめくっていると、こわい絵が描かれているページがでてきて、娘とKちゃんとFくんとみんなできゃーとなり、あわてて本を閉じた。
やがて子たちの母がお迎えに来て、本を借りて図書館をあとにした。
今日はハッシュドビーフをつくると決めていた。家に帰ってすぐ夕飯づくりに取り掛かる。右の耳の外側がたまにピリッと痛くなる。調べてみると片頭痛の症状と出てきて、昨日の頭痛の続きかもしれないと思う。
食事を終えて、お風呂に入る。痛みが走ると顔をゆがめずにいられない。ずっと右の耳を抑えながらお風呂に入っていた。
今日もすぐに眠りたい。床を這うアリを見つけるのに夢中になっている娘に、すぐに寝たいから、とお願いしてストレッチをする。歯磨きをして、爪を切る。「ママみたいにとんがった爪にしてほしいの」という娘の要望に応えてなるべく細長い爪になるように切ってみようとするけれど、うまくいかず「これじゃおそろいじゃない〜!」と娘は不満顔だった。
「パパから何か連絡あった?」と娘に聞かれるが、今夜帰ってくるはずの夫からはまだ連絡がない。たぶん忙しいのだろう。「ハッシュドビーフは冷蔵庫にあります」とメッセージを送って、やっと布団に横になれることにホッとしながら寝た。
2024/9/20(金) 風船の折り方
昨日の夜中に帰ってきたらしい夫は、今朝も朝早く、娘が起きる前に出掛けていった。
夫が出掛けて40分ほどした頃に娘が起きてきて、「パパは?」と言うと、階段を降りていった。「どこにもいなかった」。家の中のあちこちを探したけれど、見つからなかったらしい。「パパに会いたかったあ」とがっかりしていた。
なかなか支度しようとしない娘をなんとか急かして、ようちえんの集合場所まで送っていく。
私は帰宅してパソコンに向かう。注文していたお弁当の受け取りに、近所のRちゃんのお店へ。店のお庭では、Rちゃんの帽子をかぶった様子をTちゃんが撮影する会が開催されていた。Tちゃんが、手作りのかぼすとすだちのジュースを入れてくれる。爽やかで暑い日にぴったり。写真を撮ってもらったり、やってきたお客さんとおしゃべりしたり。とても良い時間が流れていた。
お弁当を受け取って帰宅。しみじみとおいしいお弁当を食べ終わる頃にはもうお迎えの時間だった。
お迎えに行き、子どもたちを4人車に乗せる。それぞれの母たちの元へ送り届ける。途中細い道で対向車がやってきた。来ないでいいな、と思っているときに限ってやってくるものだ。
子どもたちをそれぞれの場所で下ろして、家に帰る。娘のバレエの準備をして、出かける。
今日も教室は暑くて、私は涼みに外へ出て、近所のスーパーでふらふらと買い物をした。戻ると、子どもたちは折り紙をしていた。レッスンが終わると先生が、「〇〇ちゃんがみんなに風船の折り方、教えてくれたんです」と言う。そういえば夏の間にひとりで風船が折れるようになっていたのを思い出す。
家に帰る。明日から旅行だ。
2024/9/21(土) 虫つかんでるで!
旅行の日。夫の高校時代の友達家族、二家族との旅行なのだが、出張続きの夫とすれ違い続けて、昨晩やっと全容を知った。
スヤスヤ寝ている二人を起こせずにいたら、7時半。そろそろ準備して出掛けなければいけない。急いで準備して、朝ご飯を食べずに8時に出発。
車の中で、パンやマスカットを食べながら移動する。
三重県まで車で5〜6時間。途中のサービスエリアで交代して、私も運転することにした。制限速度120キロの高速道路。運転できるだろうかと緊張する。「車線変更しなくてもいいよね?」とビビりながら滑り出したのに、3分後には車線変更してビュンビュン走っていた。
「こわい」と言いながら、夫は隣ですぐ寝た。娘も寝た。2時間経ったところで交代。ずっと手に力を入れていたから、指が疲れた。
14時頃に三重県のスーパーで友達家族と合流。BBQに使う食材や飲み物を購入して、宿泊先へ向かう。誰ともすれ違えない山道をぐるぐると進む。「ようこそ〇〇村へ」と手書きで書かれた看板があって、ドラマ『トリック』に出てきそうだなと思う。村にある一棟貸しの古民家が宿泊先だった。
夕飯は庭でBBQをする。いろんなお肉があって、あっという間にお腹いっぱいになった。
子どもたちは「キャー変な虫いるー!」と奇声をあげている。「クモ!でっかいクモいた!」どれどれと捕まえて外に出す。自然の中だもの。虫はいるでしょう。「なおちゃん虫つかんでるで!やばない!?」と小学生の子どもたちが影からこちらを覗きながら言っている。以来、虫がいると「なおちゃん!むしいる!」と呼ばれるようになった。
娘は、一つ年下のMくんとみんなの洋服に虫がついていないか、パトロールして回っていた。ようちえんでも一つ年下の男の子と遊ぶことが多いから、小学生のお姉ちゃんたちより、そちらと遊ぶのが慣れているのだなあと思う。
BBQを終えて、お風呂に入って、団らんをしていたら12時近くなった。眠たい眠たい子と、まだ起きているらしい夫を残して二人で布団に横になった。
2024/9/22(日) どしゃ降りのお伊勢参り
朝は近くの川へ遊びにいく。カニがよちよちと歩いていた。
古民家を出発して、VISONという複合施設へ。子どもたちが木育施設で遊んでいる間、ママたちは買い物。なぜ旅先は財布の紐がゆるくなるのだろう。ポン酢やあおさのりや車麩、パンなど、色々と買ってしまった。
VISONを出発する頃、雨が降ってきて、びしょ濡れになる。伊勢神宮へ向かう。
降ったりやんだりの雨はいよいよ強くなってきて、伊勢神宮の内宮へ通じる「おはらい町」を歩いている間にどしゃぶりになってきた。傘を一本しか持ってきていなかったから、お土産屋さんで一本購入する。
おはらい町を歩いているときに、パワーストーンのガチャガチャを見つけた。娘は以前からパワーストーンをほしがっていたのだ。ただすごい雨だったから「帰りにもここを通ったらにしようね」と話す。
内宮へ近づくと雨は弱まってきた。はじめての伊勢神宮。敷地内にある木にもパワーを感じた。
お参りしている間も、娘は「早くパワーストーン」と何度も言う。「もしもさっきの道に戻れなかったら、ガチャガチャできないけど、そのときはごめんね」と言うと「わかった、そのときはケーキ屋さんしてお金集めて買うね」と娘が答えた。
「そんなのいやだー!」と駄々をこねるかと思ったら、まったくそんなことはなくてすごいなあと思う。話が通じる子なのだ。
おはらい町に戻り、コロッケや伊勢うどんなどを食べる。友達の子どもが射的に順番待ちをしている間、パワーストーンを探しに行く。
17時を過ぎ、シャッターを下ろして店じまいを始めている店も多かった。嫌な予感がする。やってきた通りを終点までたどり歩いたが、みつからない。これはもう店が閉まってるか...と思いながら、来た道をもう一度戻ってみる。射的を終えた友達たちが戻ってくるところに遭遇する。狙いが良くて、たくさん穫れた、と袋に入ったお菓子を見せてくれる。
と左手に、ガチャガチャを発見!さっきの進行方向とは逆を向いていたため、気がつかなかったようだ。ここまで我慢していた娘のためにも、みつかってホッとする。
お金がうまく入らず、店員のお姉さんも色々トライしてみてくれたが解決方法がわからないようで、結局お金を渡してカプセルケースに手を突っ込んで、えいっと引き当てたものをもらっていった。
中には、赤黒い「タイガーアイ」が入っていた。正直、地味な石だなと思ってしまったのだが、娘は「かわいい」「ここがハートに見える!」と喜んでいる。よかった。
すっかり雨があがった道を戻り、駐車場で今日帰るYファミリーに別れを告げる。もうひと家族Kファミリーの家に泊まらせてもらうことになり、愛知県へ移動する。
途中のサービスエリアで夫は30分ほど寝て、愛知を目指した。到着したのは21時前。
すぐにお風呂に入る。ビールやレモンサワー、それからおつまみを囲んで宴会となった。リビングには2台テレビがあって、大人たちと、子どもたちと、それぞれ違うものを見ていた。我が家にはテレビがなくて、それでも私はドラマなどをネットで見ているけれど、バラエティには知らない芸能人がたくさんいる。知らないギャグもたくさんある。浦島太郎みたいな気持ちで見ていた。
寝ることになったのは1時。布団に入りながら娘が「うちにもテレビあったらいいなって思った」と言った。
2024/9/23(月祝) 高速道路で冷や汗ドライブ
友達家族、K家の寝室で迎える朝。昨晩は遅かったけれど、やっぱり外が明るくなると目が覚める。6時前には起きていた。ぐっすり寝ている夫と娘の横で、ゴロゴロしながらラジオを聴く。すっかり眠りに戻れなくなってしまった。パソコンを開く。
2人が起きてきたのは9時近くだった。朝食をいただいて、着替え、K家近所にあるぶどう園まで散歩する。今日まで直売所がオープンしているらしい。3歳のKくんと話しながらいく。「あとこだよ」とぶどう園を指差す。「サ行」が言えないKくんの舌っ足らずな話し方がかわいい。「ブランコあるよ」。Kくんとお姉ちゃんのAちゃんは直売所の敷地内にある、ビールケースで作られたブランコで遊んでいた。大人たちは立派な巨峰やシャインマスカットを買って帰る。
11時頃出発して、鰻屋さんに連れていってもらった。私はうな重の大盛りを娘と分けて食べる。身がふわふわでおいしい。
産直に連れていってもらって、魚を買う。連日の寝不足で、その頃には眠気がピークになっていた。氷の上に並べられた、丸のままのカツオの縞模様をぼんやり眺める。魚を捌いてくれるらしい。
柵で売っている魚の切り身などを前に、夫に「どれにする?」と聞かれる。もう眠くて眠くて眠すぎて、何も考えられない。「お任せします」と言うと、夫はタコと、刺身の盛り合わせを選んだようだった。
産直の中には、他にも野菜なども売られていたが、眠気に襲われて、他のものを見る余裕はなかった。
K家まで戻り、荷物を積んで、出発したのは13時半頃。お世話になったK家にありがとうと手を振りながら、帰路へ向かう。
私も夫も眠すぎて、二人とも最初のサービスエリアで昼寝した。まだ寝ぼけている私は助手席に、少しすっきりした夫に運転を任せる。1時間したところで意識がはっきりしてきたから、運転を交代する。夫は助手席で寝る。
制限速度120キロの高速の追い越し車線を快走していたら、バックミラーの遠くにパトカーが見えた。ランプを赤く点灯させている。やってしまったのだろうか...。私を追っているのかはわからないものの、急に冷や汗が出てきた。120キロのスピードを超えないよう注意しながら、なるべく急いで走る。気分はカーチェイス。「伊勢神宮の神様お願いします!」と心の中で祈る。
しばらくすると、パトカーは見えなくなった。ああ怖かった。たぶん私じゃなくて、後方にいたバイクだったのかもしれないけれど。伊勢神宮の神様ありがとう。
ふとバックミラーを覗くと、娘と目があった。必死で運転していて、娘を気に掛ける余裕もなかったけど、静かに起きていたらしい。夫は私が追われている(と思い込んでいる)間もぐっすり寝ていた。
最後の最後で渋滞に巻き込まれる。気がついたら、ガソリンの残り表示も1本になっていて、焦る。間に合うだろうか。ノロノロ進む渋滞だったから、なるべくアクセルを使わず、ブレーキも急には踏まないエコ運転でしのごうとする。
エコ運転が効いたのだろうか。無事に最寄りのインターチェンジで降りて、ガソリンスタンドまで間に合うことができた。ここまで2時間半ちょっと。よく運転した。
ガソリンスタンドで夫に運転を代わってもらって、家まで帰った。
到着したのは19時前。5時間ちょっとの長旅だった。
帰宅するとすぐにご飯を炊いた。何もしなくていいよ、と夫に言われたけれど、冷蔵庫にあったトマトと卵で炒め物をつくる。買ってきたタコや刺身を並べて、夕飯にする。刺身はとても肉厚でおいしかった。それから久しぶりの自分がつくったおかずにも、なんだかホッとした。
2024/9/24(火) 「おいしいねえ」と言える相手がいるのは楽しいものだ
朝、娘は起きてこない。8時半頃から声を掛け始めるが、ちっとも動かない。9時になってもゴロゴロしている。友達のKちゃんを一緒に送っていく約束をしていた。そろそろ起きてもらわないと困る。
「ゴロゴロしてたい〜」。連日寝るのが遅かったから疲れているのだろう。今日はお疲れやすみとすることにした。「Kちゃん送ってくるから寝てていいよ」と声をかけると「鍵閉めてって」と答えた。
鍵をしっかり閉めて、車でKちゃんをようちえんの集合場所まで送っていく。集合場所近くの産直で、緑の野菜をパッと手にとって買っていく。娘が待っている。
帰宅すると、娘はまだ布団の上にいた。「朝ご飯食べる」と言うから、階下に降りて、朝ご飯にする。
「これからオンラインで取材があるから静かにしていてほしい」とお願いする。「真面目な取材だから部屋入って来ないでね」と付け加えると「どれぐらい真面目?」と聞かれる。隙あらば、画面に写って、向こう側の人にアピールすることがある。「かなり真面目だからよろしく」。
それから自室でオンライン取材に参加した。かなり真面目、と伝えたのが効いたのか、娘は階下で静かにしていてくれて、とても助かった。
今日は楽しみにしていたお弁当を注文していた日。娘と一緒に受け取りに行く。持っていった保冷バッグが小さくて、横にしないと入らなかった。横になっているお弁当を大事に胸元に抱えて、家に帰る。
二人でおいしいねえ、これもおいしいねえと、ひとつひとつのお惣菜を分けながら食べる。一人で食べたっておいしいけれど、「おいしいねえ」と言える相手がいるのも楽しいものだ。
ようちえんを休んだ娘は、放課後の預かりには行きたいと言う。子どもたちの預かり当番の友達にお願いして、車で迎えにきてもらった。
娘も出掛けていったから、さて仕事しよう、と思ったら眠気がやってきて、昼寝した。私も私で疲れている。
16時半に娘のお迎えをして、家に帰る。豚ひき肉を玉ねぎと混ぜて丸めて肉団子にし、家にあったナスやエリンギやじゃがいも、にんじんとともに炒める。昨日K家にもらった甘酢あんかけの素を早速かけてみた。それから枝豆を茹でたのと、きゅうりを塩もみしたのと。
21時過ぎに夫が帰ってきた。夫に遭遇すると娘はそこから気持ちが盛り上がって、早く寝るはずが、22時近くなってしまった。
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