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【読書】「日本女性史」脇田晴子 林玲子 永原和子編⑦ 【近世の女性 庶民女性の生活】「儒教道徳の影響」

今回の読書感想は
「日本女性史」

テーマは
「庶民女性」の
生活と労働
女性と宗教


庶民女性の生活

村に生きる

朝早く起き
昼は田畑で耕作
夜はおそくまで夜なべ仕事

地主の女性は
農作業をあまりせず
管理や経営が中心のはたらき

小農民の女性は
家内外のしごとで忙しかった

17~18世紀
女性のしごとが多様化していく
食事の準備や衣類の制作
稲刈りや脱穀
家族総出の作業

18~19世紀
女性も農業のしごとが増える
女子労働の地位は向上した

19世紀
女性が「家」の外で収入をえる
病人介護は女性のしごと


教育

寺子屋で読み書きの習得
女性の先生もいた
女児の教育もあった
儒教教育にもとづいた女子教育
教養や芸術など多様な教育があった


町家女性

主婦として
家内奉公人をたばねる役割

夫が病死した場合は当主として
経営を支える

下層女性は
賃仕事や日雇い
下女奉公


女性と宗教

女性たいする
不浄観罪障観によるタブー視

中世以降の
神社信仰や仏教の影響
女性蔑視の思想形成

宗教行為にくわえて
道徳的規範がさだめられた
儒教道徳にもとづく男尊女卑

「富士講」
男女平等思想

女性が女中奉公など
雑業に従事することが増えた
社会背景がある
女性の救済願望がもとめられる

女性教祖
如来教祖きの
天理教祖みき

女の救済
専制的家父長的な「家」を否定


まとめ

今回の
「庶民女性」の
生活と労働
女性と宗教
などを学びました

この時代のポイントは
儒教道徳

儒教教育のによる女子教育があり
読み書きだけでなく
芸事など教養を学ぶことができました

しかし
家父長制でるため
男尊女卑の考えから女性への
不浄観や罪障観がねぶかいです

女子教育を尊重している点は
すばらしいなと思います

一方で
女性は弱い立場で
男性優位な社会であることは変わりません

そんななか
町人や農民でも
女性が活躍することもあった時代です

現状の課題にたいして
女性自身が問題意識をもち
女性教祖が誕生していることは
興味深いです

次回は
産業経済の発展
学問と思想
幕末の動乱などの女性史
を勉強していきます

ではまた

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