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緊急時に何をするか

停電など緊急時、生産現場は混乱に陥ります。

その際にまず「どう動く」か、ということはとても大切です。

現場経験が長くなると、できることが増えていきます。また、同じことをするに当たっては、より詳しく扱えるようになっているでしょう。

定常時は、じっくり考える時間もあるし、準備して臨める。経験が長いベテランはその経験から、決断も早く正確にできます。
ところが緊急時になると、対処の方法を間違ったり、対応が遅かったりすることがあります。むしろ新人の方が速い。

私が思うに、これは「できることが多い」ために「優先順位がつけられていない」ことが原因です。

新人が速く動けるのは迷わないからです。ベテランが遅いのは迷うからです。できることが増えていて、取捨選択の時間がかかるのです。

もちろん、できることや知っていることは多いに越したことはありません。そのために色々と勉強し、経験を積んでいくのですから。

経験を積むと同時にしなければならないことがあります。
優先順位を付けていくことです。

全体像をイメージして、今覚えた作業がどの程度の重要性があって、それは他の作業と並べてどうなのか?常に意識しておくことです。

階層に分け、その中で作業に優先順位を付ける。
階層自体にも優先順位をつけておく。
この優先順位は時と場合により変わるのでパターン別にも考える。

自分のできる作業はたくさんあると思います。頭の中で考えていると混乱するので、紙に書きだしたりしてまとめておくと分かり易くなります。

このような優先順位をつけることを習慣にしておくと、不要な作業が見えてくるといった効果も期待できます。

初めてまとめる際は手間がかかりますが、いったんまとめると次からは追加するだけです。

あなたの財産にもなると思いますので、ぜひ一度お試しください。


(おわり)

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