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【読書】デービット・アトキンソン氏 「おもてなし」は「供給者側の都合」 データをもとに考える重要性を教えてくれる本


今回の読書感想は
デービット・アトキンソン氏
上記3冊です

観光について
勉強したいと思い
読んでみました

コールドマン・サックス時代の
話も交えて
日本の問題点を指摘してくれます

特に印象的だったのは
「おもてなし」は「供給者側の都合」
でしかないとバッサリ

座敷で座れるのに
椅子が用意されたり

箸が使えるのに
スプーン、フォークが用意されたり

ご自身の体験を交えて
具体的に説明してくれています

客観的データに基づいた主張は
説得力があります


概要

イギリス人に
日本のことがわかるわけない
という思い込みは危険

たしかに
イギリス人には
「日本文化」を理解できない
部分もあるだろう

しかし
「観光」を収入源とする
「産業」にするために
必要なことは別

「おもてなし」
「礼儀正しさ」
「時間に正確」など

多くの日本人が
「強み」だと思っていることは
「観光収入」につながらない

「おもてなし」
「供給者側の都合」

外国人観光客の
旅行に対する
「楽しみたい」
「刺激が欲しい」ニーズが大事

「滞在型観光」
いかに「長期滞在」
してもらえるかが重要
いろいろ楽しめる旅行プランの
「多様性」が必要
「一生に一度でいいや」ではダメ
「1週間では回りきれない、また来たい」と
思わせるプランを考える

旅行コストの半分は宿泊費、食事代

アジア圏からの観光客
買い物

ヨーロッパ、北米、オーストラリア
歴史、文化

より多く旅行に
お金を使う、単価の高い
ヨーロッパ、北米、オーストラリア
向けのプランが必要


文化審議会文化財分科会企画調査会(第3回)https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/bunkazai/kikaku/h29/pdf/gijinaiyo_03.pdf

首相官HP
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kanko_vision/wg_dai1/siryou4.pdf

東京大学公共政策大学院

https://www.pp.u-tokyo.ac.jp/wp-ntent/uploads/2016/02/2_51208015Thesis.pdf

文化庁 令和6年度 予算の概要https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/yosan/pdf/94041801_01.pdf


まとめ

この本を読んでから
街をみてみると
確かに
アジア人観光客の方が
多いなぁと気づきました

付加価値を高めていく
という議論は
政府の方針にも
なっているようなので
今後さらに
観光業が盛り上がるんでしょうか

日本人が
強みだと思っていることが
お金にならない
ニーズに合っていない
という指摘はショッキングでした

しかし
楽しみたい
刺激が欲しい
と思っている
観光客ニーズ
捉えることが重要だという
指摘は納得感があります

また
議論する
自分の意見をはっきり言う
スタイルは
教育の影響が大きいようです

デービット・アトキンソン氏は
一貫して
さまざまなデータから
現状と課題を指摘してくれます

著書3冊とも
データをもとに考える
重要性を教えてくれる本
でした


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