まずはこれ食べて
Audibleの23冊目読了(聴了)
最近どっぷりハマっている、原田ひ香さんの作品。
タイトルや装丁のイラストを見て、またホッコリした癒やし料理小説だと思い読みはじめた。
いやいや、そんなはずはない・・・・
原田さんの作品は良い意味で裏切られる。
30代の男女のベンチャー企業「ぐらんま」
社長の田中、営業マンの伊丹、ITエンジニアの桃田、事務員兼営業の胡雪をそれぞれ短編で描きつつ、創業時の創設メンバーの柿枝が絡んでいくのだが・・・・
がむしゃらに働くこのメンバーの健康を気遣い、社長の田中がスーパー家政婦の筧みのりを採用する。
みのりの料理に癒やされ、ギスギスした雰囲気の会社はだんだん明るくなっていくのだが、後半からこの会社の創業メンバーだった柿枝を絡みながらミステリー小説化していく。
伏線回収が大変なんだけど、最終章のエピローグでは「大どんでん返し」があり、やはりただの「ほっこり癒やし系料理小説」ではなかった。
但し、本書もやはり面白い。
Audible23冊目で、他にも面白い作品を沢山読んだけど、Audibleをはじめて、一番ハマった作家は間違いなく、原田ひ香さんだろうと思う。
小説界で原田さんというと、僕は真っ先に原田マハさんと答えていたと思うけど、最近は原田ひ香さんに変わってきた。
元々「ほっこり癒やし系料理小説」が好きなジャンルだったんだけど、彼女にはトコトン裏切られる。
次の24冊目も原田ひ香さんの作品を読んでしまうのかな??
さて、8月は仕事が忙しくて、お盆休みもほぼなく、なかなかAudibleも聴けなかったし、Noteも書けなかった。
9月もその余波が続きそうなんだけど、何とか月に最低でも3冊くらいは読みたいと思っている。
と同時に、そろそろ読書感想文だけではなく、違うジャンルもNoteに書かなければと思案中。
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