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ブランドコンテンツ制作時のポイント

ブランディングのためのコンテンツとは

今回の記事は実務に則した内容で、ブランディングを意識したコンテンツとは何か、そのコンテンツを作る際の注意点について書き進めていきたいと思います。まず、ブランディングのためのコンテンツとはどういうものなのか、というところについて意識合わせをするところからはじめたい。

ブランドを構築する上で大切なものは、何をブランドメッセージとして伝えていくのか、というところが明確にしておく必要があることです。そのために、この#みんなのブランディング でも伝えてきた通り、ブランドの現状を分析し、その分析をもとに幾つかの要素に分解した上で、それぞれの要素を補強するようにブランドメッセージを作っていく、というプロセスをきちんと踏むことが抜け漏れなくブランドメッセージを構築でき、さらに、携わるチーム・メンバーの意思統一が図れます。この上で、ブランディングのためのコンテンツとは、

明確なブランディング戦略のもとに作られるコミュニケーションのためのコンテンツ

ということができます。よくある事例としては、なんとなくブランドがよく見えそうな内容のものであったり、かっこいいとか美しいというイメージが出せそうな内容のものがあった際に、ブランディングと称して発信をしてしまうことです。出たとこ勝負でのコミュニケーションは結局のところメッセージの軸がぶれやすく、ブランドメッセージが伝わらないという状況になってしまうことがあります。

コンテンツ作りのパターン

コンテンツ作りには2つのパターンが存在します。それは、

イメージ先行型:ブランドメッセージをイメージで表現する
メッセージ先行型:具体的にブランドメッセージを言葉を伴って表現する

の2つです。ここで注意していただきたいのは、作っている際にはこの両者を明確に区別することです。どっちつかずのコンテンツはブランドメッセージがきちんと伝わらない原因となります。

まずイメージ先行型とは、高いレベルのクオリティを求められるもので、クリエイターやデザイナーがその感覚を研ぎ澄ましてブランドメッセージを表現した画像・映像を届けていくというもの。この場合、使われるキャッチコピーやリードの文章は英語や抽象度の高いものでも大丈夫です。あくまでもその世界観が表現できていて受け手としてその印象が伝われば良いのです。

次にメッセージ先行型とは、キャッチコピー、リード、ボディとなる文章、使われる画像・映像のそれぞれが正しくブランドメッセージが表現されるものです。キャッチコピーもできれば分かりやすく短いものを選び、簡潔かつ正確なメッセージが伝わるものを作る必要があります。このあたりのスキルは編集者やライターといったプロフェッショナルに任せるのが良いと思います。

注意していただきたいことは、双方共に、ブランドコンテンツはお客様にとってのブランドの入り口です。そのコンテンツのクオリティは非常に高いものが要求されます。無料や非常に安い料金で請け負ってくれるデザイナー、慣れてもないのに自分で文章を書いてしまう、ということは避けた方がいいです。あくまでもプロフェッショナルに任せる。この点はかなり重要です。

ブランドメッセージが伝わっているかどうかのチェックは忘れずに

最後に、ブランドコンテンツですので、そのコンテンツを発信したのちに、ブランドメッセージがきちんと伝わっているかどうかのチェックは必要です。インターネットを使ったブランドリフト調査でもいいですし、質問項目を綿密に準備したブランド調査でもいいと思いますが、とにかくやりっぱなしはダメです。きちんと効果測定をするようにしましょう。

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