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「同じ景色を見ようとしてくれる」コーチの存在

昨年からお願いしているコーチと契約更新をしました。
私は、私自身がコーチになる前から、コーチのセッションを受け続けているのですが、継続セッションを更新するのは今回が初めて。
その理由は、他のコーチのスキルが低かったと誤解されそうですが、そうじゃないんです!(ここはキッパリ!)

この記事で不快に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、敢えて、自分自身を律するためにも記録しておきたいと思います。


「わかって欲しい」は誰もが持つ基本的欲求

私自身が多くのコーチのセッションを受けてわかることは、この人からセッションを「受けたい」「受け続けたい」と思う理由は、スキルや実績がすべてではないということ。

もちろん、名ばかりコーチでコーチングを学んでいないのにコーチと名乗っている人は論外なのですが、何かしらのスクールでコーチングを学び、コーチングとは何かがわかっているコーチならば、スキルの部分に大差はないと感じています。

そして、コーチってコミュニケーション力が高い人が多いんです、ホントに^^
ですから、セッションを受けて不快感を感じたことは、私には一度もありませんでした。(むしろ、セッションの日に何を話そうか待ち遠しくなるくらい 笑)

では、何が更新の決め手だったのか?

今のコーチに出会って何が1番良かったのかというと
「私をわかってくれている」
という安心感が半端なかったから。
「この人となら、目指したい未来に向かって一緒に進んでいける」
そう思わせてくれたのです。

今までのコーチにもアグノリッジ(承認)はものすごく感じていたのですが、「わかってくれている」と感じることができたのは、もしかしたら初めてだったのかもしれません。


全てをわかって欲しいのではない

「わかって欲しい」と思うようになったのは、こんな体験があったからなんです。

過去にお願いしたコーチのお一人は、一流の会社でお仕事をされた経験からご自身のビジネスも成功されていて、人柄もとても素敵な方で、こんな人になれたならとお願いしました。

当時は、弁護士法人で法律事務員・社労士として働きながら、駆け出しコーチとして活動をしていた頃。
でも、私が働いていた業界のことは全くご存知なくて…それも前提でお願いしたので、知らないことについては疑問や問題はなかったんですよね。

しかし、セッションを続けていくうちに、目標について話をしていても何となくチグハグな流れになることが気になり始めたんです。

「私の説明の仕方が悪くて伝わらなかったのかな」
「ここをこう説明したらわかってもらえるかな」

考えて考えて話をしていたある日、そのコーチから返ってきた言葉が
「税理士さんなら⚪︎⚪︎ができますよね?」

その時の私の頭の中に浮かんだ言葉は
「ん?税理士って私のこと??」
「⚪︎⚪︎って弁護士の仕事だし(涙)」

その時のセッションでは返す言葉が何もなく、その後にいただいたアクションプランにも「税理士」と書かれていたのが、とにかくショックだったんです。

士業の世界って独特で、私もこの業界に入ろうと決めるまで、司法書士が何をやる人で、行政書士はこれをやる人で…なんて、詳しくは知らなかったんですよ。

だから、間違えることがあっても仕方がないのかなと思いながら、やっぱり私が大切にしている仕事のことを、少しもわかってもらえていなかった辛さと言ったら、腹立たしさや怒りより悲しさでいっぱいでした。


「同じ景色を見ようとする」とは?

実は、社労士とはどんな仕事をしているのかわかってもらえなかったこと、また税理士と間違えられることは、このコーチだけではなかったのです。
(どれだけ社労士って知名度が低かったのだろうと今思い出しても泣ける)

今お願いしているコーチも士業経験者ではないですし、士業の世界を100%理解しているかというと違うと思います。

でも、何が他のコーチと違ったのかと言うと
・弁護士事務所がどんなところか
・社労士がどんな仕事をしているのか
私のことをわかろうとしてくれていること。

つまり、これが

クライアントの私が普段見ている、未来に見たいと思っている
同じ景色をコーチも一緒に見ようとしてくれているということ

なのです。

そして、これが目標達成の伴走をするコーチの存在価値のひとつだと実感できたからです。(コーチの他にこんなことしてくれる人っていなくないですか?)

下調べも、情報収集も陰でやってくれていることが、ご本人から言われなくても伝わるんです。

そして、それでも不十分なところは
「これってどういうことですか?」
と質問してくださいます。

私が質問で返した言葉や、話してきた内容は、以降のセッションでも忘れずに共通言語として使ってくださるんですよね。

これって、プロコーチとして当然じゃないかと思われるかもしれないですが、ここまでできている人って案外少ないんですよ。
知らないことを知るための努力は、特に専門性が高い分野だと時間も労力もかかりますし、クライアントは私ひとりではないですからね(笑)

すごい人だな、これが迷わず更新した理由です。


コーチとして貫き通したい姿勢

これは、クライアントを持つコーチの私自身にも同じことが言えるんですよ。
ここまでやれているかは別として、クライアントをわかろうとする、知ろうとする努力をしなければプロではないから。

私だって、過去の経験から商社・アパレル・士業の世界は見てきていますが、業界のすべてを知っているわけではありません。
同じ業界でも会社独自の風土や経営方針によって、やっていることも考えていることも異なるからです。

そして、クライアントには、私が全く知らない業界で働いている方も多くいらっしゃいます。
ですから、共通言語を持てるように、わからないことはできる限りわかるように(その業界のプロではないので浅いし限界はありますが)、ご本人に確認する(ご本人のメルマガなどもチェックしたり)、調べる、知っている人に教えてもらうなど、クライアントのための情報収集は欠かさないようにしています。

パートナーであるクライアントが目指す未来へ向かうためには、クライアントが「今」見ている世界も、「これから見たい」と思っている世界も、一緒に見て、一緒に何ができるかを考え、共に進んでいきたい!

クライアントと同じ景色を見る

これは私がコーチとして貫き通したい姿勢でもあるのです。


✅目標達成に全力を尽くしたい
✅新年度の新しい環境で成果を出したい
✅新しい事業にチャレンジしたい

このような変化を目指したい人、変化を求められている人に向けて
パーソナルセッションをお届けしています。

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!