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5.人気マンガ『【推しの子】』


もし芸能人の子供に
生まれていたらと
考えたことはある?

容姿やコネクションを
生まれた時から
持ち合わせていたらと

この芸能界(せかい)への
チケットが

初めから
その手に
あったなら

『【推しの子】』‐第一話「【推しの子】」より


 突然だが、『【推しの子】』というマンガをご存じだろうか?
 ヤングジャンプで連載中の、赤坂アカさん原作、横槍メンゴさん作画のマンガ作品である。

 序盤の【⚠️重大なネタバレ⚠️】になってしまうが、その“あらすじ”をここで紹介させて頂きたい。


(Web上でも連載しており、第一~三話と最近の話は無料で読めるので、未読の方には是非ともオススメしたい!
 冒頭の引用などなどで既に気になっていらっしゃるのなら、私の記事なんてもういいから、ネタバレをくらう前に是非とも読んで頂きたい!)


⚠️重大なネタバレ⚠️

【推しの子】

十話くらいまでの

物語の根幹に関わる

⚠️重大なネタバレ⚠️


 アイドルオタクの主人公は、推しが隠し子を身籠ったタイミングで殺され、推しの子に転生する。
 そして、推しに育てられるという夢のような日々を送る。
 そんなある日、推しが目の前で殺されてしまう。犯人はストーカーだった。
 主人公は、ストーカーの手引きをした相手(父)を突き止め復讐するために芸能界へと入る。

 ――というのが、大雑把な“あらすじ”だ。

 面白そうではないだろうか!
 面白いのだ。
 是非!

 とまあ、それはさておき。
 本題に戻ろう……。


 『【推しの子】』はその名の通り、「推しの子に転生」というインパクトのある出オチネタで始まるが、そこから先は主に芸能界の「裏側もの」として進んでいく。
 そして、小ネタとして「転生者だからこそのネタ」があり、要所ようしょの盛り上がりには“犯人さがし(復讐)”という「サスペンス」要素が光る。
 この“犯人さがし(復讐)”は転生ものでなくとも母の敵討ちとして成立するが、「転生者だからこそ」推しの敵討ちでもあり、二重の復讐心が作品の「個性」を織り成している。
 ……(もっと言うのなら、本来なら物心もつかない頃に母親を殺されていながら、敵討ちという愛による復讐(読者が同情しやすい復讐)としてしっかり成立させることができるという効果もある)。

 何かに似ていないだろうか?

 そう。
 私が語った「VTuber転生もの」と構造が似ているのだ。