デリシュ! Délicieux
私は食い意地が張っている。
本を読んでも、映画やドラマ、アニメを観ても、話の本筋と同じくらいにご飯に目が行くし、ご飯が美味しそうな作品は「面白かった」という錯覚に陥る。
逆にご飯が美味しそうではない作品は、その逆の評価、あるいはドラマなどなら途中で観るのをやめてしまう。
そして、映像作品のご飯シーンで私が何より大切にしているのは、登場人物が美味しそうに食べるところ…
今回観た『デリシュ!(原題:Délicieux)』は鑑賞中に何回も、「この映画の中に入りたい!」「お願いだから食べさせてください!」「どこでその料理は食べられますか!」と苦しまずにはいられなかった。
邦題には原題にはない「!」があしらわれている。
きっと邦題をつけた人も「普通に「美味しい(délicieux)」だけじゃ足りないよ!」とよだれを拭きながら邦題をつけたに違いない。
そして日本版のポスターを見ていただくとデザイナーも食べたくて仕方なかったのか、「!」がフォークになっている…
どうにか画面の中のご飯をフォークで刺して食べられないかと思ったに違いない。
思い出してみると、この映画に関して「美味しそう」以外の記憶がほぼ無い。
次に観た時は冷静に観られるだろうか…
■原題:Délicieux
■邦題:デリシュ!
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