【IDEA】受験生に向けて
久しぶりに「勉強」に関する記事です。年末年始、どこか心がせわしなくなりますが、年の暮れが落ち着かないのは、特に受験生なのかもしれません。
年の瀬、地元に帰省しました。学生だった頃に通っていた予備校や喫茶店の前を横切ると、当時のことを思い起こされます。特に、行きつけの喫茶店に至っては、コーヒー一杯で2,3時間平気で自習室代わりにしていたので、今思うと迷惑な客だったなと思います。
私はそんな学生だったので、今でも受験生を隣の席で見かけると「誰だか知らないけど頑張れー」って思います。
因みに、日本全国には高校3年生はおよそ110万人いるようで、その中、大学共通テストの受験者はおよそ50万人程度だそうです。
進学校から離れ8年経ちます。田舎教師をしていると「受験生ってそんなにいたの?」と耳を疑ってしまいます。恥ずかしながら、受験戦争の現場から遠のくと、昨今の入試の事情に疎くなってしまい、学校関係者でありながら他人事のように見ています。結構、浦島太郎状態です…
本記事は主に受験生に向けたものです。あと少しですが、この時期が一番辛いかもしれません。何かのヒントになればと思うので、良ければ読んで行って下さい。
【受験勉強の心構え】
今から10年程前ですが、私は、私学や塾で進学向けの講師をやっていました。おでこにハチマキ蒔いて「絶対合格!」なんて受験生を叱咤していました。もはや、風物詩だったので、毎年心を無にしてやっていましたが「これで受かれば苦労はせん…」と聞こえてきそうだったので、とある2冊の本と1つの詩をもとに激励していました。
この言葉は、受験生を相手にしているとつくづく思います。真面目にコツコツやっていた学生が「否」だったりします。一方で、ヤマを抑えて、駆け抜けるように勉強した奴が「合」をもらったりと…受験の神様も酷なことするなぁと思った次第です。
やみくもに勉強しては駄目です。勉強するにあたって「何のためにやっているのか」がブレてはいけません。それは合格するために決まってますが、目標達成のための目標設定を細かくして、学習内容の見極めが大切です。
【要領をつかむために】
要するに、相手と自分を知った上で戦いに挑むということです。
「自分を知る」ためにはまず、いくつかの模擬試験の結果をもとに、自分の得手不得手を整理しておきます。得意な分野、そうでない分野にかける学習の質を見直しましょう。加えて、勉強にベストな時間や空間、友人関係を見直しておきます。自分を知るとは、環境にこだわることに繋がります。
次に、「相手を知る」に関してですが、ここで扱う「相手」とは、敢えて試験問題そのものを対象にしています。
「未知だからよく見えんのよ…」と返されそうですが、実はこれが受験数学のムズカシイところなのかなと思っています。
例えば、国語や英語の場合は、問題を見たとき、ある程度知っている単語から文章が成り立っており、途中知らないものがあったとしても、文脈から予想して解いていけます。
一方で、数学とは、まだ解いたことが無い、そして解き方の分からない問題に取り組む時間です。過去、類題はあるかもしれませんが、当日、全く同じ問題を解くことはまず無いと思った方が良いです。限られた時間で新出問題に挑むという点で度胸がいるのかもしれません。
未知のものをよくみる
→未知を認識する
→文字で置き換えられないか
→数式に起こせないか
→グラフに起こせないか
→図形に起こせないかetc…
こうして、問題解決が始まると私は思っています。
【補足として】
「先生、要領が悪くて、度胸もありません!どうしたら良いでしょうか?」
「はい、それでは要領よく度胸を付けるためにバンジージャンプを飛びに行って下さい」←実際に言ったら反感を買いました…
冗談はさておき、アドバイスになるか分かりませんが、チームでやっている感覚を勝手に持つというものです。実は、人間の脳はチームでやっている感覚の方が、個人の生産性も向上します。
とは言っても、受験は自分の将来のためなので個人戦ですが、ここを敢えて勝手に仲間意識を持つわけです。まぁ、試験会場にいる学生らは、引いてはライバルになり得るわけですが、そんな彼らも同じ状況なので、この修羅場をみんなで乗り越えるのだ!という気持ちの余裕があっても良いのかなと思います。
それに、若いうちは自分々々になり過ぎると却って肩の力が入り過ぎて、冷静さを失いかねません。
やることやれば、人事を尽くして天命を待つデス。
【おわりに】
今回は以上になります。ここまで、読んでいただきありがとうございました。今年は色々な方からコメントやフォローをいただき感謝しています。これかも、何か参考になるような記事を投稿していくので、よろしくお願いします。