誰もがモテる可能性を秘めている ~恋愛の原理原則を学ぶ~

"はじめに”

 高身長、ルックスは中の上くらい。性格は内気だが、性格は優しい方だったと思います(自分で言うのも少し気が引けますが)。けれど、女性にはまったくといっていいほどモテた試しがありません。男三兄弟の末っ子で、異性への免疫はほとんどありませんでした。女友達はゼロ。異性との会話はほぼなく、知っている異性は母親だけ。中学から高校の終わりまでずっと片思いしていた女の子には、フラれるのが怖くて結局告白できない始末。その後、好きになった人たちにも立て続けにフラれていきました。進学した大学の学部は工学部。男女比率の九割以上が男という魔窟。幸せなクリスマスやバレンタインデーとはかなりほど遠い環境下で「自分はどうしてこんなにもモテないのだろう?」、「どうしたらモテるようになるのだろうか?」ということを真剣に考え、時間の有り余っている大学時代に、恋愛術や恋愛心理学の本を何冊も貪るように読み漁りました。
 
 今思うとこの頃の自分はかなり痛かったと思います。ですが、研究する中である一つの結論(法則)に気づきました。そこで、得た心理学の知識や実践的なテクニックを駆使し、二十歳を過ぎて苦節数年と数ヶ月、初めて恋人(後の奥さん)と呼べる人ができました。なんとか魔法使いになることだけは避けることができました(三十歳過ぎても童貞だったら魔法使いになるという都市伝説があります(笑))。

 本書では、「どうすれば異性(女性)にモテるのか」、「そのための方法や法則は存在するのか」を、私の体験談を交えながらご紹介します。「そもそも恋愛をしたいけど何から初めればいいのかわからない方」や、「少しでも気になる異性とお近づきになりたいけどどうアプローチすればいいのかわからない方」や、「恋人との関係があまりがうまくいっていない方」など思い悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。


一章 歴史を制するものは恋愛を制す

人類史から学ぶ恋愛の鉄則

 恋愛を制するには、人類史を紐解く必要があります。
 
 恋愛という戦場の中で自身が主体となり、相手をコントロールするためにキーとなるのが「本能」です。人間は「理性」はあるものの、時として「本能」にはあらがえない生き物です。人間は無意識のうちに本能に従って行動しています。それでは、「本能」について考察するために、原始時代にまで遡って考えてみましょう。
 2020年現在、人類の歴史上「現代」というのはほんの一瞬に過ぎません。にもかかわらず、農業の発達、産業革命、AIなどなど、その一瞬の間に人類の文明はとてつもなく発達・発展しました。ただ、人類の長い歴史の中で「現代」はほんの一瞬であるがために、人間の身体の作り(仕様)や脳は「現代」に合わせたものであるとは到底いえません。そのため、狩りをして生活していた原始時代の身体の作り(仕様)や脳は、今なお続いているといえるでしょう。ということは、現代の人類も原始時代の人類も同様の「本能」によって考え、行動する体の作り(仕様)であるといえます。つまり、原始時代のときの「本能」に従って、人は思考、行動しているのです。
 では、原始時代の人々はどのように暮らしていたでしょうか。みなさんのイメージのとおり、答えはいたってシンプルです。男性は外に狩りをしていました。そして女性は集落というコミュニティの中で、狩りをしている伴侶(男性)を待ち、子育てをしながら暮らしていました。まだ言葉もない時代、人類の生きる目的は子孫繫栄のみでした。そうです!つまり「本能」というのは常に、どうすれば子孫繫栄できるかに従って、原始時代も現代も働いているのです。これは人間だけでなく、すべて生き物にいえる普遍的な事実です。
 では、女性はどのような男性と結ばれると子孫繫栄が上手くいく、と思っていたのでしょうか。普通に考えると、狩りができる人(男らしい人)と考えると思いますが、そこには落とし穴があります。子孫を未来永劫反映させるためには、狩りができるより、大事なことがあります。それは「死なない」ということです。伴侶(男性)が狩りがいくら得意でも、死んでしまっては、食糧難となり、生活ができなくなってしまいます。つまり、一番大事なのは「男らしさ(狩りが上手い)」ではなく、いかに生き残れそう(未来永劫子孫を繁栄させられそう)かが重要になってきます。口では「男らしい人が好き」と言っていても、「生存本能」では、早死にしそうな後先を考えない男らしさは不要なのです。これは恋愛を攻略する上でとても大切なことなので、しっかりと心に刻み込んでおいてくださいね。

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