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泣いたり、喜んだり、悔しかったり、驚いたり、感謝したり・・ジェットコースターみたいな毎日。

日本の雑誌やワイン会社さんへレシピやコラムなどを書かせていただきつつ、
毎週日曜日、ボルドー、ガロンヌが河沿いで開催されるマルシェで、おにぎりを中心とした日本の家庭料理をお出ししています。


マルシェで毎回聞かれるのが【ベジタリアンでも食べれる料理ってある?】という質問。

20代、30代・・若い方ほど、この質問を投げかけてくる印象です。

ベジタリアンの方には、下記をご提案しています:

●昆布と干し椎茸で作っている麺つゆを使った野菜の揚げ浸し
●ナスのバジルの甘味噌和え
●インゲンの梅干和え
●麺つゆを作る際に水で戻した干し椎茸を細かく切って甘辛く味付けした椎茸おにぎり
●塩昆布、梅干を使ったおにぎり etc..


先日、【フランスで気軽に食べれるベジタリアン料理って、ピザやパン、パスタなど、かなり小麦率が高いし、野菜となるとサラダボウルが中心だから、君のおかげで普段の食事にバライティが増えたんだ。ありがとう】と、お客さまからコメントをいただきました。嬉しいっ。

正直、マルシェで使う調味料は、利尻昆布、缶に入った海苔、ものっすごい肉厚な干し椎茸など、両家の両親に送られてくるお歳暮たちや、仕事で日本に年に数回帰る旦那ちゃまからのお土産をふんだんに使って、贅沢に作っています。

ベジタリアンの方でも食べられるよう、干し椎茸や利尻昆布で作った麺つゆを1から作ったり、カレーの玉ねぎも1時間かけて炒めたり、美味しく仕上がるよう、できる限り丁寧に作っています。


でも、素材のクオリティの高さをお伝えする術が備わっておらず、お客様に伝えられず仕舞いなのが悩ましい・・。


あるとき【同じようなものをチャイニーズレストランで食べれるけどもっと安いよ】と、見知らぬムッシューにいわれた日がありました。


そういうこと言う人に限って、何も買わないのに、わざわざ一言いって立ち去って行きます。


【え??なんのためにそんなこというの・・?】と、突然のことで呆気に取られていると、私の小さな努力を見守ってくださっている隣のシュークルット屋さんのマダムがささっと出てきて【こっちは丁寧にやってるんだよ!食べたくないならどっか行きな!】と応戦してくれる日もあります。


先週は、買わないのに【これじゃ子供が食べる量ねっ】と言い放って消えていったマダムがいました。

いつもだったら、呆気に取られて泣き寝入りだけれど、今回は、肩をすくめて【うるせー!】って顔が出来ました(どんな顔?)。

マルシェをスタートして約二年半。まだ言い返せないけれど、少しずつ強くなっている自分を見つけて、こっそり喜んでいます。


泣いたり、喜んだり、悔しかったり、驚いたり、感謝したり、ジェットコースターみたいな毎日です。


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