#4 スポーツビジネスを感じたあの日
こんんちは。はたま なおひで、です。
最近始めたポッドキャストの収録をしていてスポーツビジネスの話になりました。思い描いていたスポーツビジネスと実際に働いてみて感じたスポーツビジネスには違いがあると。
ガンバ大阪で広報をしていたシマ(@did_hiroaki)と結構盛り上がりました。
スポーツの仕事はドリームジョブと呼ばれていて、一見華やかな業界に思われがちですが、結構泥臭いこともやっていて、それがまたやみつきになってしまうのです。
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今回はそんな僕がスポーツビジネスのリアルを感じたときのことを書こうと思います。そこら辺の本に載っているようなことではなく、具体的に何をやっていたかを書いてみます。
1. たまたま見つけたスタッフ募集情報
大学に入学すると同時にサッカーを辞めていた僕はフットサルサークルも1年生の夏にやめて、地元のカフェでバイトに明け暮れる毎日を送っていました。
さすがにこの状況はまずいと思い、2年生が始まる前の春休みに「なにかやらなきゃ」とバイトで稼いで貯まっていたお金を使って初めての一人海外旅行に行きました。イギリスに。
そこで観たノースロンドンダービーの雰囲気に圧倒され、「やっぱりサッカーの仕事に関わりたいなあ」と一人思ったのです。
すると不思議なもので、2年生が始まった4月にJクラブのフロントスタッフの学生スタッフ募集をたまたま見つけたのです。
書類選考と面接があり、運よく通過した僕はそのクラブで働くことになりました。
2. 人工芝を運ぶ
みなさん、人工芝って運んだことありますか?
僕が初めてやったスポーツビジネスの仕事は「人工芝を運ぶこと」です。しかも雨の中で。(水分を含んでさらに重くなります)
重さ20~30kgはある持ちづらい人工芝を試合前に行われるイベントのためにスタジアム外に敷き詰めるのです。
その人工芝の上を子豚が駆けていく姿を見るのがスポーツビジネスです。
初めて仕事をした翌日はサッカーをやってたときには感じたことのない筋肉痛が両腕にやってきました。
3. 半日ポスターを切り続ける
これもオーソドックスなスポーツビジネスです。
当時、大型プリンターから出てくるポスターは4辺に余白がある状態でしか印刷できませんでした。その余白をカッターで切り落とすのがスポーツビジネスです。
試合前日には半日ポスターを切る続けることも普通です。
4. ガチャガチャのカプセル700個くらいに磁石をつける
これは年に1回あるかないかのトリッキーなお仕事です。
Jクラブにはファン感謝デーというビッグイベントがあるのですが、そこで釣り好きの選手と一緒にスタジアムで釣りを楽しむという企画をしました。
基本、どの企画も道具はすべてスタッフの手作りになるので釣り竿と景品が入ったガチャガチャを夜通し準備したのもよい思い出です。
5. スタジアム内で羊と一緒に迷路を周る
こちらも大変思い出深いスポーツビジネスの一つです。
ある羊をモチーフにしたキャラクターとのタイアップ企画を前述のファン感謝デーでやろうということになり、スタジアム内に迷路を作りました。(もちろん柵を使った手作り迷路です)
その迷路で参加者は羊と一緒にゴールを目指すという主旨です。羊は5匹くらいいたのですが、途中、羊がゴールまでのコースを覚えてしまい羊が人間をリードする姿も面白かったです。
まとめ
と、挙げていったらキリがないのですが何が言いたいのかというと、今回紹介した事例は割と極端ですがスポーツビジネスは結構泥臭いと僕は思っています。そして、大学生で知ったその泥臭さが僕の社会人としての土台になっています。(スマートにスポーツビジネスやってる人ももちろんいます。)
人材育成において、ToDoを与えるよりもまずはカルチャーを伝えることが師匠を超えるのに必要だと誰かが言っていました。(すし職人とかはそうですよね。まずは師匠の横でジッと見て学ぶ)
僕は上記の色々な経験からスポーツビジネスのカルチャーを学ぶことができたと思っています。当時は何でこんな非効率なことをやらされてるんだと思ってましたが。
スポーツビジネス全部がこんなに泥臭いというと語弊ありますが、僕の知らないスポーツビジネスを感じさせてくれたあの環境に今とても感謝しています。「いつか師匠を超える」という気概を持ってスポーツビジネスの世界にどっぷり浸かろうと思います。
ではまた次回。