緊張克服への道〜緻密であることの大切さ
私はかつて、ひどい緊張で悩んでいた時期があったので、これはもう徹底的に緊張と向き合うしかないと思い、呼吸、内観を学び日々の在り方を見直し、時間をかけて緊張を克服したタイプの人間です。
今も緊張するけど、一音出すのも恐怖に感じていたあのひどい時に比べたらだいぶ良くなりました。
誰かの言葉で一瞬にして考え方が変わったということはなく、ゆっくりと、でも着実にメンタル面の変化が現れたように思います。
そんな私が周りを見てて思うのは、そもそも緊張を味方にできる人もいるし、その人なりの克服法を見つけて克服している人もいるし、緊張対策は千差万別だなぁと思うわけです。
ただ、呼吸、内観、日々の在り方の見直しは根底から自分を見直すことになるので、ステージ上だけでなく日々の生活、目に見える世界、ひいては人生そのものが大きく変化していくなぁと思いました。
緊張にあまり向き合わずに、
「今日はリラックスできた」とか「今日は嫌な緊張だった」とか「いつも緊張するし本番なんてこんなもん」と、行き当たりばったりというか、うまくいったのはたまたま、うまくいかなかったのもたまたま、みたいな感じでメンタル面をわりと放置しがちな人がいるなぁなんて正直思います。
演奏もそうですけど、自分が何を感じ、何を思い、そしてどういう状態なのかを細かく見ることで自由を得られるように思うんです。
自分に対して細かくあることこそ、メンタル改善の肝な気がしてます。
誰の何の言葉に自分が反応しているのか?
何を避けているのか?
何を求めているのか?
どんな練習が今必要なのか?
何が不安なのか?
不安に対して今対処できることはなんなのか?
どんな気分が欲しいのか?
自分にとっての幸せって何なのか?
自分への質問力、対話力、優しい声がけ、こういった自分への細やかな対応がステージ上でのメンタル改善にだいぶ役立ったなーと思うのです。
そして、内観した後に必要なのは行動力!
何を行動するのかはまた別の記事で書こうと思います。