掬えば手には
Audible27冊目読了(聴了)
瀬尾まいこさんの作品。
代表作の「そしてバトンは渡された」をだいぶ前に読んで以来かな??
オムライス屋でバイトをしている梨木君(大学生19歳)は人の心が読める能力は持っているが、勉強も運動もモテ方も全て平均点の男の子。
その梨木がバイトをしているオムライス屋の店長の大竹さんともう一人のバイト、看護学校に通う常磐さんの3人を中心にした物語。
店長の大竹はぶっきらぼうで、口も悪く、お世辞にも良い人間とは言えない。
常磐さんは心を閉ざしていて、人と交わろうとしない、一見暗めの陰キャラ。
おせっかいで、見方によっては、ウザって思われそうな梨木が、心を閉ざした常磐さんの心を開こうとするんだけど、あるとき自分にしか聞こえない声が聞こえるようになり、その「女の子」と対話をし始める。
常磐さんを自分が出るマラソン大会に誘って断られたり、なんとか誘い出そうととっくに過ぎている店長の誕生会を開いたりするけど、常磐さんはいっこうに心を開こうとしない。
逆に店長は梨木のお節介を機にだんだん素の自分を見せるようになる。
見えない女の子と対話するうちに、梨木はいろんな事がわかってくる・・・
人の心が読めるのは、良いことなのか、悪いことなのか?途中でわからなくなるが、そこは瀬尾作品。
人の心がほぐれていく。
途中から河野さんという女の子が登場するんだけど、綺麗な終わり方な割に「河野さんの事どうすんの」というオジさんのいらぬ心配だけが残ってしまった・・・・
続編とかあるんかな???
オジさんの心を置いてけぼりにしている責任取ってくれよwww
料理小説ばかり読んでいるので、違うの読もうと思っていたのに、結果、いろいろな美味しいものが出てくる小説でもありました。
面白かったんだけど・・・・え???・・・まじで河野さ~ん
オジさんは心配だよ