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【宝泉寺】坐禅修行🧘 ここに来なければ出逢わなかった方々との出逢い

宝泉寺の坐禅修行には常時20名ほどが参加していた。
水曜日以外毎日受け入れをされていて、空きがあればいつからでも入山(修行スタート)することができる。

下山の時期も皆バラバラのため、毎日数人入ってきて、毎日数人抜けていく。
私は私含めて4人で入山をして、下山するときは3人で下山をした。


私は1週間お寺にいたが、恐らく30人ほどの方々と修行を共にした。
ほとんど全員と話すことができ、全て良い思い出となっている。
私は特にそれぞれが、「どういう経緯でここに参加したのか」ということに興味を持っていて、そのお話を聞かせてもらった。


感覚的には、
3割が『悩み』があり
3割が『これからの未来を模索』して
2割が『坐禅への興味』で
2割がそれぞれの理由
といった経緯だった。


ただ、ほとんどの方々に共通して言えることは
『自分を変えたい』という想いからだった。

お寺からの夕焼け🌆



また、参加者の中で4分の1くらいは60歳を過ぎた方々だった。
その中でも今年61歳になり定年退職をして、新しい職場で働き始めているTさんとのお話しが特に印象に残っている。


Tさんは「新たな環境で働き始めているのに、どうしても元いた職場の考え方を持ち込んでしまっている自分がいる。これはいかんと思って、一度考え方を改めるためにお寺に来ました」とおっしゃっていた。
さらに、「60歳を過ぎて、新たな人生をスタートする第一歩としてこの坐禅を日常の中に取り入れたいと思ったんですよ」ということもおっしゃっていた。


「若い人たちが将来どうするかを考えるのと同じで、年寄りも年寄りなりに体力や時間の制限がある中で、将来を考えるんです」
残りの人生をどう生きるかを考えたときに坐禅がその一つだったそう。


Tさんが自分の人生に対して前向きに、相手に対してそれが誰であろうと謙虚に、そうしているのが修行中の様子を見ていてもひしひしと伝わってきたからこそ、それらの言葉がとても胸に響いた。

その後もTさんの幼少期の話や、人生を長い目で見ると見え方が全く変わってくるという考え方など、たくさんお話をしてくださった。
それも同じ目線でお話をしてくださったのが嬉しかった。



ここに来ていた全員がそうだが、現状維持ではなくて、常に上を目指して、人生を変えるために『挑戦』している人たちはやっぱり尊敬する。

そんな方々に出逢えたこと。
ここに来なければ間違いなく出逢うことはなかった方々。
この出逢いこそが自分にとっては大きな宝ものだし、自分もそう思ってもらえるように、目の前の人を大切にしていきたい。

下山しているときの景色🌱
心も清々しかったな〜

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Naoki Nozawa
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