円安進行が「つみたてNISA」に与える影響~前編~
円安ドル高の勢いが止まりません。
これを書いている2022年4月23日(土)時点で、1ドル128.5円を超えており、約20年ぶりの円安水準となっています。
つみたてNISAでは、多くの方が外国株式を中心とする外貨建て資産に投資していますので、円安円高のような為替の影響を受けることになります。
今回は、円安進行がつみたてNISAに与える影響についてお話しします。
なお、「為替ってなに?」「円安と円高の違いはなに?」
という方は、次の記事もあわせて読んでいただくと、今回の内容が理解しやすくなります。
先に結論を書きますと、つみたてNISAで外国資産に投資している人にとって、将来的に円安になっていくことは資産増につながります。
メリットが大きいということですね。
ただし、「将来的に円安になっていく」というのがポイントです。
いま現在の急激な円安は、実は歓迎すべきものではないんですよね😅
このあたりを理解するためには、皆さんがつみたてNISAを利用して買っている投資信託の値動きに、為替がどのように影響するかを知る必要があります。
次のグラフは、アメリカの代表的な株価指数であるS&P500の値動き(桃色線)と、S&P500に連動する投資信託の値動き(青色線)を、過去1年間で比較したものです。
青色線の投資信託のほうが、桃色線の株価指数より、値上がりしています。
「あれっ?投資信託の値動きは、株価指数とおおむね一致すると習ったけど?」
を思う方もいるかもしれません。
しかし、一致するのはあくまで「同じ通貨建ての場合」なんですよね。
桃色線の株価指数はドル建てなのに対し、我々が日本で購入する青色線の投資信託は円建てです。
米国株式のような海外資産に日本から投資するときは、円に換算した値段で売買することになるんです。
先ほどのグラフに、米ドル/円の値動き(緑色線)を重ねてみます。
こうすると、わかりやすくなりましたか?
この1年間でじわじわ円安ドル高になっていて、3月くらいから急激に円安が進行しています。
だから、米ドル建ての株価指数と、それを円換算した投資信託の値段の差も大きくなるのです!
ここまで理解していただけたら、次に円安の影響をどのように捉えるべきかを考えていきます。
長くなりましたので、続きは次回にいたします😊
後編はこちらです。
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