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#ほろ酔い文学
【小説】老婆と春 1
妙子(たえこ)は舌ったらずだ。
ていうか、四六時中酔っ払ってるから呂律が回っていない。
大体、朝の七時くらいに起きて庭の花に水をやる。
それがひと段落したらもう酒を呑み始めてる。
妙子の冷蔵庫にはハイネケンの瓶がずらりと並んでいて
食べ物は生ハムとかサラミとかチーズとか
酒のアテになるようなものしかない。
妙子は昔からそんな風だったから
両親、特に父親は妙子と孫である僕をあんまり会わせたくなか
妙子(たえこ)は舌ったらずだ。
ていうか、四六時中酔っ払ってるから呂律が回っていない。
大体、朝の七時くらいに起きて庭の花に水をやる。
それがひと段落したらもう酒を呑み始めてる。
妙子の冷蔵庫にはハイネケンの瓶がずらりと並んでいて
食べ物は生ハムとかサラミとかチーズとか
酒のアテになるようなものしかない。
妙子は昔からそんな風だったから
両親、特に父親は妙子と孫である僕をあんまり会わせたくなか