充電式で、生きていく。双極性障害の暮らし【8】休職中2
休職して1ヶ月ほどは、ベッドにいることが多かったように思う。
スーパーに行ける時は行っていたが、徒歩10分のスーパーにも行けないときは、徒歩1分のコンビニによく通っていた。サラダや冷凍ブロッコリーや冷凍枝豆、卵や総菜など、手軽になんでも買えるので本当にありがたかった。
ネットスーパーについては地域的に利用できるのだが、これをOKにしてしまうとネットスーパーに依存し、永遠に外に出なくなるのではないかと不安だったので、リアル店舗のみ利用しようと決めていた。
復職後に利用し始めたら、あまりにも便利すぎてたびたび使うようになってしまった。案の定だ。
宅配サービスは2回ほど頼んだ気がする。徒歩5分以内に行けるファーストフードのデリバリーをしたこともある。5分すら歩きたくない、絶対に外に出たくない、そんな時もあった。
1ヶ月過ぎると、少し落ち着いてきた。寝られる日も増えてきた。タブレットなどで漫画を読んだりしていたので、本も読めるかも!といろいろ挑戦していた。
図書館に行って写真の多い本やすぐ読めそうな本を借りたり、休んでいた読書会にもまた行ったりした。しっかり書かれた本を1冊読み終えたときは感動した。読み通せたのが嬉しくて、泣いていた。
うつ状態で、と人に伝えると「毎日散歩すると良いですよ!」「体操でもしたら?」など、やたら体を動かすようなアドバイスをくれる人が多かった。
しかし、うつ状態がひどいところではお風呂に入るのも、トイレに行くのもおっくうなくらいなのだ。歩きに行ったり体操したりなんて、現実的ではなかった。
人と会っているときには力も振り絞っているし、元気に見えるようだからなかなか理解が得られない。というか本当に得られない。
よく散歩に誘ってくれる人がいたが、体調が良くない時はその人について行けず50メートルほども遅れたりしていた。
「しんどい」とも「待って」とも言えず、ただただ遅れながら辛い思いをしていた。自分では、よほど気が向いた時しか散歩はできなかった。
友人たちが色々と誘ってくれ、出かけたりはしていたが、帰宅するとしばらく寝込んでいた。その繰り返しだったように思う。