インスピレーションを得よう
マーケティング・ブランディングの感覚を磨く
今回はいつもより少しトーンの異なるテーマにしてみようと思います。マーケティングやブランディングに従事している私としても常日頃から心がけていることにフォーカスをしてみたいと思います。テーマは「インスピレーションを得る」です。
なぜこのテーマで書いてみようと思ったかというと、日々私自身も業務の中でブランディングやマーケティングの仕事をしているわけなのですが、その中では理論的に考える部分と直感的に捉える部分の双方が存在します。理論的に考えることはMBAでも講座のテーマになるくらいなので、ビジネスには非常に必要なスキルではあるものの、直感的に捉えるということはある種ビジネスではあまり良しとされていない風潮がありました。
しかし、よく考えてみると、マーケティング・ブランディングを実施して施策やメッセージを伝えているのは世の中にいる人であり、その人たちが常に理論的に考えて行動しているわけではありません。直感的に捉えて判断していることの方が多いのではないでしょうか。
マーケティングがブランディングは人の心に届ける作業ですので、直感的に物事も的確に捉えていくということは非常に大切です。言うなれば、直感的に物事を捉えていくことは、マーケティングやブランディングの感覚を磨くことにつながるのだと思います。
本を読み、人と話そう
では、その直感をどう磨いていくのか、という点に入っていきたいと思います。私がお勧めするのは、
様々な書籍を読み、多くの人と話をすること
です。このnote #みんなのブランディング を読んでいただいている人であればビジネス書の類は常に読まれているでしょうし、インターネット上にあるビジネスコンテンツもしっかりと取り込まれていると思います。しかし、直感的に物事を捉えていくには、多くの「引き出し」が必要となります。小説やエッセイ、伝記などあらゆる分野に触れておくことでその引き出しを多く作っておくことができるようになります。このところ教育の分野で再度その重要性が説かれている一般教養、リベラルアーツの考え方に近いと思います。
その次に、多くの方々と会話をすることです。感染症の混乱で世界はなかなかフェイストゥフェイスで話せなくなりましたが、やはり一番は人の表情や語気がわかる直接的な会話だと思います。様々に入ってくる情報、言葉そのものだけではないトーンなどから直感的に捉える力が備わっていきます。
コミュニケーションを取ろう
とはいえ、この感染症の影響は大きくリスクもゼロではありません。そこで心がけていただきたいのはコミュニケーションを取り続けようということです。同じ会社や同じコミュニティにいる人であれば日常的にコミュニケーションを取っているのでコミュニケーションが途絶えることはあまりないと思います。しかし、転職を経験されている方であれば前の職場であったり、以前打ち込んでいたが最近はご無沙汰になってしまっている趣味のコミュニティとかどうでしょうか?疎遠になっていると思います。改めてコミュニケーションを取り始めることによって新しいインスピレーションを得ることができます。それは何かビジネスに活かせるか、という観点ではなく人生として豊かに時間を過ごすことができるようになります。マーケティングやブランディングの仕事は幸せを作る仕事です。自分自身が幸せであることがやはり良きマーケターやブランドに携わる人を作る前提だと感じています。