人生そのものがアート!おへそグループ——大人が表現者でいることの大切さ
雨模様が続く季節となりました。雨を敵とせず、味方にして、子どもたちと雨を活用した保育、遊びを楽しみながら模索しているこの頃です。
「表現に間違いはない」——おへそグループのアート保育とは?
皆様、ご存じかと思いますが、アート保育士と呼ばせていただいている江副由美子先生は、日常的に子どもたちとアートの時間を取りながら、子どもたちの表現をたくさん引き出していただいております。
ひとくくりに「アート」と言っても、様々な目的があるかと思いますが、おへそグループでのアートの捉え方を共有させていただければと思います。人間は、「自分とは何か」という哲学的な問いを持ち続けることは多いと思います。自分は何者で、どんなテーマで人生を歩むのか、どんな表現をして人生を楽しむのか。というテーマをおへそでは大切にしてきました。アートでは、「間違い」というものはありません。その人が今、表現したい「何か」です。
子どもたちがアーティスト!作品が伝える豊かな表現力
しっか模写したい子もいれば、絵具をピッピッと飛ばしたい子もいる。真っ黒になるまで色を重ねたい子もいれば、緑しか使わない、カエルしか描かない子もいる。そんな子どもたちの表現を見ていて、素晴らしいな。といつも感動させられます。大人に置き換えてみれば、やりたいことがあって、それを貫いていて、楽しんでいて、周りの目なんか気にしないで…。そんな感じでしょうか。
その子の表現がアートそのものであり、それぞれの人生の表現がこそがアートそのものである。誰もが、人生をクリエイトするアーティスト、表現者であるという認識です。
「表現者」である大人が育む創造性——しょうぶ学園の学び
そんな子どもたちを見ていると、私たち大人はどれだけの表現ができているかと考えることがあります。先日、障がいのある大人の方々をアートを通して、豊かな表現をサポートしていらっしゃる鹿児島にある「しょうぶ学園」さんというところに視察に行かせていただく機会がありました。そこの園長先生が、「利用者の方に表現を求める前に、職員が表現者であれ」というポリシーを持っておられました。
「人生そのものがアート」―—おへそグループが描く保育の未来
おへそグループでも、「子どもたちに楽しんでもらう前に、先生たちが楽しくあることを大切にしましょう」という話をします。結論、それぞれの表現を言葉でもいい、アートでもいい、仕事でもいい、勉強でもいい、学校でもいい、自宅でもいい、それぞれが自分の人生を豊かにしていくひとつの手法としてアートがあるイメージです。
それぞれの保育室や園庭に飾ってあるひとつひとつの作品は、おへそグループのアーティスト、芸術家たちが、表現したものです。ぜひ、以上のような視点で再度ご覧ください。
さて、そろそろ令和6年度テーマ「いやし」に関する第二弾の曲が完成しそうです。おふざけのようだけど、実は、ど真面目、ど真剣な、園長の「表現」にまたまたお付き合いください。(笑)