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はな
2020年11月23日 02:02
「元気でね」って姉ちゃんは、僕の頭をわしゃわしゃと撫でる。平気なふりをするけど、僕の鼻はツーンとなって、ぐすんと上下に動いてしまうんだ。姉ちゃんは、瀬戸の花嫁じゃなく、門司の花嫁としてこの橋を越えて行く。地元の赤間神宮に最後の参拝へ行ったあと、睦ぶふたりは橋の彼方へと消えていった。姉ちゃんが嫁いだ最初の週末、する事なくてアルバムをめくっていた。ふいにインターホンが鳴って覗いてみ